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俺の彼女はダンジョンコアッ!  作者: やまと
3章
54/78

修行

 鬼人の親子フィカスとバルサムと共に修行することとなった俺は、鬱蒼と生い茂った暗い森の中へと分け入っていく。

 フィカス達が言うには、「システムの影響下じゃあ真の意味での強さは得られねぇ」だそうで、システムの封印が主な目的となった。


 システムはこの世界の管理神が創り出した人類と魔物の双方に植え付けられた機構。

 一時は人類への救済処置だと思われていたが、魔物にも等しく与えられていた事でその考えは否定された。

 システムはミッションをクリアし報酬を貰うことで強さを得るというものだ。


 与えられた当初は、魔物に対抗しうる力を手にできた。だが、時間が経てば魔物側にも更なる強者が生まれる。現に魔王なる存在が出現してしまっている。逆に人類には勇者が力をつけてきたが。


 何故そのようなシステムを創ったのか? 神は人類の味方ではないのか?

 師匠の言では、「神は人ではなく世界の味方」だそうだ。魔物が現れたのは世界破壊には繋がらないのだろうか?


 システムが無ければ人類は早期に駆逐されていた。が、今も人類は滅亡の危機から逃れられているのは紛れもなくシステムのお陰だ。そのことからシステムは人類を取り敢えずは救っている。

 しかし、人類側だけがシステムの恩恵を享受していれば、魔物側が危機に瀕することとなるのは明白だ。神は魔物のことも一つの生命として保護するつもりなのだろうか?

 師匠曰く、「魔物はそんなに軟じゃない」とのことだが、もし人類側のみにシステムを与えれば急速に力をつけた人類が魔物を駆逐してもおかしくはない。少なくとも、ゴブリンやコボルトなどの弱小種族は絶滅していたことだろう。


 これはあくまでも俺個人の勝手な考えだが、神は今の状況を楽しんでいるのではないか? 人と魔物を争わせてゲームをしているのではないか?

 システムのシナリオとやらを知ってしまった俺には神が楽しんでいるだけのように思える。

 悪趣味なことこの上ない。


「システムを与えた神は人と魔物を争わせてたのしんでいるのか?」


 魔物が現れるまでこの世界に争いは無かった。が、魔物出現から一変してしまった。

 今では盗賊まがいの者までいる。


「俺が知るかよ。だが味方じゃねぇのは確かだろうな。今も監視して面白おかしいシナリオを考えてんに違いねぇ」

「封印か、封印するのはその監視を逃れるためだけなのか?」


 監視されていればシナリオとおの厄介事に巻き込まれる、それを阻止するためにも封印は必要だろう。

 だが、監視を逃れるため、それだけじゃないよな。


「システムってのは手っ取り早く強くなるには向いてる。そりゃそうだよな、簡単にスキルや武具が手に入るんだからよ。けどな、そんな楽して本当の意味で強くなれると思うか?」


 否、楽して得られる強さに意味など無い。と続けるフィカス。

 そのままバルサムが後を継ぐように話しかける。


「その通りだ。何の覚悟もなく、また浅い経験しか持たぬ状態で分不相応な力を手にしたところで扱いきれぬ。システムなど歩行器のような物、歩けさえすれば邪魔でしかない。そろそろ取り外してもいい頃だ」


 自身の力で歩き出した者にとって歩行器は確かに邪魔だな。むしろ楽を憶えて退化しそうだ。


「神が与えたモノだ、神の意志一つで奪われることだってあり得る。急に補助を無くした者が正常に歩けるとは限らん。それに、システムは短期間で成長するには適した機構ではあるが、神に逆らえない状態を作り出してしまう厄介な代物でもある」


