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女神達に愛された王子  作者: 仮屋修二
初めての異世界生活
14/73

アルミナとのデート

今回は、タイトル通りアルミナのデート回です。


王都に着いてから、俺は久しぶりにアルミナと一緒のでかけに行った。

俺が初めて屋敷近くの町まで行ったことがあるのは、四歳の頃だ。

あの時は初めての外の町で、結構興奮してたのを、憶えている。


「アルミナどこから行こうか?」

「そうですねーー屋台でも回って行きましょうか?」

「それで良いよ!」


商業区の屋台は沢山あり、食べ物から食材にアクセサリー、武器、防具、服、骨董品、小道具等など、色々と売っていた。

俺は屋台でアルミナに買ってもらった、牛肉の串を食べながら見ていた。


「アスナ様、美味しいですか?」

「うん!美味しいよ。アルミナも食べる?」

「いえ、私めはいいです。アスナ様が美味しそうに食べてるだけで私は良いのです」

「ならアルミナ、主からの命令。俺の肉結構量があって、食べ切れないから、一緒に食べて」

「アスナ様.....わかりました。ではいただかせてもらいます」


アルミナは、少し頬を赤らめながらも、ちゃんと食べてくれた。


「どう、アルミナ美味しい?」

「はい、美味しいですよ」

「なら良いや、次行こうアルミナ」

「はい、アスナ様」


それから俺は夕方まで商業区を回って色々な物を、見て行った。

宿まで歩いて帰っていると、冒険者みたいな格好をしているおっさんにぶつかってしまった。


「いたっ!」

「おい、坊主どこ見て歩いてんだよ!」

「ごめんなさい、おじさん」

「ごめんで済むかよ!俺の飯がてめーがぶつかって落ちたじゃないか!それに服まで汚してよー」

「お金は払うので、許して下さいませんか?」

「おっスゲー美人さんじゃないか。そうだなお前が今日の俺の夜の相手をするなら、許しても良いぜ。どうする?」

「おい!ゴリール、俺達にも"やらして"くれるんだろうな?」

「俺の後ならいくらでもやって良いさ」

「ギャーハッハッハッハ」


俺はその時、完全に切れた。そして目の前のクソ共を、ぶっ倒すと決めた。


「おい、クソ野郎共。俺のアルミナに、何手を出そうとしてるんだよ」

「何だ、坊主ーーーひっ!」

「だから、俺のアルミナに何手を出そうとしてるんだと聞いてんだよ。おい!」


俺は魔力を全開にしながら、クソ野郎共に聞いた。


「テメエら、死ねよ」

俺は魔力を乗せた手で、軽く横に振った。それだけでおっさん共の髪は、綺麗にカットされた。


「今回は見逃してやるよ。次俺達の前に出たら、本当に殺すぞ?」

「す、すみませんでしたーー!」

「だったらさっさと失せろ」


おっさん共が消えてから、俺は冷静になって今更思った。俺のチートみたいなステータス、どう誤魔化そう、それに怒りでつい、素が出てしまったし俺のアルミナとか言っちゃたし、何してんだよー俺は!


「アスナ様、今のは」

「いや違うんだ、アルミナ」

「俺のアルミナとか言っておりましたけど」

「それは、つい、切れちゃって」

「................うれしい、凄くうれしいです。アスナ様が私の事、そこまで思ってくれているなんて」

「あのーアルミナさん?俺の力に関しては、何も質問しないんですか?」

「アスナ様がお強いのは、当たり前です。それよりも私が嬉しいのは、アスナ様が思ってくれる事です」

「そうなんだ。なら良いや、それにアルミナが好きなのは本当だし」

「アスナ様........」

「アルミナ、俺は君の事が好きだ。でもそれと同じ位に、ルナの事が好きなんだ。そんな俺だけど、大人になったら、結婚してくれますか?」

「私はそれでも嬉しいです。ルナ共々これからよろしくお願い致します。アスナ様」

「アルミナ」

「アスナ様良いですよ」


俺はその日、アルミナと初めてのキスをした。


「ただいまー」

「おっ!兄ちゃん帰ってきたか、どうだった商業区は?」

「おかえりなさいませ、アスナ様。どうでしたか?王都の商業区は」

「楽しかったよ」

「それは何よりで、では夕食を食べに、食堂へ行きますか?」

「俺は腹減ったから行くぜ!」

「クライネ、僕も行くよ」

「では、降りましょうか」


宿の一階の食堂で食事をして、アルミナとのデートの日は幕を迎えた。



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