「ストーカーの金口」
――合宿2日目。今日も5時から、朝練をして、
8時から練習開始だ。
「それではAチーム集まって下さい」
――山形県の、西喜怒中の主将、
久川が、声をかけた。
「それでは今日も、練習をして行きましょう。
午前は、2時間ジョグをして、
その後、山ダッシュです。
それと、Aチームのメンバーも、
昨日と変わってますが、よろしくお願いします」
――中乃崎は、
1日目、Aチームだった2人が、陥落し、
リキと小杉が、Aチームに上がった。
――アップをし、ジョクがスタートした。
「これがAチームのペース!?速い。
でも、昨日の疲労もあるけど、ついて行こう」
――リキは苦しみながらも、トレイルコースを、
2時間で30km近い、距離を走った。
「流石、Aチーム、誰も離脱していなかった」
――その後は、100m位の山ダッシュを10本繰り返した。
「リキ君。お疲れ」
あっ!林さん。
「やっぱAチームはキツイね。
でもここを乗り越えれば、もっと成長できる」
そうですね!
――午前の練習は終わり、昼食を食べ、
また、13時から練習が始まった。
――400mのインターバルを、
間のジョグ200mで、15本。
「1本目スタートします」
――スタートから、かなりのペースで、走り、
1本目は、70秒。
1kmだと3分を切るペースだ。
「このペースで走り続けるのか……」
――リキは粘りながら走るものの、
7本目にして遅れてしまった。
Aチームでも、他にも遅れてる選手がいるくらい、
練習の強度は高い。
「何やってんだ!ここ乗り越え無いと、
強くなれねぇぞ!」
――Aチームのチームメイトが喝を入れた。
「そうだ。こっからが勝負だ。
Aチームの12人で、3kmを9分切ってる選手は、
4人いる。あの剣川天空と、秋に、戦う為にも、
ここで負けてられない」
――リキは再度、気合いを入れた、
――何とか14本目まで走り切りラスト一本!
「ここからはフリーペースで行きます。
ラスト一本、気合い入れて行きましょう」
――スタートから飛び出したのは、
他校のエース4人。
その後ろに宮森が付いて行く、
リキは疲労からペースが上がらず、後ろの方。
――そしてラスト200m。
ここで中盤を走っていた、
金口が一気にスパート!
そして先頭でゴールした。
「よっしゃあ、宮森にも、他校のエースにも勝った!」
――金口は、「ストーカーの金口」と、呼ばれる位、
粘り強い走りをするが、
スピードは、あまり無かった。
だが、今年は冬から、 自主練で、
スピード練習をしていた事により、
他校のエースにも、負けないスピードを、
金口は、手に入れた。
――金口は宮村の元に歩み寄った。
「宮森、お前に勝ったぜ」
――最高に、腹立つにやけ顔だ。
クソ。まだ終わってねぇ。明日と明後日で、
見返してやる。
――そう言うと2人は手を取り合った。
――そして3日目も順調にこなし、
4日目の、合宿、最後の練習!
それは、3kmのタイムトライアル走だった。
――全国常連のチームのエース。
宮森、金口、リキ、小田の、
Aチーム、12人のガチンコ対決が今始まる。




