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女神達に愛された王子  作者: 仮屋修二
セレシナ神聖国へ
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懐かしき少女

最近投稿頻度が遅くすみません。*_ _)

今週からは元の速さに戻るため、また読んでくれると嬉しいです。

あれから何事もなく順調にセレシナ神聖国へと進んで行った。

セレシナ神聖国は大きな壁に覆われて圧巻であった。


セレシナ神聖国にはエルザが一緒の為にフリーパスで簡単に入る事が出来た。

中は白一色の街並みが広がっていた。

どの家や店も白色の建物でその奥にあるセレシナ神聖国の大元である教皇が居る城は教会をそのまま大きくした様なデザインだ。

イメージで言うとアメリカのホワイトハウスをもっと豪華にして大きくしたと想像してくればいいかもしれない。



俺はそれからエルザに連れて行かれるままに城に入って行き、客室に入らされるとエルザは合わせたい人がいるので呼んでくると言って部屋から出て行った。

俺はその間に入って来たシスターの格好に似た服を着ているメイドさんのいれてくれた紅茶を飲みながら待っていた。


「待たせた。まず先に紹介する七聖剣の『風の女神』シルフィー・エプタだ。彼女がどうしてもアスナに会いたいと言ってね。迷惑だったかしら?」

「ううん。僕は別に迷惑じゃないよ。でもシルフィーさんってだれ?」

「新しく入って来た新人の七聖剣のひとりだ。何故シルフィーが君に会いたいのかは私も分からないから説明は出来ないんだけどね」


それからシルフィーと呼ばれる少女が入って来た。

髪の色は鮮やかな緑色をして瞳はその髪の色とよく合う美しい空色をしてた。

その顔は何処か懐かしく感じるのだが、この世に赤ん坊として目覚めてから1度も会った覚えは無かった。

彼女は一体誰なのだろう。

俺は彼女を何処かで会ったのだろうか?

何も憶えてはいないが、俺は確かにシルフィー・エプタを知っている。



「初めましてかな?私はシルフィー・エプタって今は言うのよろしくねアスナ君」

「よろしく!シルフィーさん」


俺は一応子どもの振りをして対応してみたが、彼女は俺が演技をしているのを最初から気づいてるようだ。


「キャーアスナ君可愛い!!」

「こらっ!離れないか。アスナが困っているだろう」

「はーい。「夜にこの場所に来てねアスナ君」」


彼女は最後にエルザに聞こえない程の声でボソッと俺に言って紙を俺の懐に入れた。


俺はその後にお客様用の寝室に送られてから、夜になるまで大人しくしていた。

紙に書かれていたのはセレシナ神聖国の今いる王都の地図が描かれていてある場所に印がされていた。

此処に来いと言うことか…



俺は何時もの戦闘服に着替えると、窓から外に出て夜の王都を走り出した。

もう辺りは真っ暗闇の為に外を歩く人はいなく、何処の家や店も灯りひとつ付いていなかった。

俺はその中を地図で確認したルートを通りながら印の場所に向った。



到着してからその建物をよく見るとどうやらもう使われてない古い教会の様だった。

いかにも幽霊が出てきそうな建物だが俺は特に気にもせずに廃墟となった教会に入っていった。


「やあ、久しぶりだね」

「昼に客室で会ったばかりだが?」

「やっぱり憶えてないんだ……仕方ないよね」

「君は俺を知っているのか?……いや言い方が違ったな、シルフィー・エプタ君は前世の俺を知っているのか?」

「ええ、私はあなたの前世を知っている。君が何をしてどんな結末になったのかも私は知っている」

「君は一体何者だ?」

「それを教えるのはあなたがもう一つの『能力』を蘇ったらその時は教えてあげるね」


そう言ってシルフィーは消えていった。

だが彼女は消える瞬間暖かい目で俺を見ていた。

あれは愛しい人を見ている時と同じ目だと、俺は何となくそう思った。


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