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女神達に愛された王子  作者: 仮屋修二
それぞれの夏休み
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クロエの冒険 Ⅱ

今年も今日で終わりだと思うと1年が早く感じました。

そう思うのは自分だけですかね?


朝になってテントで寝ていた皆も起き始め、軽い食事をした後に俺達は探索を始めた。


一応今回の迷宮攻略は10階層までとと決めている。

俺1人ならもう少し先まで行けるんだけど、こいつらを護りながら行くとなると厳しいからな。


それからも子どもの速度なので、ゆっくりなペースだったが今日中に5階層まで来れた。

たしかボスは…ゴブリンキングって言う魔物で兄ちゃんは雑魚って言っていたけど、俺達には十分に強敵何だよな。



俺は他の奴らの顔を見て、全員が覚悟が決まっていると分かりボス部屋へと足を進めた。


部屋の中は暗く、俺達が入って来た所からしか光が入ってこなかった。

だがそれも一瞬で変わった。

部屋内が明るくなり始め、奥にいるその巨体が見えてきた。




「あれが、ゴブリンキング…」


それが誰が言ったのかは俺もわからない。

それ以上に警戒しないといけないのが目の前にいるからだ。


全く、兄ちゃんこれのどこが雑魚何だよ?

どう考えても俺達のパーティーでは少し荷が重いだろう。


それ程の覇気がゴブリンキングからは伝わった。

これが俺1人なら竜化を使って何とかできたが、こいつらがいる所でそんなことは出来ないし、だからと言って一緒に戦えるのかと言うと、ゴブリンキングの覇気に当てられたのか震えて硬直してしまい、使い物にならないし。



「おい!しっかりしろ。お前らはそれでも冒険者か?」

「ですけど兄貴…」

「何でも俺にやってもらおうとするな!お前らは冒険者である前に俺の仲間だろ!俺の仲間なら根性を見せてみせろ!」


「兄貴…わかりました!俺達は兄貴の舎弟だ。こんな雑魚に怯えていちゃ兄貴の面に泥をかけたのと一緒だ!俺達も戦うぞ!」

「「おぉー!!!」」



どうにかやる気になったようだし、これなら少しは勝てる可能性も上がったかな?

でも10階層までは行けそうには無いかな。

まぁそれは、もう少しこいつらが強くなってからで良いか。


俺は先陣を切ってゴブリンキングへと兄ちゃんから貰った俺の愛剣聖剣・デュランダルで斬りかかった。

この剣の特徴はその切れ味だ。

ありとあらゆる物を斬る特性が有ると兄ちゃんが言っていた。



だから俺はこの剣を信じて、ゴブリンキングの斧を握っている右腕を斬り飛ばした。


デュランダルは紙を斬るように簡単にその腕を斬った。


そしてゴブリンキングの雄叫びが合図となって現れたゴブリン達を他の奴らが対応を始めた。

ここまでは予定通りだ。


俺は大剣に俺の得意とする火魔法を付与させた。


「これで決めてやるよ!」


俺は魔法で肉体を強化し、高く跳躍した。

そのままゴブリンキングに目掛けて落下の勢いを乗せて、回転斬りを喰らわせた。


俺はゴブリンキングの頭部から胴体を斜めから切り離し、地面へと余裕をもって着地した。



ゴブリンキングは迷宮へと飲み込まれていき、代わりに宝箱が現れた。


「どうにか勝てたけど、やっぱり凄いなこの剣は…」


俺は1人兄ちゃんがくれたこの剣と兄ちゃんに心の中で感謝した。

他の仲間達もこちらに来て俺に賞賛をくれたけど、俺はそれよりもこいつらが無事だった事の方が嬉しかった。


それから早速宝箱を開けてみた。

中には魔石と見た事の無い液体が入った瓶があった。



これが俺達の最初の収穫だった。

魔石は舎弟(友達)達にあげて、俺は気になってしかたない謎の液体入瓶を貰った。



俺達は一旦、セーフティーエリアに戻ってそこで夜を過ごして次の日に迷宮から帰還した。




後から知ることになったんだが、この液体はエリクサーって言う凄く希少なポーションで後にこれを使う出来事があったとか無かったとか。


聖剣・デュランダル

<<スキル>>

万物両断、自動修復、魔力吸収

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