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夜
食事をして、シャワーを浴びる。
その後の会話で、翌日にやはりNの両親には伝えておくことにした。
今後の治療の中で、色々と協力してもらう必要があるし、Nも、俺に言えない事があると思ったからだ。
その後、ベッドに入る。
静かな暗闇の中、誤魔化していた不安が再び頭をもたげる。
隣にはNがいる。
なんでこんなことになってしまったのだろうか?Nがいなくなってしまうかもしれない。
堪えきれず泣いてしまう。
Nは、ゆっくりと俺の顔を胸に引き寄せた。
Nも泣いていた。
こんなに楽しいNが、こんなに優しいNがなんでこんな目に合うんだ。
「二人で幸せになると思ったのに。」
大丈夫!いっぱい楽しい時間を過ごしていっぱい幸せになる!
「今が一番楽しい時間のハズなのに…Tゴメン。」
誤るなよ。驚いたけど、俺はNといるだけで幸せだよ。大丈夫、心配するな!
昨日の夜、大丈夫と言っていたのは俺なのに。不安で怖くてたまらなかった。




