狩りのはじまり
「すごいよボブ!見る見るレベルが上がるね!」
「タカシだってさっきからやってるその技は便利そうだ!なんだいそれ?」
タカシもボブも使っている技の名前は分かっていないようだ。
「分かんないけど、こういう感じでやると周りの敵が全部ボクに襲い掛かってくるんだ!」
「やっぱりそうなのか!それは便利だね!」
ボブはタカシによって来るウサギを炎の壁で倒しながら言った。
「でも、なんだかレベルが上がりにくくなってないか?」
「そうかもしれない。ウサギ肉もこんなに必要ないよね?」
2人は補給担当官を探すと抱え切れないほどのウサギを引き取ってもらった。
「これはウサギのお礼の非常食と、報酬の銀貨だ。…いや、このウサギの数だと金貨か…かなりあるな。」
2人は初めての現金収入を均等に分けると、城下町の商店街を見て回った。
「ここは薬屋だよ。包帯や薬草を調合した民間薬、病気の治療や精神に関わる魔法を修めた薬師たちが作った薬が置いてあるよ。」
「ここは武器と防具の店だ。装備の修理や買取もやってるよ。」
「オレがこの街一番の料理人だ!冒険を助ける料理を買っていってくれ!」
街中をしばらく歩き回ってだいたいの商店がどこにあるのか把握する。
「タカシ、ボクは新しいワンドと、一緒に装備できる盾を買ったよ!」
「ボクは両手で使う長い剣を買えたよ!」
こまごまと装備を買い揃えて懐が寂しくなると、2人は軽食屋で食事しながら話し合った。
「もっと城から離れれば強くて報酬の良い敵がいる気がするんだ。」
ボブは2つ目のリンゴを食べながらそう話す。
「ボクもそう思うよ。ボブは回復魔法は使えないの?」
「やったことはないけれど、多分。どうしても必要になったら覚えられるんじゃないかな?誰かに使い方を聞くとか。」
タカシは納得したようだ。
2人は夕方になる前にもう一度城門をを出ると、やはり進んだ先の敵は少し歯ごたえがあった。
「日が沈むまでは狩りをしようか。」
「了解!」
凶暴な野犬のような生き物をタカシが呼び寄せてはボブが焼き払い、ボブが疲れると、タカシが自分でなぎ払う。延々と続けていくと日が暮れ始めた。
「この群れを始末したら街に帰ろう。多分宿泊費ぐらいは捻出できると思うよ。」
ボブの呼びかけにタカシは頷いた。




