本日は県大会!!!
――遂に、中乃崎中駅伝部は、県大会の日を迎えた。
「よーし、皆、集合したな」
「それじゃあ今から出発する」
――今日の開催地も地区大会の時と同じだ。
バスが出発すると、音楽を聴きだす者。
隣の席と話す者。睡眠を取る者等、
それぞれが思い通りに過ごした。
一方リキは少し緊張をしていた。
――初めての大きな大会。しかもアンカー、責任は重大。
リキは大会は、月例マラソンを一度だけだけと、
経験は不足している。
――バスが到着した。
「今日、俺達はここで戦う。優勝して全国を決めるのは俺達だ」
「ライバルはただ一校、浜平中だけだ。
昨年、男女共に、二位で全国を逃した、悔しさをここで晴らしてやろう」
はい!!!
――金子の掛け声に駅伝部員は大きな返事をした。
現在、時刻は7時11分。
最初に走る女子のレースは9時00分からだ。
地区大会とルールの変更は無く、
女子は1区と5区が、3km。
他の区間は2km。
男子は全区間が3kmとなる。
男子は、女子の最下位のチームがゴールしてから、
20分後からのスタートになる。
――荷物を運び、場所を確保した。
そして少し時間が経って、ある女性が葵を訪ねてきた。
「葵、久し振りね」
「アヤ、久し振り」
声の主は、月例で、葵とリキと一緒にレースに出た、
浜平中の前田アヤだった。
「月例ではあなたに負けたけど今日は負けない」
「こっちこそ」
二人は睨み合った。
「アヤは何区なの?」
「1区だよ」
「じゃ、直接勝負は出来ないね。私、5区だから」
「それは残念。だけどタイムは競う事が出来る」
「葵、お互い良い走りをしましょう」
「うん」
――お互いの手を握って健闘を称えあった。
レースもそろそろ1時間前。
女子のメンバーも、
アップを始めた。
10分程、走ってから、短い距離の流しをしたり、
動的ストレッチをして、準備をする。
――そして遂に10分前になった。
参加チーム60チームが三列程を作り並んでいる。
そして時間はやってきた。
オンユアマーク!バーン!!!
全国をかけたレースが今、スタートした。