 つまり神が与えた故に気持ち一つでなくなったりするのか? 頼り切ってしまっている者は突然に失われた力に戸惑うことだろう。


「前に悪魔の野郎が講釈をタレてたな。それに考えてもみろよ、役割(ロール)なんてもんを割り振られた以上、演じなきゃならねぇ。そう思う連中は必ずいる」

「【ダンジョンコア】と割り当てられた柏葉殿は危険だ。そんな連中の的にされかねない」

「あの女を護りてぇなら、この先神とやり合わねぇ保障なんてどこにもねぇしな。そん時のためにもシステムから切り離した強さが必要って訳だ」


 【ダンジョンコア】は並行世界から魔物を呼び寄せてしまう。その為に人類側からしたら破壊しなければならない厄介物として認識されている。それは【ダンジョンコア】である柏葉涼葉が人類の標的にされるということだ。


 実は河合隆成も危険な状況にある。彼には【傲慢之王】の固有スキルが植え付けられている。それはつまり、彼が魔王になる可能性があるってことだ。

 このことが知られれば、魔王化する前に殺してしまおうと思うものが必ず現れるだろう。

 今は仲間内にしか知られていない事実ではあるが、植え付けた本人(ティリイス)も野放しの状態だ、いずれは秘密が漏れる日がくるだろう。

 その時のためにも俺達は神の掌から逃れ、自力で涼葉や隆成を護れるだけの力を手にしなければならない。


「だが、システムで獲得したスキルは、実は実際に実在する技能でもある。故に、修練を積むことで同様の力が得られるだろう」

「ああ、例えばお前の持つ【天駆】なんてのは人には不可能だと思われるが、マナを操る術をシステムから学んだ今なら不可能なことじゃねぇんだ。同様に魔術もな」


 その点はシステムも役に立ってんな。と笑いながら言うフィカス。歩行器とはそういう意味。


 ええっとつまり、マナの扱いを憶えている今、一度経験している状態だからシステムを封印したとしても習得は可能だということだろうか?


「俺達は既に成したぞ、創可」


 システムのスキルや魔術を全て、封印状態でも扱えるようになったってことか。


「我等は既にシステムから解き放たれた。システムが無くとも同様な強さを得ている」


 彼等は元々が戦闘に特化した鬼人族だ、システムがなくても十分な強さを兼ね備えていた筈だ。今更システムが無くともどうということはないのだろう。


「ただ、完全に封印するのは勿体ねぇ。あれにはまだ利用価値が有るからな。例えばガチャだ」

「うむ、あれはシステム独自のモノだからな。地の力ではどうにもならん」

「ってことで、封印するのは修行の時だけで良いだろう。全て神獣様の教えだけどな」


 神獣様、燿子さんのことだ。システムを利用できる内は利用するってことで良いんだな。


「分かった。で、修行内容は何なんだよ? まだ訊いてないぞ?」

「ふん、修行っていったらアレだろ!」


 どれだよ!

 …………って、まさか崖落ちじゃないよな? なッ!


「滝行だな」


 マジでかッ!


 ってなことで滝の前までやって来ました。

 少し開けた場所に滝はあった。高さ数十mはあろうかという大きな滝だ。滝面は広く、かなりの水量を持った滝だといえる。

 見ているだけなら清々しい大自然ってな感じだが、これに入るとなると度胸がいる。

 この滝は巨大地震により地盤が隆起し形成されたものだ。元々は無かった代物、この森もな。


「おいおい、マジでこれに打たれるのかよ。水量が半端ないぞ!」

「当たり前だろ?」

「意味のある修行になるだろう。滝水による重圧を浴びながら襲い来る魔物の対処をしなくてはならない。かつ、主目的たるシステムの封印もある」


 滝に打たれながらシステムの封印を意識し、尚且つ魔物の気配にも気を配りそれらの対処か。

 精神統一してるのに神経を分割して成さねばならない、矛盾してないか? 結構大変だ。


「安心しろ、俺達は一切手を出さねぇからよ。口は出すけどな」

「魔物を見落とさないように注意することだな」


 ぐぬぬ、どこに安心する要素があるんだよ!


「ああ、因みに言っとくけど、何も魔物は水中から来ると決まってねぇからな」


 え! まさか陸地からも魔物が来るのか!

