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動機不純ヒーローズ  作者: 古川モトイ
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駅にて

 見張りが旗を振っている。何か発見があったのだ。


「交代行って来い。」


交代して旗を振っていた見張りが戻ってくる。


「恐らく、今、あの駅は無人になりやした。」


駅の見えるところに全員移動すると、荷馬車と伴に数人の魔族が駅を後にしてどこかへ移動していく背中が小さく見えた。


「本当に無人かどうかは調べないと分からないが…家捜しするなら今がチャンスだな。ちょうどこっちには転生者が戦力としているんだ。やるならいまだ。誰か盗賊ギルドへ伝令走れ。それ以外は全員オレについて来い。転生者の2人は少し後ろから来てくれ。本当に無人かどうか確かめる。」


結局、4人の盗賊とボブとタカシの6人で駅を調査する事になった。盗賊のうちの1人が忍び足で駅の建物に張り付き聞き耳を立てている。ボブとタカシをここまで連れてきた盗賊が手鏡で建物内をうかがう。鍵開けが試される。南京錠を外して、3人の盗賊が駅の中に滑り込む。


からだ!」

「おい!見てみろ!」


ボブとタカシも促されて中へ入る。興奮した1人の盗賊が指差した壁には、魔族の領地の地図が貼られていた。


「急いで写しを作れ!やつらの領内のどこに何があるのか、丸っと書いてある!」


盗賊の中に地図を複製する技術者がいたようで、高級そうななめし皮に複雑なコンパスのようなものを使って正確に地図を写し取っていく。


「やつらが帰ってきたときに地図の情報がオレたちの手に渡ったことがバレると、この情報が無駄になる可能性がある!オレたちがここに入り込んだ痕跡は全て消せ!あとは他に使えそうな情報がないか徹底的に探せ!」


ボブとタカシは駅から外に出された。駅に帰ってくる魔族の警戒は高台の上の監視要員がしているので戦闘の可能性がない今、2人は用無しだ。とりあえず、監視拠点のテントに帰った。大発見に興奮し慌しくしている盗賊たちと違って、2人はいたってのんびりした時間を過ごしている。


「ボブ、ボク何が足りないか分かったよ。」

「え?本当かい?」


タカシはなんだかゆっくり息を吐きながら言葉を続けた。


「美少女がいないんだ…。」

「ああ…そうか。」


ボブもなんだかゆっくり息を吐きながら答えた。

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