代表メンバー発表!県大会は遂に明日!
――いよいよ明日は、全国大会出場をかけた、
県大会が始まる。
「よしっ!皆、集まってくれたな」
――監督の金子が声をかける。
「いよいよ明日は全国をかけた県大会が始まる」
「今まで本当に良くやってくれたありがとう」
「明日は、男女で優勝して全国を決めて俺を胴上げしてくれ」
はい!!!
――大きな返事がグラウンドに響いた。
「今日のメンバー発表で勿論、メンバー外の者も出てくる」
「だが明日は、この駅伝部76人皆の力で勝ちに行くぞ」
「――それじゃあメンバーを発表する」
まずは、男子から、
1区金口。「はい!」
2区宮森。「はい!」
――おおっっっ!
どよめきが起こった。
3区小田。「はい!」
4区清水。「はい!」
5区水原。「はい!」
――そして、最後のアンカーは、
6区大山リキ。「はい!」
――うおおっっっ!!!
大歓声が起こった。
「リキ!おめでとう!」
この誰かの一言に、他の部員も反応する。
「おめでとう」
「頑張ったね」
「良くやったぞ」
「明日は任せた」
リキは温かい言葉を受けて涙を流した。
合宿では、納得できる走りが出来ず悔し涙。
でも、今回は嬉し涙に変わった。
次は女子、
1区清水。「はい」
2区……
そして、最後のアンカーは、
5区雪山葵。「はい!
「メンバーは前に出てくれ」
前に出たメンバーの顔は自信で溢れていた。
一人だけ泣いてる者もいるが。
「宮森、代表で挨拶を頼む」
「はい」
「特別な言葉は言いません。
今までやってきた事をレースで出せば、
俺達が優勝して全国へ行ける。
明日は絶対勝つぞ」
――おおっっ!!!!!
「それじゃあ明日は勝つぞ!解散!」
――リキは皆が帰る中でグラウンドを見つめていた。
「今まで色々あったな」
「ここでいつも、時間を過ごして来たんだ」
「明日は最高の走りをして俺が優勝テープを切ってやる」
リキは気合いを入れ直した。
「帰るか」
リキは校門に向かって歩っていたが、
途中の駐輪場の所で声をかけられた。
「リキ君!!!」
そこにいたのは名取だった。
「おおっ!名取さんどうしたの?」
「あの。どうだったのかなと思って」
「あっ!メンバーの事?」
――名取は頷いた。
「アンカーに選ばれたよ」
リキが笑顔を見せると名取も喜んだ。
「えっ!?本当にやったーーー!!!」
「おめでとうございます。おめでとうございます」
名取は大喜びだった。
「名取さんありがとう。明日は俺が優勝の
ゴールテープを切ってくるよ」
「うん。頑張って」
そう言うと名取は近付いた。
「えっ!?」
名取は、背伸びをしながらリキの頬にキスをした。
「これで負けたら許しませんから」
リキの顔を見て名取はウインクした。
「ありがとう」
そう何とか言ったが、リキの心臓はバクバクしていた。
「ごめん。もう帰るよ」
恥ずかしくてリキは急いで校門を出た。
――そして迎えた翌日。
いよいよ運命の県大会の日がやってきた!