 慌てて辺りを見渡すと、あっ、なんかなんかいるッ! 木々の隙間、下木の影、岩場にも隠れている。今は獲物を見定めているのか様子見のようだ。


「ありゃ大変だぞ、俺達も散々に苦労したからな。魔物の相手してりゃいいってもんでもねぇのに、次から次へと落ちてきやがる」

「気を抜かぬことだな。武器は所持したまま入れ、魔術だけでは対応しきれぬ。目的は常に頭に入れておかねば意味が無いぞ」


 魔術といっても俺には『空間魔術』しか扱えない。いや、それすらも満足には扱えていない。そんな状態で大丈夫なのだろうか?


 しかし、この場でボーっとしている訳にもいかない。警戒しながら一歩を踏み出す。

 チャポンと音を立て透き通る水面に波紋を立てる。足元の砂が舞い上がり透明な水を汚していく。

 二歩目、まだ浅いが進めば腰の辺りまで深さがありそうだ。

 そのまま歩を進めそれなりの深さまで来た。と、水の中から一体の蛇型魔物が飛び掛かって来た。


「ちぃ」


 警戒していたとはいえ不意に現れた魔物に、慌てて抜刀し両断する。


「ああっと言い忘れてたが、ここの魔物は【隠蔽】スキルを常習してるぞ」

「そういうことは先に言ってくれ!」


 どおりで気づくのが遅れたわけだ。

 滝の爆音の中で、バシャンと水を跳ね上げて振るった光忠を納刀する。


「余り大きな音を立てると面白いことになるかもな?」


 フィカスの奴は完全に面白がってやがんな。

 これだけ派手に水しぶきを上げるとは、俺もまだまだ未熟だ。師匠なら水面に波紋すら残さず抜刀から納刀までやってのけるだろう。目指すゴールは随分と遠い。


 若干の不安を残し一歩一歩を踏み出していく。

 俺には索敵のスキルは無いが、自前の気配探知はある程度習得済み、更に【空間認識】がある。それ等をフル活動させ歩を進めていき、遂に滝壺の前へとやって来た。

 腰位の深さだが、ここより先に進めば完全に俺の身長よりも深いだろう。

 ふぅー、と一呼吸置いて滝まで泳ぐと、そこでも数体の魔物が襲ってきた。


「けけけ、じゃ俺達は昼飯でもゲットしてくるわ。創可は死なねぇようにガンバンな!」

「創可殿、精の出るモノでも狩ってこよう。それまで一人で頑張ってくれ」


 あぁああ、あいつら俺を一人にして狩りに行きやがった!


 俺は目の前に跳びかかって来たワニのような魔物を両断して二人の背を見送ったのだった。


 ……………………

 ………… 

 ……


「おお、やってるやってる。大丈夫かぁ創可ぁ~」

「戻ったぞ創可殿。飯の準備は我々がやっておくので気にせずに続けてくれ」


 ど畜生がぁあああぁぁぁ――!


 滝に打たれて早一刻、僅かな足場を頼りに2時間近くの間絶え間なく襲い来る魔物の対応に追われている。本来の目的であるシステム封印なんて意識の外だ。何も進んでいない。


「おいこらぁ、きいて、ないぞッ!」

「言っただろ、俺達も苦労したってよ」

「うんなんで、分かるかぁ――」


 陸から、水中から、終いには滝の上から魔物が襲い掛かってくる。しかも滝による重圧つきだ、光忠を振るうのにも一苦労する。

 少しでも気を抜けば喰らいついてくる魔物を見逃すことなく両断していく。このことで【直感】と【索敵】、【重力耐性】のスキルまで憶えてしまった。

 まだ今の俺でも対応できる程度の魔物しか出て来ていないのが救い。だがもし俺よりも強い魔物が一体でも現れれば一巻の終わりだ。

 しかも、フィカスのアホのせいで緊張の糸が切れかかっている。集中しろ【集中】!


