まさかの展開……夏祭り、花火、青春。
「あっ!葵……その人は?」
あっ!紹介するね、私の彼氏で、野球部の2年生、
羽鳥蓮だよ。
「どうも」
――羽鳥は挨拶しながら、リキを少し睨んだ。
あっ!こんばんわ。2年の大山リキです。
今日はクラスメイトと、一緒に夏祭りに来てました。
それじゃあ。
――リキは逃げるように、2人で、
その場から離れた。
――リキの頭の中はめちゃくちゃだった。
葵に、彼氏ができたって!?
さっきの人、同じクラスの雪山葵さんですよね?
「うん。そうだけど」
大山君、葵さんの事好きですよね?
「えっ!?」
いや、ごめんなさい。人と関わるのが苦手だから、
その分、人の事を良く見るようになって。
「そっか……!」
「あっ!着いたね」
――リキは、名取と、金魚掬いを一緒にやるが、
頭の中では、葵の事ばかり考えていた。
あの、大山君?
あの!!!
「あっ……!ごめん」
もう、金魚掬いの、時間終わってましたよー。
もう帰りますか?
「えっ!?」
だって、全然楽しそうじゃないから。
「悪かった!花火を見て帰ろう」
「毎年、後少しで、花火も始まるし、
展望台でも登って、見ようか」
――ドンッ!
――2人が歩き出した時に、
通行人にぶつかって、名取がよろけた。
「大丈夫!?」
――リキは咄嗟に、
左手を出して、名取を支えた。
ありがとうございます。
あの手……
「うわあっ!」
――リキと名取の手は、重なり合っていた。
このままでいいです。
――2人は、手を繋ぎながら歩った。
――リキは、心拍数が上がり過ぎて、
相手に聞こえてないか、心配になった。
「あの?名取さん」
「聞こえてない?」
えっ!?何がですか?
「心臓の音」
あははー。聞こえてないですよ。
私のも、聞こえてないか心配でした。
――そう言って、ウインクしてきた、
名取を見て、リキの心拍数はより上がった。
「さて、登ろうか。足元、気を付けてね!」
はい。
――2人は展望台を登り始めた。
「さて、着いたな」
うわー!綺麗。ここ、街を一望できるんですね!
海も見えるし、最高!
――その時だった。
――バーン!バーン!
始まった!
うわー!綺麗。
「あれは、アニメのキャラだね!」
本当だ。可愛い。
――花火は続き、最後の一発になった!
「これで、終わりだね。綺麗だったね」
本当、最高でした。
「それじゃあ、帰ろっか」
はい。
――N駅まで2人で、手を繋ぎながら歩って、
色々話をした。
――そして。
「着いたね」
今日は、本当に楽しかったです!
また、2人で遊びましょう!
「良いね」
それじゃあ、迎え来てるので……
「うん。じゃあね」
――名取は、満面の笑顔で、
小さく手を振って、車に乗り込んだ。
「さて、俺も帰るか」




