第4話 シュラバ
修羅場……それはハーレムを目指す時に必ず通る道
僕は初めて奴隷を買った。彼女の名前は、エリン
彼女はリンゴのように真っ赤な髪にエメラルドの目、髪はボサボサなのは奴隷なので仕方ない。そして彼女はアニメでは奴隷ながら、活発的な性格にいつもニコニコしていて元気っ娘としてサブヒロインをしていた。
まぁ今はそんな面影も残っていないんだけどね……
僕は今、館で手続きをしている途中だ。奴隷を買ったらすぐ終わる訳じゃない。奴隷に逃げられないように逃げたり、命令に背いたら締まる首輪を着けたり、ご主人登録手続きが待っているからだ。待っていると
「ど……どうして私を買われたんですか?」
震えた声でエリンは言う
「君を助けたかったからだよ」
これは本心だ。本心……こんな可愛い少女を虐待させるわけにはいかない。例えフラグ回収しなくても彼女はたすけにいっただろう。
「……そうですか」
信じていないみたいだ。まぁ当たり前か。
おっとやっと奴隷商人が来たか……黒い首輪を着けてっと……
「行くよ」
「……はい」
◆
さて学園の僕の部屋の前まで来たが……ふっ驚いてる驚いてる。さっきまで無表情だったのにこの顔は面白い。
「さて、入るよ」
「おかえり……」
マリーがお出迎えしてくれたと思った瞬間……
「エル様……どうして……」
なぜか泣き出した……
「私が必要なくなったんですか!何がダメだったんですか!」
肩をグラグラ揺らしてくる。
「私の体は飽きてしまわれたんですか?!確かにまだ体は小さいですが……その子には負けていません!」
待って、手を出したみたいな言い方やめて……ほらエリンも軽蔑した顔してるじゃん……
「そんな訳ない……彼女はメイドとして雇うんだ」
「やっぱりわた「マリーは奥さんになるから!」え?」
「奥さんになるから……メイドが必要でしょ?」
「な!?それならそうと早く行ってくださいよ……」
泣いた顔が一気に赤くなってモジモジしている可愛い……ふぅ危ない危ない……と、中に入ると突然扉が勢いよく開き
「エル、あなた小さな少女を誘拐してここに連れてきたって本当!?」
メインヒロインの登場である……待ってもうムリ、キャパオーバーだから
「本当のようね……さて、言い訳はある?」
化身を身にまとい、僕を威圧する……
「まって……話せば話せば分かる!?」
「もういいわ!あなたさいっていね!」
おいエリンなんとかしろ。おい目を背けるな!助けただろ?舌出してアッカンベーするな!お前奴隷だよな!奴隷だよな!おいマリーの後ろに隠れるな……たすけ……待って何詠唱しているの?それ爆発魔法だよね……僕死んじゃう……
うわあああああああああああああああああ
その時僕は三途の川が見えた……
それから誤解を解くのに1週間かかった……