第4話 俺、異世界で初めての仲間が美少女霊能力者です
リアナと名乗った女性は凄いドヤ顔で俺の反応を待っていた。さすがに霊能力でも顔のない俺の感情をヒントなしで読み撮るのは無理だろう。すぐに「声」を出して伝えないと空気が悪くなると感じた。
「やっぱりファンタジーみたいな世界だ!隠し扉があったってよくわかってたよ!」
「いや、 扉の存在自体はこの神殿の記録を見れば誰でも予想できることだよ。その仕組みの方を解読して、実現する方法が難しかった。」
リアナさんが得意顔で自慢した。
「実はちょっと急いでた。この魔法陣はこのような二つの月が満月で丁度今の位置にいる時でしか発生できない。この機会を逃したら次はいつになるかが分からないんです。」
と彼女が続けた。
「二つの月の満ち欠けって、いつも同じタイミングじゃないのか」
よく考えると同じの方が珍しいのが当たり前でしょうが、二つの月の存在こそがあんまりにも地球人としての俺の常識からかけ離れた事実だったから冷静に物理的な事考えてなかった。いや、幽霊って地球人って言える存在なのも疑問になる。ファンタジーの世界で物理学が通じない気もするし。これはSFじゃなくって純粋なファンタジーの世界と思った。
「ええ、占いでは何時になる等判断出来るらしいけど、私はそんな力をもってない。持ってたらこんな自由に旅に出られなくなるでしょうけどね。占い師は王家の力の下で働けなければいけない。」
リアナさんがまたこの世界について面白い情報を言ってくれた。ここには占い師がいるのも面白そうだけど、本当に未来が見えるかどうか気になるところ。地球の陰陽師みたいにただ星座や計算でカレンダーを作っているか本当に未来の事が見えるか気になったが、幽霊な俺は幽霊や占いを信じないって言える立場じゃないからここは黙っておくことにした。
「あの、それならやっぱり邪魔だったよね。急いでいたのに時間を割ってくれて感謝してます。」
色々これからどうやって生きていいか不安だった時に―あ、いや、もう死んでいる …って、それは置いといて―不安なところで人と話せたことが凄く有難く感じたから、ちょっと邪魔になった事で罪悪感も沸いてた。
「いえいえ、ちゃんと成功しました。あのぐらいの邪魔なら問題にもならなかった。そもそも先の魔法陣は魂を呼び込む力もあるから、悠真さんがここに来たのも私の責任だっと思います。その対応も大事なんですから。
悠真さんの世界ではどうなのか分かりますけど、このルナスぺクトラでは人が死ぬと魂がすぐにでも身体を離れて『次の世界』に飛び出す。だからすぐにでもその場で蘇生の呪文を唱えないと成功できない。まだ理性があるって言うか、魂がまだこの世に残っている内なら、私の魔法陣が間に合わなかった事になったらとしても救いたい命なら救いたかった。悠真さんはこの世界の魂じゃないからか、すぐに旅立ってしまいそうにもないし、身体もここにもいないから今すぐにでも蘇生出来そうにないから魔法陣の本来の目的に集中出来たんですが、不安にさせたならすみません。」
「その言葉から、俺の身体があったら蘇生出来るって事?! 身体がなくても、時間掛かると出来る?!」
これなら転生じゃなくても異世界に転送したかのように生きれる可能性がある事に喜びを感じた。
「身体と魂があるなら、私なら蘇生出来ます。身体がないと蘇生出来ないけど、私の今の調査や研究なら悠真さんの蘇生なら可能になると思います。ですから、その調査を手伝ってくれると助かります。」
「それなら俺の方からお願いしたい。俺が見えて会話出来る人と一緒にいられるだけでも心強い。俺がまた生きれるようになるなら力になりたい! 知らない世界で幽霊になっている俺が何ができるか分からないけどね。」
「これは魂に関わりがある神殿ですから、出来る事はいろいろあると思います。とりあえず一緒にこの階段を降りましょう!」
リアナさんの後ろに付いて階段に合わせて浮かんで行った。やっぱり段々暗くになったがそれでも何故か壁から月の光と似た淡い光が周りを照らした。リアナさんの方はそれでも暗いと感じる部屋で苦労しているのが丸わかり。足場に不安を感じっているでしょう。その暗さでも、本当に目がないからか、暗くても何故か周りの気配から壁の位置などが感じた。目も耳がないから世界はどうやって認識できてるのが不思議なんだけど、心の目ってとこかな?
ある程度下がったから階段は通路に通じた。そこにも壁がちょっと光ってたが、やっぱり暗い。それでも通路は決して洞窟って感じでもなくて、床にタイルがあったり、昔はおしゃれな神殿と感じるところが色々見えました。リアナさんは一歩一歩気を付けて歩いているのが見えた。その歩きに全集中力を使っているからか、黙って何も言えずにいた。
「ずっと後ろに付いてくるには気が引く。俺が先頭に行っていい?暗くても普通に見えるみたいから、転びそうなところや罠があった場合教えられるし。」
「あ、え、それなら助かりますね。」
「こんな姿でも可愛い女の子の役に立てるなんて、光栄です!」
ファンタジー世界ならちょっと騎士気取りで言ってみました。後ろでリアナさんの頬が赤くなったのが心の目で見えたか、ただの俺の気のせいだったか、俺はふわふわと通路を進んだ。
第4話、いかがでしたか?
次回はいよいよダンジョン探索!
幽霊が美少女をエスコート……ってこれ完全にデートじゃん!?
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