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夢の島再開発計画  作者: 若松ユウ
第一部「視察団訪問」
3/10

#002「アクアツアー」

――遊園地が営業していた頃にも、アクアツアーで「謎の生き物の影が見えた」なんて話が何度かありましたね。それ、今でも見えるらしいですよ。

  *

高橋「ビッグフット、ネッシー、スカイフィッシュ。龍に天狗に、河童にツチノコ。古今東西、未確認生物の証言には事欠かないが、どれも科学的根拠が無いものばかりなんだから、実在しないに決まってる。おおかた、見間違いだったと認めたくない誰かが、理屈と膏薬を捏ね繰り回して、もっともらしく広めたんだろう」

高橋、水槽の中に降りる。

高橋「水は抜いてあるし、生き物の姿なんて、影も形もないじゃないか。排水溝の中だって、水草くらいしかな、いっ」

高橋、ペンライトを落とす。

高橋「いま、目玉のようなものが見えたような……。いやいや。まさか、こんなところに生き物が潜んでるはずないじゃないか。ハハッ。疲れ目だな」

高橋、ペンライトを拾おうとしゃがむ。

♪ピチャッピチャッ、という音。

高橋「どこかで水が洩れてるんだよな。そうだよな、オイッ」

高橋、振り返り、ヘナヘナとへたりこむ。

謎の生き物「ウゥー。フゥー」

高橋「アハハ。驚かせるつもりはなかったんだ。それじゃあ、オイラは失礼するよ?」

謎の生き物「シューッ」

謎の生き物、高橋を触手で捕らえる。

高橋「ちょい待ち。こんな骨皮筋衛門を食べても、硬くて美味しくないと思うよ? それに、解放してくれたら、肉厚で柔らかなグラマーを呼んでくるよ。ねっ? だから、離してもらえるかな」

謎の生き物「グオォーン」

高橋「ギャー」

  *

局長「ボロボロの服と靴が残されてる、そして、腹部と思しきあたりに人間ひとり分の膨らみがある、ということは、つまり。……そういうことよね?」

謎の生き物「ゲフッ」

局長「食後の休憩を妨害する気は無いの。それじゃあ、お邪魔しました」

局長、ゆっくり後退りし、その場から離れる。


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