レイラの覚悟
今回はレイラ視点です。
それは突然と起きました。
私のお母様であるコルリナ母様が謎の病に倒れて宮殿はパニックになりました。
皇帝陛下であるお父様は国中から色々な治療師を呼びお母様を治させようとしましたがそれは無駄に終わってしまい、お父さんと上の姉妹である姉様達も悲しんでいました。
私もお母様のことはとても大好きで夜になると一人部屋で毎晩泣いていました。
そんなある日の事でした。大臣のヘロンがある治療師を呼びました。
その治療師のおかげか、お母様は治療師が治療魔法をかけてから数日はベットで横になっている状態ですが、食事をとるぐらいには回復しました。
ですがそれも数日です。
ヘロンはそれから何ヶ月か治療師を呼んでいるある日に私にセリフィード王国に嫁げと言ってきました。
「レイラ姫お話があるのですがよろしいですかな?」
「何でしょうかヘロン大臣?」
「はい、実はコルリナ王女殿下を完全に治療してもらう条件として姫様にセリフィード王国に嫁いで欲しいのですよ」
「何故セリフィード王国に嫁いだらお母様が治るのですか?」
「ええ、それはその治療師は治療師ではなく呪い師なのですよ。彼には私が金を払って呪いをコルリナ王女にかけてもらったんですよ」
「何故そのような事………そのような事ならば私がお父様に言って、報告させてもらいます!」
「勝手にしてもらっても構いませんよ。その時にはコルリナ王女を呪いで殺すだけなので」
「そのようなデタラメを……」
「デタラメではありませんよ。何ならば今すぐにでもできますよ?」
「わ…わかりました。ですが何故セリフィード王国何ですか?」
「別に教えても良いですかね。同じ用に姫様の夫になる相手の王子にも呪いをかけて私が両国を裏で支配するのですよ!セリフィード王国は魔法が特に優れている。だから決めただけですよ」
そしてそこからはスラスラと話は進み、私はセリフィード王国第一王子のアスナ・セリフィードと言うお方に決まりました。
その人は何でも最近になって王子として表舞台に出てきたようで、それまでは別荘で治療として住んでいたようです。
私はそのアスナ様の紹介パーティーに出ることになりました。
私がアスナ様と出会って感じた第一印象は、彼からはどこか大人みたいな雰囲気だなと感じました。
アスナ様の顔は男の子というより女の子みたいな可愛い顔をしており、女の子の格好をしていても男の子とは思わない自身があります。
髪の毛は綺麗な金髪で瞳も凄く透き通った碧色をしていて、少し羨ましい程でした。
そんなアスナ様は、私と同じ8歳だと言うのに凄く落ち着いているからなのか、子供とは私には思えませんでした。
「お初目に掛かりまして光栄です私はストレイヌ帝国第三王女レイラ・ストレイヌです。これからよろしくお願いしますね旦那様」
私は少し悪戯で最初から旦那様と言ってみました。
アスナ様は想像した通りの慌てぶれりでとても可愛いと思いました。
それからアスナ様とお話をしているうちにこの人ならば、私は幸せになれるかもと一瞬頭を過ぎったけどそれはすぐに無理だと思いました。
私がアスナ様と結婚したらあの大臣が呪いをアスナ様にかけて自分の想うがままに支配出来てしまいます。
何故呪いをかけたら国が支配できるのかは、私にはわかりません。
アスナ様が急に目を鋭くして私に小声で言ってきました。
「後聞きたい事が有るんだけど後で部屋に行っても良いかな?」
私はそれを了承していったい何のようなのか、部屋に戻ってから考えておりました。
私が部屋に戻ってから数十分が経った頃にアスナ様が部屋に来ました。
その後にアスナ様から思いも思わない事を話し始めました。
それは私がアスナ様との結婚を嫌がっているんじゃないかと聞いて来たんですよ?私はそれにかなり驚いていました。
確かに私はアスナ様との結婚が嫌でした。
そんなの決まっているじゃないですか。
アスナ様と結婚したらあの大臣がアスナ様に呪いをかけてしまうからです。
私はそんなの嫌でした。正直に言うと、初めてアスナ様に会った時に私は一目惚れをしちゃいました。
仕方ないじゃなありませんか?こんなにも可愛い顔をしていてその纏う雰囲気は大人みたいな安心感と言うのでしょうか?まあ、そんな感じのギャップがあって、話してみるとそれはどんどんと子供の姿をした大人じゃないかと思うぐらいに、穏やかなで安心するので私は彼の妻になったら何て素晴らしいのだろうと思いました。
そこから私はアスナ様に真実を言おうと決意しました。
理由ですか?
それはアスナ様なら何とかしてしまいそうだと、思ったからですかね?
だから私はアスナ様を信じて見ようと考えました。
話が終わるとアスナ様は大臣が教えてくれた計画を私の話した事だけで当ててみせました。
「なら、俺がレイラのお母さんを助けるよ」
「お母様を助けられるのですか?でもどうしてもそこまでしてくれるの?」
「そんなの可愛い女の子を助ける事になんて理由は無いよ。でも理由が欲しいなら俺がレイラを助けたいからで良いかな?」
「言ってる事が一緒ですよ。うふふふ」
「おっ、やっと笑ってくれたね。そっちのレイラの方が可愛いよ」
アスナ様は私の笑った顔みるとそんな事を言ってきました。
ああぁ、この人は本当になんて素敵な人なのだろうと私はもっと彼が好きになってしまいました。
それから三日後に私はアスナ様と一緒にストレイヌ帝国に向かいました。
そして国に入ってから私はアスナ様と分かれる時にアスナにもう一度告白して彼はそれを受け入れてくれました。
そしてアスナに優しく抱かれて私は初めてのキスを好きな人としてとても幸せな気持ちで一杯になってうっとりしていしまいました。
そしてアスナが見えなくなってから私も自分の役目を果たす為に王城へと向かいました。