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思いつき
酒場兼宿屋に帰ると、タカシが待っていた。
「戻ってきた。メシ下さい。」
タカシが食事を注文する。
「ごめん、タカシ。勝手に決めちゃったけどボクしばらくこの街にいなきゃいけなくなった。」
タカシが目を丸くする。
「何か困ったことでもあったの?」
「いや、違うんだ。薬の術の強化の為なんだ。」
タカシは納得したみたいだ。
「すごいねボブ!」
「なんか偶然ね、薬屋ギルドに新しい術のやり方が記録されてたんだけど、それを書き写す作業がどうしても必要でね。」
タカシはなんだかすごく嬉しそうだ。
「すごいな…ボブは初めて会ったときからすごかったけど、今回もすごいね。あ、ゴハンきた。食べよう。」
食事をしながらタカシははじめの街に一度帰って色々やることが在ると話した。
「まだ、どうなるか分からないから話せないけど、やりたいことがあるんだ。」
「どんな?」
「まだ、どうなるか分からないから。」
「ああ、そうか。」
翌朝、ボブはキスタラを発つタカシを見送った後、キスタラの薬屋ギルドへ向かった。




