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女神達に愛された王子  作者: 仮屋修二
初めての異世界生活
16/73

パーティーと事件

PV10000突破しました!

皆様の応援に対してこれからも頑張って行こうと思います。

また今回は記念として土日連続で投稿する予定です。

「それにしてもまさか紹介する前にお前達がアスナに会っていたとはな」

「お父様、アスナは私の兄になのですか?」

「うむ、そうだ母親は違うがアスナは私の息子であり、お前達の兄妹でもある」


エレナはいきなりの事でかなり動揺していた。

いや確かにいきなり彼がお前達の兄貴だと、俺も言われたら動揺するな。実際に今まであった事も無いんだから。

セレナの方は何だかこちらをちらちらと先程までは見せなかった、輝いた視線送ってくる。

(あの目の輝きは何だろ?)


「あの……」

「何かなセレナ?」

「兄様と呼んでも……良いですか?」

「別に構わないよ。実際に僕達は兄妹になるんだからね」

「よろしくです。兄様」

「あぁ、これからよろしくセレナ」


そう言うとセレナは俺に向けて笑顔をくれた。

前世に兄妹か居たのかどうかは、記憶のない今のは俺からしては新鮮なものだ。


「なら私も兄さんと呼ばしてもらいますわ」

「エレナもこれからよろしくな」

「こちらこそですわ。アスナ兄さん」


俺達は親子だけでそのまま少しの間話をしてた。

エレナやセレナは何が好きで趣味は何だとか歳は幾つになったのかとたわいも無い話を続けていた。後エレナとセレナの母親で俺の義理の母の名前はシエラ・セリフィードだそうだ。

シエラ母さんはかなりおっとりとした女性だ。例えるなら聖女見たいなイメージがあってるかもしれない。


「かなり話し込んでしまったな。アスナよそろそろお前の答えを聴きたいのだが良いか?」

「わかってます父さん、自分もエレナやセレナと一緒に学園に行こうと思います」

「兄様も一緒に学園に行けるんですか?」

「僕はそのつもりだよ」

「そう言う事だ。アスナもお前達と一緒に二ヶ月後にリーング学園に入学する」


リーング学園都市にあるリーング学園は、この大陸でも一番大きい学園だ。学園都市自体が一国の扱いとなっており、毎年多くの入学希望者がいて俺達も王国からの推薦として入学テストを受けて合格すれば晴れてリーング学園に入学出来る。

リーング学園は全部で四つの区に別れている。校舎のある学園区に生徒達や一般の市民が暮らす住宅区にリーング学園都市に存在する全100層からなっているリーング迷宮や闘技場や冒険者ギルドがある迷宮区に市場等がある商業区の四つである。


またリーング迷宮は100層有ると言われてるが実際に最高到達が73層だそうだ。何でもここの迷宮は難易度的に、中級よりも上の方だそうだ。

何でも上の25層間ではそこまで難しい訳でも無い様なのだが、その後の層からはかなり難しくなってるらしくA級冒険者でもミスったら簡単に死んでしまうらしいのだ。


ここで話を変えるが冒険者にはランクが存在していて、Gランクから始まり最終的にSランクがトップらしくこの大陸でも3人しかいないとかそれ程のレベルだ。ここで簡単に冒険者ランクの表を作ってみよう。


G〜E:初級冒険者:一般人よりも強いレベル


D~C:中級冒険者:天才やセンスが有るレベル


B~A:上級冒険者:達人や超人レベル


S:極級冒険者:化物レベル


こんな風に別れる、これを見ればSランクの冒険者がどれ程強いか理解出来るだろう。

俺自身がSランク冒険者と戦っても勝てるとは思うが、油断をしたらこっちが終わるレベルだ。簡単に言えば俺も化物レベルに強いと言うことだ。


まあ冒険者の話はここまでにしておこう。残りは冒険者登録する時にでも聞けるからその時まではお楽しみと言うことで、そんな所に俺は妹達達と入学しに行くのだ。


「ではそろそろ、アスナの紹介パーティーに行かねればな。先に行ってるぞアスナよ。お前も着替えたら妹達と一緒に来るのだぞ」


そう言って父さんは母さんを連れて部屋を出た。

その後に王城のメイドさんが来て、俺も着替えに行った。

俺が連れられた部屋で礼服に着替えてから呼ばれる間で俺は学園に行ってから何をするか考えていた。


「アスナ様、お時間になられたのでパーティー場へ連れていきますね」

「わかった。行こうか」


パーティー場に着いたら色々な人から注目を浴びた。

これは少し気まずいな。値踏むような目はあまりされた事がないから慣れない。

俺がそんな事を考えていると、エレナとセレナがこっちに来た。


「パーティーはどうですか?アスナ兄様」

「こうゆうのはあまり慣れなくてちょっと疲れるかな」

「大丈夫…ですか?兄様」

「心配してくれてありがとうね。セレナ」

俺は言いながらセレナの頭を撫でた。

セレナは頬を赤くしながらも嬉しそうにされるがままに撫でられていた。


「皆よ!この度は我が息子、アスナの紹介と共にしたパーティーに来てくれて誠にありがたい。では紹介しよう!我が息子であり、セリフィード王国第一王子アスナ・セリフィードこちらに来た前!」

