県大会遂に開幕!全国をかけた戦いが始まる!
――遂に、全国をかけたレースがスタートした。
スタートから一切に各校の代表選手が前に出る。
1区清水も果敢に前に出た。
しかし、中々、集団の真ん中から抜けれない。
早く、先頭集団に、
その気持ちから、無理に前に出ようと、
ピッチを上げようとした。
――その時だった。
「バタッ」
前の選手と足が引っかかり清水は転倒した。
すぐに起き上がるが、膝から血を流していた。
でも、果敢に前を追う。
「転倒した事は仕方ない。切り替える」
一気に清水は前に出ると、
500M地点で先頭集団に追い付いた。
そのままレースは進み1kmの通過。
3分08秒。
思った以上に先頭集団のペースは速かった。
一気にペースを上げた事と、転倒したダメージもあり、
清水の息は乱れてきた。
先頭集団は11人。
横一列で並走をしている。
レースはそのまま進み、1.5km過ぎ、
清水が先頭集団から遅れ出した。
「ここで粘らなきゃ」
しかし疲労からペースは上がらず、
後続にも抜かされて行く。
レースは2km地点を通過。
6分30秒。
先頭集団は8人。
少しづつペースも落ち着いて来た所で、
浜平中の2年、前田アヤがスパートをかけた。
「私が一番になる」
前田アヤは腕を振った。
しかし、ペースが落ち着いた事もあって、
すぐに後ろに付かれた。
「クソ。でもここから」
「私は負けない」
清水は、先頭集団から22秒遅れて2kmを通過した。
「ここから、ここから、粘る」
しかし、ここで疲れはピークに達し、
膝の痛みが出始めてきた。
「疲れた。膝も痛い。だけど私は中乃崎中の代表。
代表として恥ずかしくない走りをしろ」
清水は腕を振った。
先頭集団は3人で、ラスト500M。
ここで美咲中学の、大田が飛び出した。
前田アヤも切り替えるが、付いていけない。
そしてそのまま大田が逃げ切った。
1着は美咲中学
2着に棚中学
そして3着に浜平中学
1着の大田は9分50秒の好タイム。
3着の前田アヤは9分58秒で、
8秒差で襷を繋いだ。
一方、清水はラスト1kmもペースが上がらずに、
どんどんペースは落ちて行った。
「しかし、前だけを見つめる」
「一歩、一歩ゴールまで走り続けた」
そして2区に襷を渡す。
清水のタイムは10分41秒。
先頭とは51秒差の31着となった。
レースは2区からは、浜平中が徐々に先頭の距離を詰め、
4区で先頭に立った。
一方、中乃崎中も徐々に順位を上げ、
21着で、5区葵に襷が渡った。
先頭とは1分28秒差。
葵のレースがスタートした。




