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女神達に愛された王子  作者: 仮屋修二
初めての異世界生活
12/73

アスナの日常

シロナとクロエが更に加わってから、一年が経った。

俺の一日の日課は、ルナ達が来てからかなり変わった。

ルナ達と会う前までは、朝から夕方までずっと一人で、森に行って、魔法やスキルの特訓と新しい魔法の開発等を、良くしていた。


今でもしている事だが、そこにルナと二体の子竜が付いて来るようになった。


ルナは今じゃ、かなりのメイドスキルを習得している。皆の前では『アスナ様』と言うが、俺と二人の時は会った頃みたいに、『アスナ』と呼び捨てで言ってくる。


またその時は、かなり甘えて来る。

まあぁ、そいうところはすごく可愛い所だ。


シロナとクロエの事で、中々面白いスキルがあった。


<<人化>>

人の姿になる事が出来る。

又姿は、精神年齢で変わる。


これは、魔剣・セレーネにもあったスキルだ。

セレーネの方はまだ使った事は無いが、そのうち使用してみようと思う。

シロナとクロエの方に話しを戻すが、そのスキルをシロナとクロエに、実際にやってもらった。


驚いた事に、俺は二体共雄だと思っていたが、実際に『人化』を使うと、クロエの方は雄だがシロナの方は雌だったのだ。

何故分かったのかと言うと、まあぁ何だ、お決まりと言いますか、『人化』して裸の状態で変わるのを、考慮しないでやっていたので、色々と見えてしまったんですよ........はい。


そんな事もあって、一様人化は成功した。

シロナの見た目は、透き通った綺麗な白い肌をしていて、髪は明るい銀色に合わせてもとても合う、碧色の瞳をしていた。

クロエの方の見た目は、灰色に近い銀色の髪をしていて、紅色の瞳をしていた。どっちも美少女、美少年と言っても良いほどに、綺麗な顔立ちをしていた。


それからはクロエは俺と毎日、朝から昼間で森に入り、魔物狩りや模擬戦をして修行をし始め、シロナの方は、ルナと一緒にアルミナからメイドとしての作法から仕事に勉強をしていた。後、シロナとルナは年齢が近いのか、すぐに仲良くなっていた。(まあ、シロナの精神年齢の方は一緒かも知れないけど、実年齢はまだ赤ちゃんと変わんないだよな。)


今日もこれから、クロエと一緒に森に行くつもりだ。


「兄ちゃん!今日こそは、負けないぞ!覚悟してろよ!」

「こら!クロエ、兄さんと行く前にお弁当を忘れてます。しっかりとしなさい」

「わりぃ、ねーちゃん。気おつけるよ。せっかくのアルミナさんの作ってくれた弁当忘れるところだった」

「これから気おつけるのよ?兄さんお気おつけて行ってください。」

「大丈夫だよ。シロナ じゃあ行こうかクロエ。ルナお出で」

「はい、アスナ様」


俺は近づいて来てもらった、ルナを抱き締めた。


「気おつけて行ってね?アスナ」

「ああぁ、気おつけるよ。行ってくるね ルナ」


ルナは、俺が森に行くのが怖いのか、今じゃあルナを抱き締めて行かないと、ルナが哀しむのでこうしている。

何故こうなったのかは、守護者二体と戦って、俺が死にかけたからだ。これに関しては俺があの時しっかりしていなかった為に、ルナを悲しめてしまった俺の責任だ。


実はと言うと、ルナはこのトラウマにはとっくに、克服しているのだが、俺との一緒にいる時間がもっと欲しいという事で、こうして未だに森に行く前に抱き合ってる。

ルナがこの事をバレてないと思ってるのは、内緒だ。

何故って?俺もルナを、抱き締めたいからだ。


俺とクロエは、森の中で模擬戦をしている場合まで来た。

俺はセレーネとシルバードレイクの変わりに、守護者との戦いで手に入れたスキル『剣製』を使って、二本の鉄の剣を作ったのを、アイテムボックスから取り出した。

クロエの方は、力より速さを求めるタイプなので、武器として刀を俺が作って、使わせてる。クロエは何気に、刀を気に入っており、最初の方は余り使えきれていなかったけど、最近はかなり使える様になっている。


俺とクロエの模擬戦には、俺に対してのハンデが有る。ハンデの内容は、俺は魔法を一切使わない事、強化魔法等もこれに入る。

そのため、元々のステータスで差がかなり変わる、それでも俺の方が格段と強い理由が有る。その理由は、俺が他の人間よりも、格段と高いレベルの為だ。


現在の俺のレベルは85と守護者との戦いの後も、少しだがレベルが上がっている。現在セリフィード王国の最強と言われてる、王剣の称号を持つ、アレス・フォードでもレベル50と、俺とかなり差が有る。なので相手がクロエでも、俺は余裕で相手が出来る。


「行くぜ!兄ちゃん!」

「どこからでもかかって来い!クロエ!」

「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉーーー!!!」


クロエは掛け声と、ともに走り出した。その速さは、そこら辺の冒険者や王国騎士でも、対応出来ない程の速さだ。まあぁ、俺はしっかりと追えてるけどな。


クロエはその速さを活かしたまましてきた右横薙りを、少し下がってかわし、その後にすぐに突きをしてきたのを、二本の剣で交差せて刀を抑え、クロエの胴に向かって蹴りを加えてやった。


その後に、何回か模擬戦をしてから、弁当を食べて、屋敷に戻っていた。屋敷に着くと、玄関前でアルミナが立って待っていた。


「お帰りなさいませ、アスナ様」

「ただいま、アルミナ。何かあったの?」

「国王陛下より、お手紙が届いています。」

「うーん、分かった。後でリビングに行くから、待てって」

「畏まいりました。それでは、ルナに持たせて待たせてもらいます」

「分かった。じゃあ後で」


俺はクロエと自分に、無魔法の初級魔法『リフレッシュ』を使い、身体を綺麗にしてから、リビングに向かった。

ソファーに座ってから、ルナから手紙を貰い、手紙の内容を読み始めた。


「なるほどねー」

「何が書かれていたのですか?アスナ様」

「えっとーね 、手紙の内容を省略すると、王城で俺の紹介と兄妹に合わせたいらしい。それに俺と俺の兄妹達に、リーング学園都市に入学して欲しいてっさ。後、護衛に三人程一緒に入学してもらいたいらしい。護衛はそっちの方から出しても、構わないって」

「アスナ様、ご兄妹が居られたのですか!?」

「俺も初めて知ったよ。まあぁ、行くしかないかな?」

「そうなのですかーーーアスナ様は学校に行くのですか?」

「行くと思うよ。まあぁ、ルナやシロナ達も一緒にね」

「えっ!?私達もですか?」

「決まってるじゃん。ルナは俺の大切な人だし。シロナやクロエも俺の家族だからね。護衛としてなら、入学しても良いって、手紙にも書いてあるしね」

「ルナは行きたいかな?」

「行きたいです!アスナの隣にずっといたい!だから........私も連れてって下さい!」

「良いよ。ルナ俺も君とずっと居たい」


俺は、凄く嬉しそうにしているルナを、そっと抱き締めて頭を撫でていた。

(やっぱ、可愛いな。ルナは)

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