滅んだ国・A
注意!
銃を打つシーンがあるよ!怖い方はスキップ!
自転車が喋るけど気にしないで!
ある国にメルとシドだけがいた。
「うわ、滅んでる。」
「シド、決めつけちゃだめだよ。だってまだ人がいる可能性があるんだもん。」
「えーそんなわけ無いでしょ。ってうわ、また死体が。」
「やっぱ傷を見るに熊だね。原因。」
コンコンと家の扉を叩いて回る。
「すいませーん誰かいませんか?」
「…いないみたいだね。やっぱり滅んでるじゃん。」
「うーん。よし、じゃあ久々にあれやるか。」
「盗みだね。」
「しつれいな。再利用と言ってよ。」
「戦利品は?」
「あんまめぼしいものはなかった。この国、見るからに発展途上国だし、お金になりそうなものはあんまりなさそう。」
「そっかー。じゃあ食べ物は?」
「それもだめ。熊に食べられてる。」
「熊ねぇ。ねぇメル、一応あれもっといたら?」
「うん。そうする。」
日が沈むと、メルは少し大きな、おそらく村長の家であろう場所で寝た。
ちなみに村長の死体は埋葬しといた。
次の日、特にやることのないメルたちは、国を出ようとしていた。
「結局出なかったね、熊。」
「多分どっか行ったんだよ。知らないけど。」
「…やっぱそうでもなかったみたい。シド、見て。」
「えぇ?あ、ホントだ殺気マシマシだね。」
メルたちが見た先には一匹の熊がいた。
「グルルルルゥゥ」
「どうする?やっちゃったほうがいい?」
「メルの判断に任せる。」
「うーん。あんま無意味な殺しはやりたくないんだけどなぁ。」
そう考えているときにも、熊はジリジリと迫ってくる。
「そろそろ逃げるか撃つかしないとやばいよ!」
「わかった。撃つよ。
それに、熊を野放しにするのは危険だからね。いずれ人間を滅ぼしちゃうかもしれないし。」
メルは腰からアレを──もともとリュックにささってた銃器を──取り出した。
狙いを定め、引き金を握る。
そしてハンマーが降りて、火花が散る。
火薬が破裂し、銃弾が押し出され、銃口からでる。
見事に熊の脳天に直撃し、熊はもう一生動かなくなった。
恐ろしいのは人だけじゃありません。
熊もです。




