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主人公補正なんて無い。俺にあるのはチートだけ

主人公補正。それは物語の主人公にのみにある補正のことだ。たとえば確定で死ぬ場面を神に助けてもらったり、タイミング良く特定の人物が現れたり。そういうのが主人公補正だ。


ぜひとも今の人生に欲しいですね。

俺、タイリス・レイアは主人公補正というものを生まれて10年感じたことは無い。まあ当たり前だ。この世界で俺は主人公でもなければ物語ですら無いのだから。強いてあるとするのならば貴族の幼馴染がいることぐらいだろうか。だけどその幼馴染は「あんたなんて好きじゃないんだから!」と顔を真っ赤にして言っていたんだ。希望も何もあったもんじゃない。そういうことも含めて俺は主人公補正などというものに期待はしていない。


~2年後~


父タイリス・アース「ついにこの日がやってきたな...」母タイリス・レイ「ですね~、どんなスキルが貰えるのでしょうか、楽しみです。」

そう、12歳になった日に皆「スキル」というものを授かる。それはその日のいつ貰えるかは皆不定期だが誕生日の日に確実に貰える物のはずだった。

そう。俺は貰えなかったのだ。誕生日が間違っていた?いや年齢を数え間違えた?そんなわけないだろう。何せ2年も貰えなかったのだから。


誕生日の日。タイリス・レイア

その日俺は夢を見た。そう、夢のはずだった物を見た。その中にはおそらく大人であろう人が箱が並べられている動くものに乗り込んで移動していたりドアの前に立っただけで開く奇妙な物だったり、自分の国じゃ考えられないくらいの文明を見た。そしてそのあとに目の前が真っ白になって...

???「あなたは今日スキルが与えられません。その代わりに前世の記憶を授けます。その体に記憶が馴染んで来たらスキルが授けられるでしょう。おそらく...2、3年後かと。それでは、またいつか。貴方の人生に幸多からんことを。」


そして起きると強烈な頭の痛みに襲われた。そして自分のものじゃない記憶が流れ込んできた。

その痛みは10分もすると収まったが記憶だけは流れ続けてきている。

自分「夢で言われたことは本当だったのか...」

と、スキルが貰えないことが少しショックだった。ただ、貰えなかったからと言って周りのみんなの態度が変わることは無かった。父は無愛想だがいつも自分を想っていてくれ、母はいつも通り自分にべったりくっついてきていた。そして前世(?)の記憶から学べることも多かった。


~2年後~

その日、また夢を見た。

???「また会いましたね。今日あなたはスキルを授けられるでしょう。それも強力な。ですがその代わりに主人公補正がつかなくなります☆彡」

自分「は?」


夢から覚めると本当にスキルを授かっていた。スキル名「チート」これまでに前例が無いスキル名だ。

だが俺の体は喜びで震えていた。なぜならば前世の記憶からの情報によるとものすごい力のようだからだ。

とりあえず父と母に報告に行こうかな。

自分「お父さん!お母さん!俺スキル貰ったよ!」

父「お、貰えたのか!良かったなぁ...おいレイア。1つ言っておかないといけないことがあるんだ」

自分「なに?お父さん。」

父「代々このタイリス家は前世の記憶を持っている者しかいない。もちろん母さんも持っている」

そうだったんだ、良かった。自分だけ持ってたりしたらどうだろうって思ってたから...

自分「そうなんだ、それがどうしたの?」

父「その記憶はあまり頼らない方が良い。この世界には合わないんだ。その記憶の全て活用させようとすると世界の均衡が崩れて大変なことになると語り継がれているんだ。」

そうだったのか、使いどころには気を付けないといけないな。

自分「そうだったんだね、気を付けておくよ。」

父「自分の正しいと思うようにスキルと記憶を使いなさい。そしたら大丈夫だ。俺はお前を信じている。」

自分「わかった」

なんかプレッシャーだなぁ...まあ頑張ろう。

母「もう話終わった?ならお母さんと遊びましょーレイアちゃーん!!」

このモードのお母さんはしんどいからさっさと家から出るか...

自分「ちょ、ちょっと友達と遊んでくるー!帰ってきたらまた話そうお母さーん!」


ふむ、色々あって疲れたな、どうするか...とりあえずスキルの能力を見てみようかな。

スキル「チート」

能力:叡智lv1:吸収lv1:全属性魔法の無詠唱発動lv1:超速回復lv1:強・身体能力強化lv1

ふむ、なかなかやばそうな能力ばっかりだな、まずこの叡智ってスキル

叡智:このスキルを使用し、知りたいことを思い浮かべると本になって教えてくれる。この世の全てを把握している叡智の書。

うん。なかなかやばいね。次の吸収。

吸収:このスキルを敵に向けると吸収し敵のスキルを自分のものにする。

うん、最強じゃんこれ。んで次行ってみよう

全属性魔法の無詠唱発動:名前の通り全属性魔法を無詠唱で放てる。レベルが上がるにつれて放てる魔法の数が増える。

なんか、もう言葉が出ないわ。まあ一旦次見てみよう。

超速回復:自身の体の損傷したところを素早く回復させる能力。回復、超回復の上位能力です。

なんか回復も最上級能力持ってるし。やばくね?まあ最後見てみようかな...

強・身体能力強化:身体能力を2倍、4倍にできるスキル。レベルが上がるにつれて倍率も上がる。身体能力強化の上位互換。

あのー、なんだろう、うちの家系ってもしかしてやばかった...?

今日は色々あって疲れたから家帰って寝よう。とりあえず明日一人でダンジョン行ってみるか...

自分の作品を読んでいただいてありがとうございます!アドバイス、応援待ってます!

これからも時間があるときに作品をぼちぼち上げていくので応援お願いします!


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