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女神達に愛された王子  作者: 仮屋修二
それぞれの夏休み
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クロエの冒険 Ⅰ

今日から姉ちゃん達が屋敷に戻って何かテストをするそうだ。

俺もアスナ兄ちゃんの従者としてしなくて良いのかと聞いたんだけど、苦笑いされて誤魔化させれた。

何で姉ちゃんと俺でこんなに扱いが違うんだ?

俺一応姉ちゃんとは双子のはずなんだけどな?

いつも姉ちゃんよりも年下扱いされるんだよな。


それと大事なことを言い忘れてた!

俺も今日から学園で出来た舎弟(友達)達と迷宮に潜るんだった。

兄ちゃん達からは出来るだけ力を抑えてろって言うけど、アスナ兄ちゃんとか全然抑えてないのに何で俺は手加減しないといけないんだ?



あんまり考えても答えが出てこないしそろそろ時間だから行かないとな。

下のリビングでお茶を飲んでいたアスナ兄ちゃんに行ってくると言った後、俺は集合場所に走って行った。

集合場所にはもう全員が来ていて、俺が最後だった。


「「「おはようございます!!!アニキ!!!」」」

「あっあぁおはよう」


相変わらず舎弟(友達)達は元気よく挨拶するもんだからつい驚いてしまった。

周りにいた人達も急に大声で言ったものだから驚いてコチラを見ていた。

これ恥ずかしんだけど…誰も辞めてくれないんだよな。

それどころか、誇らしそうにするから無理に止められないし。


クロエがこんな状況になったのには自分の家族が問題だった。

毎日のように、美少女達(アスナ含む)と共に学園へ登校して食事から会話まで何かとよくいるので自然とその矛先はクロエと向かって行った。

クロエはそれでよく相手にされては、倒してその心の広い性格で舎弟(友達)達を増やしていたのだが、クロエはそれをただの遊びと勘違いをしていた。

そこがクロエのいい所でも少し頭から抜けている所でもある。



それからクロエ達5人は初めての迷宮へと足を運んだ。

彼らも男の子であって、迷宮には憧れがあるのだが年相応の恐怖もあった。

忘れているかもしれないが、彼らはまだ八歳から九歳の子どもなのだ。

そんな歳で迷宮に入るのは普通は無理なのだが、学園に入れる生徒は誰しもが天才であって同い年の子ども以上に力があり、場合によっては大人の冒険者相手にも勝てる子どもまでいる。

そんなことで、クロエは抜きにしても舎弟達だけでも十分に強いのだ。


初めての迷宮に潜って一日目、何度か低級の魔物が襲って来て最初はクロエ1人だけで対処してたのだが、自分達もしっかりしないと思った最初に舎弟になったレオンが勇気を振り絞り魔物と戦った。

最初は上手く体が動けず、ギリギリでしか躱せていなかったが少しづつ自信が湧いてきて余裕で倒せる程にまで上げれた。

それを観てた他の舎弟も自分の武器を上手く使いこなし、余裕をもって倒せるようになった。


だがそれまでの過程でかなりの肉体的な体力と精神的な体力を減らした為、1度安全な階層へ戻りテントを張って迷宮一日目を終えた。

その間の見張りは1番体力が残っていたクロエが1人で見張りをした。

クロエ自体は一応竜が本当の姿の為、人よりも寝なくても平気な身体なので持って来てた本を読みながら迷宮での夜を過ごした。

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