第2話 ツンデレ
ツンデレは恋をしてる人にだけツンデレするから素晴らしいのだ
「メアリー・ウィンザー」とは、ウィンザー公爵家の次女であり、アニメでは王子とは年齢が近いことから幼い頃からの遊び相手であり、王子の優しさや美貌に恋をした。しかし恋とは難しいものである、王子を前にすると緊張して、思ってもいないことを言ってしまうことが多々ある結果、幼馴染みという強力な武器があるにも関わらず、王子のハーレムには入るがサブのサブヒロインの位置まで落ちてしまった残念な人物である。
つまり僕が何が言いたいかと言うとツンデレさいこーと言うことである。
◆
今、自己紹介が終わり、今日の日程がすべて終わった所だ。すぐにでもメインヒロインをお茶に誘いたいところだが、うまく行かない。だってずっと王子様から離れないんだから……王子様に話しかけるなんてマナーが許してくれないし、いきなりメインヒロインに話しかけるのもマナーが許さない……詰んだ……神は僕を裏切った……
その時!歴史が動いた!
「すまないが、僕の話し相手になってくれないかな?」
なんと、王子様が僕に話しかけてきた。
「これは王子殿「ターナーと読んでくれないかな?」」
「ターナー様……」
「うん、君はエル君だったかね?」
いやぁ話しかけてくれるのはありがたいんですけど、後ろに不機嫌オーラ全開のメインヒロインをどうにかしてくれませんかね?
「は、はい立ち話もなんですし、食堂でお茶しながらお話でもしませんか?」
王子は少し考え
「すまないね、これから予定があってね」
なんで話しかけてきた……おちょくってきたのか?おちょくって……はっ今ならお茶に誘えるのではないか?
「後ろにいるウィンザーさんはどうかな?」
「えっ!?」
聞いていなかったのか……
「そうだね、メアリーいい機会だからお話してきなよ」
でたー王子必殺鈍感パーーーンチ
「はぁ!?どうしてそうなるのよ!?初対面の男の子に女の子を任せるって正気!?バカなの?」
ここで、ツンデレパーーーンチ
「はぁ……なんで君はいつもそうなんだ……」
効果はバツグンだ!
「もういい!さっさとその予定とやらに行けばせいせいするし?」
「……そうさせてもらうよ」
王子は早々と教室を出る。残ったのは僕と……
「……グズッ……グスッ……ウウッ……ズビッ……」
涙を流しているメインヒロインが残った……
「とりあえず……行こっか?」
「……ウン」
◆
僕は今、彼女の部屋に来ている。公爵家となれば、それ相応のでかい部屋が与えられる。そこの応接間に僕はいる。
どうしてこうなった……
30分は経っただろうか、漸くメインヒロインが応接間にやって来た。
「さっきはみっともない所をお見せしましたね?すみません」
とりあえず涙はとまったようだ。
「……」
「……」
「えーっと、君は王子様のことが好きなんだよね?」
驚いた顔で僕を見て
「……そうわよ」
消えかかりそうな声で言った……
僕が消えかかりそうだよ……
でもそれなら、僕はこの人の恋を応援しようじゃないか……僕はきっと王子様に恋をしているメアリーが好きなんだ。いや……そうなんだきっと……だから
「君の恋が叶うように協力するよ!」
僕が今出来る精一杯の笑顔でそう言った。
◆
〜メアリーside〜
わたしはただ驚いた。王子様の思いがバレていたからだ。そんなにわかり易かったかな?
そこからわたしは沢山愚痴った。あの人にわたしがいないとダメだとか、わたしの作ったクッキーをおいしいって言ってくれたとか、こんなにも好きなのに分かってくれない鈍感男!とか、……でもあの人が大好き……なんて、こんなにも喋ったのは初めて……でもどうして
「どうして私に協力しようと思ったの?」
彼は寂しそうに
「あなたが好きだからだよ」
「いいいいきなりなにってるのよ!?」
わたしの顔が熱い、絶対真っ赤になっているだろう。でもその瞬間わたしは顔の血の気が引いていく……
「ごめ「だから」」
「だから……早く僕の初恋を終わらせてね?」
その悲しそうなのにニコニコしている不思議な雰囲気に見惚れてしまったのは私だけの秘密だ。
◆
〜エルside〜
今日は……今日だけは泣こう……
好感度一覧
0 興味なし 25 友達 50 親友 75 大切な人 100 好きな人
【マリー】
身長140
おっぱい 将来性大
好感度 150(MAXを100とする)
エル一筋
顔 かわいい
【メアリー】
身長160cm
おっぱい 将来性絶望
好感度 25
ツンデレ
顔 綺麗
うーん……メアリー……かな?