ドラゴンの卵
ルナと屋敷で暮らし始めてから、二年が経った。
最初は皆ルナを連れて来たら、驚いてたけど段々仲良くなっていたな。
確か最初に仲良くなったのが、アイネだった。アイネ自身俺やルナの事を、実の姉弟のように接してくれるのでルナともすぐに仲良くなった。
ルナも三ヶ月程経ってからは、アルミナにメイドとしての作法や仕事を、教えて貰っていた。
ルナがどうしてメイドになりたいのか前に聞いたところ。
「アスナのメイドさんになって、ずっと側にいたいから」と凄く嬉しい事を、言ってくれた。俺は別にメイドじゃなくても良いと言ったが、何でもアルミナが、メイドの方がこれからのアスナ様との関係上、良いと教えてくれたらしい。
俺はそれを聞くと確かに自分自身が王族なので、ルナが何の身分も持たない人だったら、ルナと一緒にいれないなと、今更理解した。
他の出来事としては、守護者の二体の銀竜からドロップした卵の解析などをしてた。
竜の卵には、どれ程のレア度かは書かれて無いのが気になったりした。
竜の卵の説明はこんな物だ。
<<白銀竜の卵>>
白銀竜と呼ばれる、古竜の卵。
卵を孵化させるには、膨大な魔力が必要とされる。又、魔力の性質で、竜のステータスも変わる。
<<黒銀竜の卵>>
黒銀竜と呼ばれる、古竜の卵。
卵を孵化させるには、膨大な魔力が必要とされる。又、魔力の性質で、竜のステータスも変わる。
俺はこの説明を見た後に、早速それに取り掛かったのだ。
「最初は、白銀竜の方からやってみるか。」
俺は卵を手に取ってみた。卵は丁度俺の身長の半分以上あった。
俺の身長が、だいたい120cmはあるので、卵の高さは約60cmだ。
「デカイな、どれ位魔力使うんだろう?ーーまあぁやってみますか!」
俺は、卵の隅々まで魔力が行き渡る用に、イメージしながら注いだ。
卵は段々と、暖かくなり始め、少しビクッと動いたりした。
数分程、卵に魔力を流し続けると、突然卵が光出した。
『ピキッ!ピキパキパキーーーーキュウ!』
卵が割れて、中から綺麗な碧色の瞳をした、白い子竜が生まれた。
「お前、あの白銀竜の子どもか?」
「キュウ?」
「まあぁー良いか。名前何が良いかな?白いから........シロナってどうかな?」
「キュウキュキュ!」
「気に入ったのかシロナ?」
「キュウ!」
その後に、黒銀竜の卵からも、紅色の瞳をした、黒い子竜が生まれ名前をクロエにした。
そして俺の家族に、新たに白銀竜のシロナと黒銀竜のクロエが加わった。