実験と訓練
次回でメインヒロインの登場です。
自分の『ステータス』を確認をした後、俺は早速スキルと魔法の確認を、する事にした。
「まずは、スキルの説明を確認しないとな。」
<<固有スキル>>
<<不死身>>
あらゆる攻撃に対して死ぬ事は無い。
又、スキルやアイテムによる能力での、死に対しても効果は無い。
受けた傷や呪いや毒等も自動回復する。
<<太陽の魔眼>>
眼に、魔力を流す事によって黄金の瞳へと変わる。
見た対象を燃やす事ができる。
他に見た対象の補助効果付与と回復も可能。
魔眼所持者は、火魔法・光魔法の上昇補正。
又、全ステータスの上昇補正。HP・MPの自動回復。
<<月光の魔眼>>
眼に、魔法を流す事によって白銀の瞳へと変わる。
見た対象を凍らせる事ができる。
他に見た対象の状態異常付与と魔力吸収も可能。
魔眼所持者は、水魔法・闇魔法の上昇補正。
又、全ステータスの上昇補正。状態異常の自動回復。
<<スキル>>
<<大陸共通語>>
レミースで使われている共通語。
<<アイテムボックス>>
空間魔法による効果により、所有しているアイテムをしまう事が、可能。
又、上限は空間魔法の階級で変わる。
(初級・50 中級・150 上級・300 最上級・500 究極・無限)
「流石に可笑しすぎだろう。何だよこの異常さは、俺は何になろうとしてるのかね。ハァーー 次は、魔法かな。」
俺は頭の中で、手のひらに火の玉が浮ぶイメージをしたまま、火魔法の初級『ファイアーボール』を唱えた。
「ふーー良し!『ファイアーボール』!」
手のひらに、子供の頭の大きさ位の火の玉ができた。俺はそれを少し離れた先にある。的に向けて、放った。
『 ドォーーーン』
的に触れた後火の玉は、小さな爆発をして消えた。
「まあぁ、成功かな?今ので大体の、魔法のイメージは解ったし。アレだな、詠唱とかいらないで、できるな魔法。」
そう俺は気づいてしまったのだ。普通、魔法を扱うには、魔力を使いながら、詠唱をして、魔法を放つのが、この世界での常識。プロの魔法使いでも詠唱を短くして同じ威力をだす事しかでき無い。だが俺には、前世の地球の知識が有るため、この世界の人よりも、イメージ力が高いために、魔法を無詠唱で、できるのだ。(まあ、前世の記憶は有るけど、知識としてしか無いんだけどね。だから前世の自分が誰なのかは、知らないし。)
「そろそろ夕御飯の時間になるし、今日はこの辺で終わりかな。」
明日からは、空間魔法とかも実験してみようと。でも魔眼か、これも実験してみないとな。明日は森にでも行ってみるか。
「お帰りなさいアスナ様。夕食の準備ができたので、先に手を洗ってから、席に座って待っていてください。」
「今日は、アルミナが作ったんだね?」
「はい。ハイレが少し実家に戻ったので、私が作らせてもらいました。お口に合わなかったら申し上げあません。」
「全然良いよ。アルミナのご飯美味しいからね。」
そうここに働いていた、使用人のほとんどは、出て行ったのだ。アルミナは隠しているけど、母さんの葬式が終わった後、少しづつ辞めっていたのを、俺は知っている。今屋敷に残っているのは、アルミナと若い男女の使用人だけだ。男性の方は、人族のクライネさん元は、冒険者としてやっていたのだが、仕事中で死にかけて、そこを母さんに助けてもらってからここに働いたらしい。中々良い人だ。
女性の方は、人族のアイネだ。アイネの方も、昔母さんに助けてもらって、ここで働き出したらしい。クライネさんもアイネも俺は兄さんや姉さんの様に慕っている。俺は、今の生活を凄く幸せに暮らしていた。
俺が五歳になった時、ある少女と出会った。それがこの先の俺の人生を大きく変わる事になるとは、今の俺が気づくはずも無かった。




