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滅んだ国・B

注意!


銃を打つシーンがあるよ!怖い方はスキップ!

自転車が喋るけど気にしないで!

俺は熊。動物の熊。

今は獲物がたくさんいる森に暮らしている。

俺には家族がいる。母ちゃんに父ちゃん。そして妹だ。

「ねぇちょっと、そこまで狩りに行ってきてちょうだい。今晩の夕食にするから。」

「へーい。」

「父ちゃんは鹿がいいぞ。鹿はいつ食べてもうまい。」

「へいへい。」

俺は母ちゃんと父ちゃんに頼まれていつもの獲物がいる場所に向かう。

あそこは鹿がたくさんいていいところだ。

何なら近くにその場所があったからここらへんに巣を作ったまである。

ほら、あそこに見えるのが…

「あれ?ないぞ?」

その狩り場は草木で生い茂っていたはずだ。

なのに今は道ができている。

「もしかして…」

俺は少し焦ってその道を進む。

進んだ先には国があった。

くそ、ここもか!

どうして人間は森を壊して国を作るんだ!

熊の気持ちでも考えろよ!

とりあえず父ちゃんと母ちゃんに報告だ。

巣に戻ろう。

ん?向こうから走ってくるのは…

「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」

なんだ妹か、ちょっとびっくりしたぜ。

「なんだ?そんなに急いで。」

「お母さんが!お父さんが!」


巣に急いで戻った。

手遅れだった。

母ちゃんと父ちゃんは死んでいた。

一緒に何人かの猟師も死んでる。

「お母さんとお父さんが私を逃がしてくれたの、でも、でも…。」

くそぅ!俺達が何をしたっていうんだ!


それから一週間。

地獄のような日々が始まった。

人間のせいで獲物は全部逃げちまったから、何も食えなかった。

近くを流れている川も汚染されちまった。

何も食えず飲めずの一週間が過ぎたある日のこと。

「…わたし国の中を見てくる。」

「え?だめだ!国の中に入った途端殺されちまうぞ!」

「大丈夫。闇に紛れ込めば、見つかんないし、夜だから全員寝てるでしょ。」

「おい!まて!」

妹は国に走っていった。

追いかけて止めようとしたが、力が入らなかった。

直後、銃声が鳴り響いた。

ああ、ああ、ああああ!

みんな殺されちまった!みんな死んじまった!

母ちゃんも!父ちゃんも!妹も!


気づいたら、俺は走り出していた。

怒りに任せて走っていた。

もしさっきこの力が出ていればどんなに良かったのだろう。

まず、門番を爪で引き裂いて殺した。

そして国の中に入る。

妹の死体があった。

その周りの人間を皆殺しにする。

悲鳴を上げて逃げ回ってたやつも全部だ。

国の中の人間を全員殺して回った。

復讐ってやつだ。


全員を殺しても、誰も帰ってこないのはわかっていた。

だが、こいつらを野放しにするのは危険だ。

いずれ動物を絶滅させちまう。

だから、国を滅ぼした。


国を滅ぼして何日かたったある日、国に旅人が来た。自転車に乗っていた。

旅人だろうが関係ない。明日殺してやる。



恐ろしいのは熊だけじゃありません。

人もです。

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