「はっ!皆様この度は私の様な子供のために御参加されて頂きありがとうございます。私が父上より紹介されたアスナ・セリフィードです。是非とも楽しんで頂けたら嬉しいです」


そして俺の紹介パーティーが盛り上がりを見せた。


「あの方が陛下の御子息か。まだ若いのに何て洗礼されたお姿か、先が楽しみですな」

「そうですね。あの方が王になられてもこの国は安心かも知れませんな」


周りから聴こえる俺の評価は上々のようだ。

これから貴族とのトラブルが会ってもここで何人かコネを作っとおけば少しはマシになるだろう。

周りから色々な人から話をされそれに返答しながらいると、一人の少女がこちらに来た。

その少女の見た目はかなり凛としていて可愛いと言うよりは綺麗といった様な美少女だ。髪の色は銀色に近い青色をしていて、瞳はそれとは逆に綺麗な紅い色をしている。


「お初目に掛かりまして光栄です。私はストレイヌ帝国第三王女レイラ・ストレイヌです。これからよろしくお願いしますね旦那様」

「えっ?旦那様、私がレイラさんの夫になるんですか?」

「あら、聞いてなかったのですか?私達は学園卒業後に結婚するのですよ?」

「すまなかったなアスナよ。お前に許嫁が居るのを教え忘れていたわ」

「父上…そう言うのはもっと早めに教えて下さい」

「すまないついな、後レイラもお前達と一緒に学園に入学する事になっておるから学園でも仲良くするのだぞアスナよ」


そう言って父さんは逃げるように離れていった。

というかレイラも一緒なのか、許嫁とはいえ俺にはもう二人も奥さん予定がいるんだよなールナ達になんて言よう。


「まぁ、これからよろしくねレイラさん」

「旦那様私の事は呼び捨てでレイラと呼んで下さいませ」

「うっ、それはそのーー何というか」

「駄目ですか?」

レイラは上目遣いで言ってきた。中々知識が有るなこの子どうたいようしたものやら。


「分かったよレイラ、これでいいかな?」

「はい!旦那様」

「せめて、アスナって呼んでくれないかな?旦那様はちょっと…」

「どうしてですか?」

「慣れないと言うかまだ子供だしせめてアスナが良いかな」

「分かりました。ならアスナでよろしいのですか?」

「そっちのが良いよ。後聞きたい事が有るんだけど後で部屋に行っても良いかな?」

「えぇ、構いませんけどここじゃダメなのですか?」

「ちょっとね」

「それなら分かりました」


そしてその後も何度かレイラと話をして俺の紹介パーティーは終わった。

その後に俺はレイラの部屋に向かった。俺がどうしても気になっていたのを聞きたいからだ。

俺の予想が正しければ、彼女レイラは俺との結婚をどこか嫌がってるのは間違いないだろう。俺が気付いたのはほんの一瞬見せた彼女の目から出てた哀しさだ。

あれに気づかなかったら彼女はこのまま俺としたくも無い結婚をしてただろう。


「アスナだけど入って良いかな?」

「どうぞ」


レイラはベットに座って待っていた。


「じゃあ単刀直入に聞こう。レイラ君は俺と結婚をしたく無いんだね?」

「っ!いきなり何をおしゃってるのですか。私は別にその様な事は」

「嘘だね。君は俺と結婚をしたくないのは事実だろ?」

「何故そのような事を言うのですか?理由は何です?」

「君がパーティーの時に見せてた哀しそうな目だよ。」

「君が何が嫌で結婚したくないのかは俺には分からないけど、したくないなら俺はこの件を父さんに言って無しにしてもらうよ」


「それだけは止めてください!そうしないとお母様が……」

「レイラのお母さんがどうかしたのか?」

「それは言えません」

「もしかしてだけど、まさか誰かにレイラのお母さんを人質にされてるのかな?それでその交換条件が俺との結婚だったり」

「何故それを!」

「やっぱりそうなんだね」


「はい。お母様は我が国の大臣ヘロンに呪いをかけらています」

「その事を皇帝陛下は知ってるのかい?」

「いえ、知りません。私だけが知っております」

「何故皇帝陛下にその事を伝えなかったのかな?」

「お母様には有る呪いのことを皇帝陛下に知らせたら、お母様を呪いで殺すと言われたので」


「なる程ね。それで大臣がレイラを政治の道具として俺に結婚させてまたその俺を呪いにかけて影から操ると言うわけか」

「何故そこまで分かるんですか?」

「俺は他の人より少し頭が良いからね。そ言うのはだいたい考えて出てくるよ。そいつの考えている事から計画までね」

「なら、俺がレイラのお母さんを助けるよ」

「お母様を助けられるのですか?でもどうしてもそこまでしてくれるの?」

「そんなの可愛い女の子を助ける事になんて理由は無いよ。でも理由が欲しいなら俺がレイラを助けたいからで良いかな?」

「言ってる事が一緒ですよ。うふふふ」

「おっ、やっと笑ってくれたね。そっちのレイラの方が可愛いよ」

「アスナたっらでもどうやってお母様を助けるのですか?」

「それは俺の魔法でね。後はレイラのお母さんを助けた後に教えるよ」


そして俺はそれから三日後に、レイラとともにストレイヌ帝国へと向かった。



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