久しぶりの我が家
今週一回目の投稿になります。
次回は日曜日に投稿予定です。
こうして週に二回と短めですが、ちゃんと話が進めて自分としても嬉しい限りです。
春休みに入り、俺は家族と一緒に学園に来る前に住んでいた屋敷に帰ってきた。
「久しぶりに帰ってきたので掃除が必要ですね」
「手伝いますアルミナさん」
「私達も手伝いましょう」
「頑張ります!」
「それでは一緒に頑張りましょう皆さん!」
女性陣達はアルミナを筆頭に屋敷の大掃除にかかった。
そこから取り残されたのは俺とリルだけだ。
リルは狼で掃除できないから仕方ないけど、俺まで掃除しないのはなあ……クロエだって手伝ってんのに。
(マスターは一応屋敷の主ですから。働くのは従者の仕事とアルミナが言ってたではないですか)
そうは言うけど、それならレイラは関係なくない?
彼女は従者じゃなくて許嫁だよ?帝国のお姫様だよ?
(…………それはそれ。これはこれですから)
……理由になってない。
(彼女達が好きでやっているのです。それを無下にするのもどうかと)
そう言われるとな……仕方ない、散歩でもするかな。
この近くの森に入るのも久しぶりだしね。
「主〜どこか行くの?」
「森の中にちょっとね。散歩みたいなものだよ。リルも来るかい?」
「一緒に行くの!」
そして俺はリルと一緒に森に入っていった。
アスナ達が森に入って数十分。
アルミナ達の掃除も人数がいる分捗っていた。
「シロナ殿これは何処に運びますか?」
「フィリアさんそれはあちらの方に……」
フィリアはその小さい体にはとても大きすぎる家具を持ってシロナに言われた方へと持っていってた。
「ルナちゃん届きそうですか?」
「あとちょっと、」
ルナはシャンデリアの清掃をしようと椅子に上り、はたきで埃を落とそうとするが微妙に届かず、レイラはそれをオロオロと動いて見ていた。
「何やってんです?俺が変わりますから、お二人は庭にいるセレシアさんのお手伝いに行ってあげてください」
「わかった」
「助かります!」
クロエは二人の危なっかしい掃除に溜め息し、はたきをルナから借りると代わりにシャンデリアの清掃をした。
ルナ達が庭行くと、そこでは無造作に伸びていた雑草を、剣で伐採していたセレシアとユーフィアがいた。
互いに競い合うように勢いよく剣を振り、切り捌いていくが、そのせいで舞っている雑草を片すのは大変だとルナとレイラは思った。
「これはクロエさんが庭の手伝いに行って欲しいのが分かります」
「うん。二人ともバカ」
「あ、ははは……」
ルナは笑い合いながら未だ雑草を伐採している二人に近づき説教を始めた。
それは掃除もある為、数分で終わったが、セレシアとユーフィアは顔を落とし落ち込んでいた。
この師にこの弟子ありと言わんばかりの行動だ。
「落ち込んでないで早く手伝う」
「「はい!!!」」
そこから2人は丁寧に雑草を切り、ちゃんと一箇所へと集めた。
小さなミスが有りながらも、屋敷は時間を追うことにみるみると綺麗になって行った。
「おっ!今晩の夕食発見!」
皆が掃除をしていた頃、アスナとリルは森で動物のイノシシを発見していた。
アスナとリルはその場でしゃがむと次にどうするかなど話さず、お互いを信じて動き出していた。
リルが正面からイノシシに向かって走り出し、それに気づき、迎え撃とうと走り出したイノシシの裏に回っていたアスナが背後から水の魔法でイノシシの顔を覆った。
ブモ、!
ゴボ、ゴボボボボ!!!
イノシシは何とか水の膜を外そうと、地面に顔を擦りつけるが、消えず、数分後には溺死した。
「惨いの」
「あれが一番綺麗に殺れるから仕方ないよ」
「成仏するの。お前の肉はリルが美味しく食べるの」
その後、アスナはもう一度水魔法を使い、イノシシの中に入れると、中の血を全て水魔法で取り出し、毛皮を剥ぎ取り、内蔵等も綺麗に取り出し、食べられない部分は土に埋め、肉の塊となったイノシシをアイテムボックスに閉まった。
「二度とあれは見たくないの……」
「悪かったって」
「血がどば〜なの!怖かったの!」
「ごめん」
アスナがやった血抜きはいたって簡単な事だ。
水魔法をイノシシの中に取り込み、血を魔法で操作し、外へと全て綺麗に吐き出し。
その光景にリルは驚き、尻尾を股に隠し、震えていた。
その後も、二人は鹿も見つけ狩りをした。
だが見つかるのは動物だけではない。
最初に見つけたのはゴブリンの群れだった。
見つけたのは森からかなり深く入った所だから、屋敷の方に出ることはないかな。
俺はその場から動かず、魔法でゴブリンを狩ることにした。
手元に見えない風の槍が生まれ、それはゴブリンと同じ数できた。
それをゴブリンの頭へと狙いを定め、放った。
「やっぱり主はえぐいの」
何故かリルからの評価は下がる一方だ。
ゴブリンはすぐさま殺った後、火魔法で燃やし、臭いが広がらないように風魔法で空気をまとめ、死体を土に埋めた。
その後も何度か魔物には出くわしたが、強い魔物は出ず、そろそろ時間も夕方に差し掛かっていた所で俺達は森から出てきた。
「おかえりなさいませ」
「ただいま。アルミナ。だいぶ屋敷は綺麗になったね」
「はい。皆さんが一生懸命に掃除してくれたおかげです」
「それはご褒美をあげないとね。今日イノシシと鹿を狩ったから、夕方は豪華に頼むよ」
「はい。かしこまりました」
その後アルミナの腕を振るった肉料理の数々にクロエとリルは夢中に食べ、他の皆も美味しそうに食べていた。
もちろん俺も沢山食べた。
アルミナの料理を残すなんてありえないからね。
こうして屋敷最初の一日は終わった。
今回の話には久しぶりに登場したキャラがいっぱいでした。
こうやってもっと彼ら彼女らに視点を向けた話が書ける物語を作りたいですね。
いかかでしたか?
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これからもどうぞ、宜しくお願いいたします!!((。´・ω・)。´_ _))ペコリ




