運命のタイムトライアル
ついに迎えた、運命のタイムトライアルの朝。
リキはいつも通り、朝練と勉強をする為5時に起きた。
緊張は今からしてるが、
このタイムトライアルに向けて、
2日間は疲労を抜く事を意識して練習してきた。
その成果を今日発揮する!
リキが外でランニングをしてると、
遠くに女性が走ってるのが見えた。
アレは葵かな?
葵とは正直、今は距離を置いていたい。
好きな人に彼氏ができたら、
どう接していいか分からなくなるもんだ?
しかし葵の方が気付いてスピードを上げて、
リキの所へ向かった。
「やぁ、リキ君おはよ」
おはよ。
「ごめんね。距離を置きたいって言ってたのに、
でも、今日のタイムトライアルの前に話をしたかった。
去年は結果を出さなかったしやっぱり緊張する」
そっか皆、緊張する事は同じなのか?
大丈夫。葵が今までやってきた事を発揮すれば、
必ず良い結果を出せるよ。
俺、応援するから、お互い頑張ろう。
「うん。ありがとう」
リキは朝から葵と話せて少し緊張がほぐれた。
そして駅伝部の練習の時間前、
皆は今日のタイムトライアルの話題ばかりだ。
その時、小田が話しかけてきた。
「よう!リキ、今日の調子はどうだ?」
おう。小田、今日も相変わらず元気だな。
調子は絶好調だよ。
「そっか。でも俺も調子がいいぜ。
リキには負けないかな」
俺も小田には負けないよ。
「良い走りしような」
あぁ!
このタイムトライアルはAチーム、Bチーム、
Cチームに分かれて行う。
駅伝部の部員は36人なので、
持ちタイムが早い部員から上位に組まれる。
上位12人がAチームだ。
そしてリキはAチーム。
3000mのタイムトライアルのスタート地点に立った。
オンユアマーク!バーン!!!!
Aチームの12人は一切にスタートした。
最初から飛び出したのは、やはり主将宮森、
その真後ろをストーカーの金口が走る、
いつもの展開だ。
リキは真ん中を走っている。
1000mが過ぎ、先頭は宮森、続いて金口。
5秒後に第二週団の4人、3年の水原、清水と、
2年の小田と細田だ。
リキはそこから3秒遅れた。
しかしリキは徐々ペースを上げると、
2000mでは第二集団を引っ張っていた。
ここで葵の声が聞こえる。
「リキ君、ファイトー!!!」、
リキは一気にスパートをかけ、
第二集団を離す。
先頭は宮森、そしてその後ろに金口。
宮森はラストだけ金口が上げてくる事は知っていた、
だからここで離す。
宮森もスパートをかけた。
金口は離れるが粘る、粘る、
そしてラスト500m、
金口が一気にスパートをかける。
スパートをかけて宮森のスピードは少し落ちてきた。
だが宮森も懸命に腕を振る。
「金口の事は嫌いだった。だが実力は認めてる。
だけどな駅伝部と陸上部の主将として、
ここは負ける訳には行かない」
ラスト200mで並んだが、
ここから宮森が最後のラストスパート。
そして宮森が何とか逃げ切った。
宮森1着、金口、2着。
そして3着は何とリキ。
ラスト1000mのスピードで第二集団を離し、
3着でフィニッシュした。
続いて小田、水原、清水、細田。
タイムは宮森が自己ベストを更新する、
9分16秒。
続いて金口が9分19秒。リキは9分30秒。
小田が9分33秒、清水、細田は9分38秒、
水原が9分41秒だった。
リキは好走で、代表の可能性が充分出てきた。
そして女子のタイムトライアルも始まる。
葵はスタート前に立った。




