幕間:人物紹介Ⅲ
No.5
『篠ノ木夭伽』
年齢:十七歳
分類:人外『殺人鬼』
好きな言葉『新作発売』
街に三家ある殺人鬼の内の一つ『篠ノ木家』の長男
黒髪のウルフカットに獣を思わせるつり上がった瞳
黒やグレーといった色の服を好み、“仕事”の際には黒い革製の指空き手袋を着用している
暗い色を好むのは血が目立ちにくいから
敵対する者に対しては非常に好戦的で非情であり、それが人ならばなんの躊躇もなく殺害する
一方で気に入った者には友好的で気さくであり、気に入った人ならば殺しはせずその人と関係する家族や友人といった周りの者にも手を掛けたりはしない(その中でも敵対する者がいれば例外である)
殺人鬼として自身よりも強力な力も持つ妹を憐れに思っておるが、反面羨ましくも思っているようである
殺人鬼には各々力が与えられており、彼が所有する能力は【殴殺】
殴るという行為をする際に自身の持つ力の数十倍の威力は発揮させるものであるが、彼はそれを使わずに殴る事を好む
殺人を楽しむその姿は、生きる為に人を殺す『篠ノ木』としては正統な殺人鬼である
好きな物:胡麻豆腐、こんにゃくゼリー、チキン南蛮
嫌いな物:敵対する存在、武器を使ってくる者
No.6
『篠ノ木魅鳴』
年齢:十六歳
分類:人外『殺人鬼』
好きな言葉『お花見』
姉や兄と同じ黒髪背中まで伸ばしたロングヘア
和服等を好むが目立ってしまう為姉から買い与えられたワンピースやスカート、シャツ等を主に着ている
姉や兄とは違い殺人には否定的であり、人を殺さない
殺人を否定する理由が「自分と同じく生きているのに、殺すなど可哀想」と割と強者の視点からの考え
が本人は無自覚である為、手に負えない
彼女の殺人鬼としての能力は【毒殺】
彼女と目を合わせた者の脳や細胞が本人の意思に関わらず死のうとし、結果身体中の血管が破裂、細胞が壊死して苦痛の末に死ぬという恐ろしいモノである
彼女は殺人という行為を否定している為、この能力を使う事はしないが暴発の危険性を恐れ他人とあまり目を合わせようとはしない
好きな物:和服、姉から与えられる衣服、チョコレート
嫌いな物:自身の能力、殺人、悲恋
No.7
『篠ノ木獅弓』
年齢:二四歳
分類:人外『殺人鬼』
好きな言葉『自由気まま』
黒髪のセミロング、普段からパンツタイプのスーツを着用している
彼女は自ら定めたルール、所謂自分ルールに縛られて生きている
年下との食事では必ず奢る、いつでもスーツを着る、仕事以外では人を殺さないといった、彼女の生活や行動全てが自分ルールによって決められている
小学生の頃「面白そうだから」と始めた遊びだったが、止め時が分からず今でもそれに従っている
彼女の殺人鬼としての能力は【射殺】
彼女が銃と認識した物(モデルガン、指鉄砲等)の直線上にいる人物を無音で撃ち抜くという暗殺向きな能力
撃ち抜くと言っても、実際には向けた銃口の直線上にいる相手の部位がまるで銃弾が貫通したかのように丸ごと無くなるという代物である
“仕事”としてしか殺人をしない彼女だが、それはそれで弟とは違った形の正統な『篠ノ木』の殺人鬼と言える
好きな物:甘味類、辛い物、家族
嫌いな物:酸っぱい物、缶のコーンポタージュ