第1話 メインヒロイン(予定)
2話目です。
まずはこのアニメから説明しよう。このアニメは「魔法使いと王子」と言って簡単にあらすじを言うと、魔法が使えない出来損ないの王子が様々な女の子と触れ合い、成長していくアニメだ。
そして「ルルーナ・シュヴァルツ魔法学園」この学園はその名の通り「ルルーナ・シュヴァルツ」が創設した全寮制の学園であり、最初は魔法だけ教えていたが今は魔法だけではなく様々な分野を教えている。その結果、知恵を持つ若い男女で溢れかえる学園となっている。
ルルーナ・シュヴァルツは、偉大な女魔法使いであり、魔道具の第一人者であり、教育でも才能を発揮させた凄い人だ。
という事をこの学園の校長が入学式の時に言っていた。
時は経つのは早いもので、もう1ヶ月が経ってしまった。この1ヶ月は結局何もしていない。いや、何も出来なかった。ここがアニメの世界だって忘れていた訳じゃない。忘れた訳じゃないからね。
おっと話が逸れてしまった。僕は今、好きなヒロインが主人公に恋に落ちていないことを祈りながら、入学式の会場から廊下を歩きながら教室に向かっています。ってかこの学園広すぎだろ。いつになったら教室につくんだ。もう20分は歩いているぞ。これは東京ドーム5つ分はあるんじゃないかな。東京ドームって何か思い出せないけど……
◆
やっと着いた……40分かかるとか聞いてないんですけど。1人1人決められた場所に座り……皆疲れたみたいでだらけてる。僕もその1人……
そうすると先生らしき人が壇上に立ち
「はい、皆、私がこのクラスを担当するクリス・スミスだ。スミス先生と呼んでくれ」
そう言うスミス先生は、一言で言うと怖そうな巨乳だ。髪の色は黒で目の色も黒、髪は肩まで伸ばして怖い先生だ。目が合うと蛇に睨まれたカエルの気持ちが分かる先生。
「皆も初めての学園だから緊張するだろう。でも安心して欲しい。私たち教師はいつもあなた達の味方なのだから」
ニカッと笑っていっている。ごめんなさい怖いって言ってすみません。だからその笑顔でこっちを向くのはやめてください。死んでしまいます。
「まずは自己紹介から初めてもらおうか。そこの君からよろしく」
次々と自己紹介をしていく……
「私の名前はメアリー・ウィンザーです」
出た。綺麗な黒髪で吸い込まれそうな黒色の目、人形みたいな顔立ちの彼女こそが僕の好きなヒロインメアリー・ウィンザーだ。まさかクラスが一緒だったなんて……神様大好き、神様のこと信じてました。
その直後、後ろにいた男の子を見た瞬間絶望した。だってこのアニメの主人公じゃん。なんで気づかなかったんだ。カッコよすぎるなんだコイツはチーターじゃないか?教室にいる女の子はソワソワしてるし……これがチーター魔法の才能が無くてもチヤホヤされるなんて……
その時、ヒロインは恋する乙女の顔をしていた。顔真っ赤だし、モジモジしている女の子を威嚇してたし……はぁ神様なんて大嫌い、地獄落ちればいいのに……こうして僕の初恋は20秒で終わった。
と言うとでも思ったか!聞いてみないと分からない。僕だって男だ。やってやる!まず、お茶を誘うところからだな……
【エル】
背は普通筋肉普通
中の上のカッコよさ
魔法使える マナー使える
【主人公】
背が高い筋肉普通
上の上のカッコよさ
魔法全く使えない マナー完璧
うーん……これは主人公の勝ち!