第6話
4月X日
宝秀学院入学式だ。
新しい制服を身に付けた僕は豪華で巨大な校門をくぐると僕と同じ新入生やその親御さんたちがかなりいた。
僕はどうしたらいいか迷っていると生徒会のワッペンを腕につけた僕より頭1つ背が高く男の僕が言うのはおかしいけどメガネをかけたいかにもできるイケメンだ。
一件冷たそうな感じに見えるが困っている僕に話しかけてくれた。
「君は高等部の新入生かな」
「はいそうです」
「高等部はこの道を進むと十字路になっているから左が高等部だ。 一応言っておくとそのまままっすぐ行くと大学で右が小中等部になっているから」
「はい、ありがとうございます」
僕は頭を下げて礼をすると
「気にしないでくれ、 これも生徒会の仕事なんでね。 僕は高等部2年で一応生徒会長をしている宝秀謙信だ。 何か困ったことがあったら気軽に三階にある生徒会室を訪ねてくれ」
宝秀謙信? 学園と同じ名前……まさか。
僕が考えていると
「僕の名前で気づいたと思うけど祖父がこの学園の理事長をしていてね」
うわー あの世界で10番にはいる宝秀財閥総帥である宝秀信玄さんのお孫さんですか。
これほどの大物の方と喋ってもいいのかな。
困惑する僕に
「祖父と祖父で僕は僕だから気にしなくていいよ」
宝秀謙信さんイイ人だ。
見た目は冷たそうなんだけどすごくイイ人だ。
生徒会ワッペンを腕につけた女の子が息を切らして走ってきた。
「会長大変です! 中等部で新入生同士が喧嘩しているんで助けてください」
「それは大変ですねすぐに向かいましょう……あれ? 中等部は島津副会長がいるはずだが?」
女の子は困った表情をし
「副会長は急用ができたと言われましてどこかに行かれました」
「……わかりました、急ぎましょう」
宝秀さんは僕に振り向き
「じゃあそうゆうわけなので僕は行かせてもらいますね」
そして宝秀さんと女の子は駆け足で中等部に向かって行った。
生徒会長の宝秀謙信さんか。
いかにも上に立つ人て感じですね。
これが僕のかけがえのない親友になる宝秀謙信さんとの出会いでした。
読んでいただきありがとうございます。