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女神達に愛された王子  作者: 仮屋修二
影となった少女と光の聖女再び
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聖女の会談

一週間置くと言って二週間以上過ぎてしまいました。章の内容はできてたのですが、細かい調整と、リアルが忙しく中々こちらに時間をとれませんでした。すいません( ̄▽ ̄;)


早速今回から新章です!

やっとの新章ですかね。こちらもそれなり長くなる話になるとは思いますが、付き合って貰えると嬉しいです。

「それはまことか?」


「はい。国王陛下へとその話は伝わっているため、事実かと」


「聖女がとうとう来るか……良い話を持ってきた。それなら計画を早めてもよかろう。我が戦士達を披露するのには調度良い余興よ」



セレシナ神聖一同がまだログリア王国へと入る数日前、王国内では着々と闇が広がり出していた。

それは奇しくも、聖女が来る事によって早まるとは、誰も想像できない。



その間各地で謎の村人の脱走が頻繁に起きていた。

村は無人となり、人だけが居なくなっていたのだ。

その光景はクローディアが見た光景と酷似していた。


その話がその土地の領主やそこから王都にいる国王まで届く事はなく、その光景を発見した旅人やその村の依頼に向かった冒険者も何処かえ消えていった。




王都に来てから二日がすぎました。

初日は国王との面談で軽い挨拶を済ませただけで終わり、正式な会談はまた後日に時間を取ると言う事になり、その間の寝泊まりは、城の客室を借りることができ、1部の聖騎士達と共にそこで宿をとることになった。



「失礼します」


「どうされました?」


「ランスの方から国王が会談に応じると」


「そうですか」


「場所は応接室にて」



私はやっとかの思いで、腰を上げるとエルザさん共に部屋を出た。

ここから一体どれだけの情報を取り出せるか。

最悪国王も知らないか、もしくは協力している可能性も有り得る。


その真実を見極めるには私の魔眼は今回は相性が良いといえますね。



応接室へと入ると中にはまだランスだけだった。

私がソファーへと腰を下ろすとランスは話し出した。


「おそらく、国王は何も知らない可能性が高いと思われます」


「それは正しい情報ですか?」


「この二日間に目を広げた限りの調べだけで見るとですが、城の内部深くはまだ探れていない状況ですので、それでも表の面だけだと」


「その確信を得るための会談ですか」


「はい」



「1番怪しい王子の方は?」


「現在領地から出て、王都へ向かっているという調べがついてます。その間に領地内の屋敷へと調査を向かわせています」


「流石ですね。ですが証拠は出ないでしょう」


「私も同意見です。それだけでぼろが出るほど、相手も甘くないと考えてます」


「自身の領地に何かを隠しているのは確かでしょうが、それが何処になるかとなると……」


「時間がかなり必要になります」


「そうなると、相手の思うがままに計画を進められ、私達が詰みますね」



これは完全に出遅れだろう。

王子の計画がそう最近に始まったものでは無いはずだ。

それが何処まで進んでるかは分からないが、問題なのはそれが何パーセントであれ、私達が知らないことだ。

相手の情報を知らないで時間が過ぎるのは余りにも宜しくない。


これからあちらが何をするにしても、私達はそれが実行されてから知る事になるのだから。


それでは何もかも終わりです。


思考が深く潜り始めた時、応接室の扉が開いた。

どうやら国王の登場のようですね。


後のことは今は分かりませんが、現状を打破するためにも、彼から情報を得なければ。




「わざわざこのような遠くの国に来て下さり誠にありがたい」


「いえ。長旅は初めてでしたので、とても良い経験でした」


「そう言って貰えるとは、此方としても嬉しいですな。王都は回りましたかな?」


「まだですね。明日にも回ってみようかと」


「そうでしたか。ではその時には是非王都での散策を楽しんで下さいませ」




お互いにもう探り合いはこれくらいでいいでしょう。

では、互いにっとてもいい話し合いをしましょう。





それから数時間に渡る会談が終わり、私は先に客室へと戻った。

エルザさんに紅茶を頼んだ後、彼女は私が一息ついた後に尋ねてきた。


「どうでしたか?」


「成果は無しですね。とても民を思う良い王でした。それ以上の事は何も知らない無知の王でもありますが。王子の事も子として愛してはいますが、それ以上に関わりも無いみたいですし」


「では、やはり王子の単独犯だと」


「そうでも無いでしょう。王が知らないだけで、その家臣が知っている可能性はまだあります。早速明日は王都散策であちらの外交官が付きますし、そこで探りを入れてみましょう」


「わかりました」


「もう夕食も近いですし、着替えをしたら食事を持ってき貰えるかしら?」


「はい。仰せのままに」


私は1度着替えという事で、エルザさんを部屋から出てもらった後、先程の会談について考えた。


やはり、国王が知らないという事は、分かりましたが、王子が単独の筈はありえない。

必ず彼を持ち上げた誰かがいるはず。


(()に来てもらいますか?)


いえ。

今回は彼を呼ぶのは遠慮したいです。

勇者関係であの方を扱うのは酷ですよ。

これは今いる人材で何とかするべきですね。


(それでしたら、王子に直接会いますか?実際に本人を見れば、マスターの魔眼で色々とわかるかと)


それがやはり1番の近道ですよね。

立場上、あちらも私に挨拶をしに来る筈ですし、そこが狙い目ですかね。


(後は、魔法関係の罠が無いか探りをいれないとですね)


私は問題ないですが、エルザさんや他の騎士が罠に嵌ると問題ですから。

そちらは抜け目なくお願いします。


(任せてください………………それよりもいつまでその喋り方をするのですか?いい加減、ぷ……)


今最後笑いましたよね!?


(いえ。マスターを笑うなど、私はしませんよ。ぷぷ)


絶対にまた笑しました!?

貴方どんどん私に遠慮が無くなりましたよね!?


(そうですかね?最初からこうでしたよ)



ペルソナに関してはもう諦めるべきですね。

それよりも、明日は実際に王都散策で少しでも手掛かりが見つかると良いのですが。

まあ、そちらも無理でしょう。


速く王子来てくれないかしら?

それが1番手っ取り早く済むのですが。








次回は月曜日に投稿予定です。



いかかでしたか?



もし続きが気になる!!もっと読みたい!!興味がるかも?と思えて貰えたら、ブックマーク&評価して頂けるととても嬉しいです!!



これからもどうぞ、宜しくお願いいたします!!((。´・ω・)。´_ _))ペコリ

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