第10話「箱入りせずにタンス入り」
遅くなってごめんなさい。
リアナさんとまた一緒にいられるのが嬉しかった。彼女が一緒に来てくれるのが頼もしいし、目の保養にもなる。異世界の町も気になります。どんなところなのか想像するだけでワクワクした。幽霊能力はどのぐらいレアなのかも気になった。他に俺が見える人がいると嬉しい。胸があったら、そんな期待で胸がいっぱいになっていた気分でリアナさんと二人で問題なく神殿の中から出られた。
結構時間が掛かったでしょうから、もう空が明るくなりそうで、草も濡れていた。寝てすらいなかったが、気持ちのいい朝。
「大丈夫?もう朝だけど、全然寝てないよね?」
俺はリアナさんの方に尋ねてみた。
「うん、ちょっと色々疲れているけど、神殿の攻略を挑む前に十分寝たから、町までは問題なく辿り着けるはず。」
あくびをしながら返した言葉には信頼性を感じなかったが、町の場所も知らない俺には注意を言える立場でもなかった。案の定、かなり時間がかかった。秘伝の神殿だったから、道らしい道が昔存在したかも知らないが、今は跡形も何一つ見えない。腕時計なんてなさそうな世界だから、俺は時間の感覚がつかめなかった。この世界は月が二つあるんだから、一日が24時間とは限らないかもな。登ってきた太陽も色々違うでしょうし。幸い、太陽は一つだけだったから、混乱せずにいられた。だけど、多分、1~2時間くらいで、草が少し生えてるけど石畳のちゃんとした道に出た。草が少し生えている程度だったが、それ以外の部分は丁寧に作られた道だった。ある程度整理する職人も関わったのだろうと推測した。
「これ、どっかの国が管理してる道かな?」
「そうですね、ここはセレンディア王国で道でずっと続けば王都のシルヴァニアに続く道。大昔からの古い大国だから、神殿との繋がりも大事だったから、昔から神殿のわりと近くの方にまで無駄に伸びたでしょう。ですけど、私達が向かっている所はその逆!フィオーレ町!」
「へぇ~ 一気に知らない単語がいっぱい出てきた。」
「これからゆっくり覚えばいいだけですわ!ところで、悠真さんの世界はどのところだったの?」
「うん、太陽も月も一つだけだよ!俺は「日本」って言う国で生きていた。島国で平和なところ。」
そんな流れで会話を始めた。
日本の文学や歴史について色々話してるうちに、あっという間に時間が過ぎた。。途中でリアナさんはたまに持っていた水筒から一口飲んだり、持っていたかばんからパンをとってかじたりしてた。気付けばもう黄昏時近くになっていた。
「いいペースだったから、もうちょっとで町の光が見えてくるころです。」
そう言ったリアナさんだったけど、町の光が見えてきたころには空には一つの月もまだ昇っていなかった、すでに暗くなっていた。着いた頃にはもう青い方の月はまだ満月かそれに近い状態で昇り始めていた。
「はあ~ やっぱり疲れる~」
リアナさんはまたあくびをして、意外とだらしない感じで言った。町の方は中世ヨーロッパぽい感じで、色々の人達が急いでいるようにいったりきたりしました。俺以上にリアナさんのことも誰にも見えていないようだった。
「とりあえず、今日は宿に泊まる事にするから、難しい話は明日にしましょう。」
ゲームからでも出てきそうな宿はすぐにでも見つけました。リアナさんはこの町を知ってるでしょうから真っ直ぐに目指した感じだった。入ったらそれも想像するファンタジー世界の宿のカウンターそのままだった。
「部屋一つお願いします!」
「え!?俺とリアナさんが同じ部屋?!」
それを言った俺にリアナさんは困っているように俺に目を向けたがカウンター側の人と話を続いて、鍵を貰いました。2階っぽいので階段に上りながらリアナさんは俺とまた会話を始めた。
「ごめんね、やっぱり幽霊の分ならお金が勿体ない。寝ている間、悠真さんはタンスにでも入れば助かりますけど...」
ちょっとは期待した分、気持ちが落ちた。
「俺はタンスいりか~」
長い夜になりそうな予感がした。
第10話、いかがでしたか?
タンス入りになる悠真さんはどうやって夜を過ごすでしょう?次回を楽しみに!
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