表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神達に愛された王子  作者: 仮屋修二
新たなる出会いと影
70/73

レイラの1日メイド体験

今週一回目の投稿ですね。

少し遅れてしまいました。


次はおそらく日曜日に投稿予定ですが遅れて月曜日になるかもしれません。


「メイドにですか?」


それはいきなりのお願いだった。

春休みも後半に入り、各々がのんびりと過ごしていたここ最近。


レイラはひとつのやりたい事が出来ていた。

それは屋敷での大掃除に参加した事で興味が沸いたことだった。


メイド。

それはレイラの人生においても、常日頃に自分の周りにいて、奉仕する存在だと認識していた。

彼女は帝国の姫という事もあり、メイドの数もかなりのものだった。


その考えが変わったのはアスナに会って、共に生活をする様になってからだ。

まず驚いたのは彼と彼に従うメイドや従者との距離関係だ。


まるで兄弟のように接し、アルミナさんに至っては婚約者であると紹介された。



最初こそ驚いたが、その関係にはすぐに慣れ、シロナちゃんやルナちゃんと友達にも慣れた。

自分と歳の近い女の子と友達になれたのは、レイラにとってそれが初めての事だった。


その頃にはメイドに興味を持っていたのかもしれない。



「そうですね。では明日一日だけ体験されてみますか?」


「良いのですか!?」


「ええ。レイラ様も色々と自分から体験されるのも良い経験になられるかと思い」


「分かりました!では明日ですね!」



それから私はアルミナさんから細かい説明を聞き、その日を迎えました。


「おはようございますレイラ様」


「はい。おはようございますアルミナさん。今日1日は私も貴方と同じメイドですので様は必要無いですよ?」


「かしこまりました。ではレイラさんとお呼びしますね?」


「はい!」



朝早くの時間。

今日は早速厨房にメイドメンバーである、アルミナさんにシロナちゃん、ルナちゃん、そして私の4人が揃ってます。

クロエくんは掃除の方に回っていてこちらにはいません。



「では最初はレイラさんはこちらでシロナさんと共に朝の食事を作ってもらいます」


「調理ですね。頑張ります!」


「よろしくお願いいたしますレイラさん」


「はい!こちらこそお願いしますシロナちゃん」



私はシロナちゃんに調理の仕方を教えてもらいながら朝の食事を作り始めました。

アルミナさんとルナちゃんはクロエくんの方に向かい、清掃に入っていきました。



初めての調理、最初は食材を切るのも大変でした。

シロナちゃんに切り方を教えて貰い、ゆっくりとその動きを真似てますが、彼女のように綺麗に切る事がでず、大きさのバラバラな物が出来上がってしまった。


「そんなに落ち込まなくても大丈夫ですよ。最初は皆同じ様に上手くいかないものですから」



その後はスープを作り、初めての目玉焼きを作った。

目玉焼きは綺麗に焼くことが出来、シロナちゃんにも褒めてくれました。


「とてもお上手ですよ」


「ありがとうございます!シロナちゃんの教えのおかげですね」



そのあとは出来上がった朝食をテーブルに並べ、シロナちゃんにその場を任せることになり、ルナちゃんと共にアスナを起こしに行き、その道中はルナちゃんとおしゃべりしてました。


「どうだった?」


「調理はなかなか面白い体験でした。何時もあれをルナちゃんもやるのですか?」


「うん。交代でやるから週に何回かやってるよ」


「ではルナちゃんもお料理お上手なのですね!私も早くお料理上手になりたいです」


「アスナのため?」


「その……はい」


「じゃ、頑張らないと」



アスナのいる部屋には直ぐに着きました。

ルナちゃんがノックをした後、扉を開け、中に入り、そこにはまだベットの中で狼のリルと寝ているアスナがいました。


「かわいい……」


「でも起こさないとダメ」


「そうですね」


私はルナちゃんと共にアスナのベットに向かった。

彼はいつもなら気配で気づきそうなものを、安心しきった顔でぐっすりと眠りについていた。


自分達を信じてくれてる証拠だ。

その寝顔はとても可愛らしく、出会った当初から何年か経っているというのに、その姿は男らしさよりも女性らしさが、引き立っている。


「起きてアスナ、朝だよ」


「起きてくださいアスナ。朝になりましたよ」



私とルナちゃんで左右からアスナを起こしにかかった。

リルちゃんはアスナよりも先に起きて一緒に起こし始めてくれました。



「う、う〜ん!おはよう〜」


「おはようアスナ」


「おはようございますアスナ」



その後、アスナを着替えさせようとしたのですが、何故か自分でできると言って私達を部屋から出した。


「いつもそうだから」


「そうなんですね。何故でしょう?」


「私達に着替えさせられるのが恥ずかしいって、前に言ってった」


「そうなんですか。アスナも男の子と言うことなんでしょうか」



着替えはすぐに終わり、一緒にリビングへと向かいました。


「うん美味しね」


「それは今日レイラさんが作られたスープですよ」


「そうなんだ?とても美味しいよレイラ!」


「ありがとうございますアスナ!」



私はアスナに喜んで貰え、とても嬉しかった。

良かったですねというふうにこちらを見ていたシロナちゃんやアルミナさんが微笑んでいた。


これがメイドの喜びなのだろう。

自分が慕う主に喜んでもられるのは嬉しいものです。

私の場合は夫にですが。



その後は大掃除の時みたいに大掛かりではありませんが、屋敷の清掃をし、アスナ達とのティータイムを楽しみ、昼食を簡単にサンドイッチを作り、皆でお外で食べたりと、メイドの体験ではありますが、普通に楽しんでいました。


夜は夕食作りを今度はアルミナさんも入って、三人で作り、夕食を食べた後、私のメイド体験は終わった。



「今日一日とても良い経験でした」


「それはこちらとしてもとても嬉しく思います」


「また今度してもよろしいですか?」


「そうですね。レイラさんが問題なければ是非」


「ありがとうございます!」



私はメイドという初めての体験をし、その後もちょくちょく、シロナちゃん達に混ざり、メイドを何度もした。


料理はあれからもシロナちゃんとかに教わり、趣味のひとつになった。



アスナの所のメイドは私の知ってるメイドとは大きくかけ離れてはいるが、私はこちらの方がとても好きです。


春休みももう終わりに近いですし、今度は平日にメイドになってみるのもいいかもしれませんね。


今回はレイラの一日メイド体験とそういった話でした。

まあ、アスナの所はかなり特殊なので、実際にお姫様にメイドをさせるのはまずないですが、そこは私オリジナルということで楽しんで貰えたら嬉しいです。



いかかでしたか?



もし続きが気になる!!もっと読みたい!!興味がるかも?と思えて貰えたら、ブックマーク&評価して頂けるととても嬉しいです!!



これからもどうぞ、宜しくお願いいたします!!((。´・ω・)。´_ _))ペコリ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