 鬼人親子はその辺から枯れ枝を集めて魔術を使って火を着け、狩ってきた獣やら魔物の解体を済ませ焼き始める。

 辺りにはいい匂いが漂っているに違いないが、俺はそれどころではない。

 魔物を斬ったことで辺りにはそれらの臭いが充満しており、その臭いにつられてやって来る魔物を更に斬るという悪循環。

 水にある程度は流されていくが、流石に流されきれない遺骸が溜まって来た。後でどうにか処理しないといけないだろう。


 ……あ、フィカスが俺の斬り捨てた魔物を拾い上げてさばき始めた! それも喰うのかッ!?


 鬼人親子は何らかの対策をしているのか一向に魔物が近寄る気配がない。納得がいかない。

 この二人、焼けた肉を頬張りながら俺を観察しては、やれ「遅い」だ「効率が悪い」だとちょっかいをかけてくる。

 このままではホントに埒が明かないぞ。そんな事を思うが、……?? 若干だが魔物の数が減ってきている気もしないでもない。


「おおい、早くしねぇと飯がなくなるぞぉ~」

「魔物対処もいいが、封印を意識しなければ意味がないぞ創可殿」


 あの親子はほんっとうにもうー、ムカつくッ!

 くそっ、封印しなきゃ終わらない感じだな。そもそも封印ってったってどうやりゃいいんだよ!


「内に目を向けるんだ。内に入り込んだ異物を探し出せ!」

「その為には瞑想が必要になる。魔物の相手をしていては上手くはいくまい。が、魔物なくしてこの修行は意味がない。両立させてみせよ」

「そうだぜ、只の瞑想じゃ物足りねぇ、危機感が必要だ。特にスキルを獲得する瞬間、システムはその気配を大きくするからよ、そこを狙えや」


 危機感を感じながらの瞑想ってなんだよ! スキルを獲得する瞬間って、もっと早く言いやがれッ! もう覚えちまったよッ!


「いいか、システムを認識できたら抑え込め。包み込むでも握り潰すでもなんでもいい、イメージすることが大切だ。想いは力だってことを忘れるなよ」


 簡単に言ってくれるが、先ず瞑想に持っていくのが容易ではない。


 アレコレと考えていたせいか、背後からやって来た熊型魔物の気配を見逃してしまっていた。振り返ればそれは巨大な腕を薙ぎ払おうとしていた。

 慌てるが、防ぐには遅すぎた!


 ————ッ!!!


 それは突然の出来事、ゴツンッ! と鈍い音を立てて熊型魔物の脳天に脳天をぶつけた人物がいた。

 逆さまで落ちてきたのか? 見ず知らずのおっさんのようだった。


「おいおい、なんだなんだ?」

「何者だ?」


 と外野が騒ぎ出したが、落ちてきたおっさんは魔物と共にそのまま物も言わずに滝壺に呑まれ流されていった。


「…………な、なんなんだ?」

「あらあら、まあまあ」


 今度は川岸に一人の女性が立っていた。年の頃は……、結構なおばちゃんだ?

 女性は一人此方を見て困った様に小首をかしげている。


「あ、危ないですよ。早くここから避難してください!」


 一応警告しておく。


「あらあら、心配してくれてるの? ありがとね、でも大丈夫だから心配しないで。さっきのおじさんも大丈夫だから。それより余所見は良くないわ、来るわよ」


 おばちゃんの言葉に振り向くと、新たな魔物が飛び掛かってくるところだった。

 すぐさま両断し、再び川岸を見るとそこにはもうおばちゃんの姿はなかった。何だったんだろう?


「何だったんだいったい?」

「気配もなく現れやがったな」

「創可殿、奴の気配の影響で魔物が散ったぞ。好機は今しかないぞ」


 俺とフィカスが先程のおっさんとおばちゃんに呆気にとられていると、ちゃんと現状を把握していたバルサムが声を掛けた。

 確かに魔物が減った。内に入り込んだ異物を探せばいいんだったな。


 俺は意識を集約させ己が内を覗く。

 研ぎ澄まされる感覚、爆音を轟かせる滝の音が遠のく。

 フィカス達のヤジすら聞こえなくなり————


「バカヤロウ! 集中しすぎるな、ソイツはやべぇ」


 一際大声で叫ばれたフィカスの怒声に瞳を開くと、おばちゃんが立っていた場所に一匹の羊が佇んで此方の様子を窺っていた。


「創可殿、早くそこから離れるんだッ!」


 バルサムの忠告が耳に入ると同時に羊がの口がくわぁと開かれた。


「早くしろッ! そいつは雷光羊(ライトニング・シープ)だ——ッ!」


 無造作に開かれた口から放たれる雷撃、だが——、


 ップッハァー!


 唐突に俺と羊との間から水しぶきを撒き散らし顔を出す先程のおっさん。さっき流されてったおっさんじゃん!!


 無防備なおっさんに雷撃が迫る。


「ブバババババァ————」


 ま、マズいッ!

 まるでアニメの様なエフェクトを表現して沈んでしまったおっさん。

 おそらくあれ程の雷撃を受けては無事ではいないだろう。が、ふざけたエフェクトのせいで心配する気になれない。


「あらまあ、おいたしたらダメよ」


 これまた唐突に再登場するおばちゃんだ。

 おばちゃんは暴れる羊の首根っこを引っ掴み一喝、羊は大人しくおばちゃんに従って森の奥へと消えていった。


 ……………………は?


「おい、ホントに何なんだよ。ありゃ、あの魔物は、伝説級の力を持っていやがったってのによッ!」


 フィカスが驚愕している。それもその筈で、この場の全員で相手しても勝てないかも知れないとバルサムが言った。

 恐ろしい羊だった。あの羊を一喝で従えたおばちゃんはもっと恐ろしくないだろうか?

 再び気を失ったのか流されていくおっさんを見送り、疑問符を頭上に浮かべる俺達だった。


 その後、俺は何とかシステムの気配を感じ取り封印することに成功する。

 封印後はひたすらにフィカスとバルサムとの模擬戦闘を続け幾つものスキルをシステム無しで行使できるまでになった。


「ふぅ、今日はこの辺で止めておこう。腹も減ってきたことだしな」


 バルサムの声にフィカスが待ってましたと反応を示す。

 腹減ったのは俺の方だっつーの。


「待ってました、腹減った。今日はこの辺で野宿でもして明日にしようぜ。飯も確保済みだしな」

「ハァハァ、だが、時間がないんじゃないのか? 俺達は天空ダンジョンへ行かなきゃならないんだぞ」

「焦っても碌なことにならねぇよ。身に着けた力を身体に馴染ませる時間も必要だしな」

「その通りだ。創可殿は予想よりも早く力を付けている。そう焦る必要もあるまい」


 少し和んだ空気だが、次の瞬間にその空気は綺麗さっぱり消え失せた。

 それは、


《緊急告知。

 明日、システムのアップグレードを予定しています。

 つきましては明朝から三日後の日没まで、システムの使用が停止します。

 非力な人間種族は気を付けて三日間をお過ごしください》 


「「なにぃ————ッ!」」


 封印状態の俺には見えない文字を二人の鬼人が読み取り大騒ぎとなった。




●剣南創可。


 唯一の役割(オンリーロール):【主人公】

 (ジョブ):【騎士】

 スキル:【武芸十八般】【雷切】【等価交換】【不屈】【カリスマ】【真眼】【集中】【身体強化】【肉体強化】【瞬発力強化】【運命誘導】【空間機動】【空間認識】【空間適正補正】【空間魔術の知識】【衝撃軽減】【恐怖耐性】【治癒力向上】【天駆】

 【直感】new

 【索敵】new

 【重力耐性】new

 固有スキル:【ロムルスの神樹】【通りすがりのおっさん】【お節介なおばちゃん】

 魔術:『空間魔術』

 所持品: 燭台切光忠 雷上動 浅葱の上着 革の軽鎧 覚醒の実×1 聖騎士勲章

 流派: 冥閬院流(めいろういんりゅう)


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