4月から始まる全て
私は作者の友人の人生を演じるためにこの世に生まれた者である。
そして綾野 楓という名前を授かり作者の人生の主人公として生きることになったのだ。
それでは物語を始めるとしよう。
綾野 楓のこと俺は『竜峰高校』に通う高校生。
今俺は入学式に出席するために登校中だ。
学校へ通うには距離がありすぎるので電車を利用している。
家から自転車で駅まで行き電車に乗る。
それからまた駅から学校まで自転車で学校まで向かう。
これを3年間繰り返すと思うと憂鬱になるのは思春期離れがら出来ていないせいなのだろうか?
俺が通う高校は創立8年といった歴史の浅い、いわゆる新設校だ。
原因は少子高齢化によるもので元々2つだった高校を一つに合併したわけだ。
同然な得策だろう。竜峰高校の場所は山の上にあり、長い長い坂を登らなければならない。
これを3年間登ると思うだけでこれまた憂鬱になるのだ。
一応山にも名前がある『竜峰山』だ。
これを聞いたら高校名が単純すぎると思ったことだろう。安心してほしい俺もだ。
またこの山の通学路になっている坂にも名前がある。
『願望の坂』だ。
名前の由来となった意味はこの坂を登るときに叶えたいお願いをお祈りしながら3年間登ると願いが叶うと言われているそうだ。
この噂を流したのが先生なのか在校生なのか、それはわかっていない。
俺はそういうオカルトを信じない人間だ。
まぁもし利用する時が来るとするならば、単位が足りなくなり卒業出来ないとなった時に奇跡が起きることを願うだろう。
さぁ、みんなに説明をしているうちに学校についたぞ。
そんなメタ発言を済ませた俺は校門の前に立ち、自分にとっての大きな一歩を踏み出した。
ーーーーーー
俺はまず、校門から靴箱へと向かった。
靴箱の周りにはこれから3年間ご一緒になるであろう沢山の同級生たちが群がっていた。
靴箱の入り口はガラス張りでそこにクラス分け表が貼られていた。
それに食いつく同級生に混じり自分の名前を探した。
『一年四組十四番綾野楓』見つけた!さっそくクラス表の下に貼ってあった校内の地図を頼りに自分のクラスへ足を運んだ。
教室に入るとすでに沢山の生徒がいた。微かにだが、すでにグループが出来上がっていた。
たぶん、中学校の時の同級生なのだろう。俺は地元では無いという原因もあり、同じ中学校出身の生徒も少ない。
だからもう同じクラスになる縁は無いだろうと思っていたが、教卓の上にあったクラス全員の名前が載っている名簿があったので少し覗いて見ると、いるではないか。
『村上英将』コイツとの出会いは最悪だった。
出会いは中学校二年生の時。俺は中学時代当時の友達と移動教室で廊下を歩いていた。
すると男子生徒の肩と当たってしまった。
それが村上だ。
俺はすぐに「あ、ごめん。」と謝ったが村上は無言で俺の後頭部を掴むとコンクリートで固めらた丈夫な柱に俺の頭を思いっきり叩きつけてきたのだ。
いわゆる病院送りというやつだ。それ以来村上は俺のトラウマだ。
中学時代に保健室登校になったもそれが原因だ。
是非ともこの高校から消えてもらいたい。
本来なら村上はこの高校に来ることはなかった。
サッカーの名門校から声がかかっていたのだが、あまりにも頭が悪いという理由で入学を断られたのだった。
それでもこの学校でサッカー部のエースの座は入学前から決定しているとは流石だとしか言いようが無い。
それにめちゃくちゃ可愛い彼女もいるし、その子とすでに肉体関係もいや、これ以上はやめておこう。
とりあえず、あいつと同じクラスになった以上は良い高校生活は送れないと確定したわけだ。
そうだ、諦めよう。
でも、一応俺にも男としてのプライドがある。最低限の目標をたてようではないか。
では、『平凡な高校生活を送る』高校生活一日目から目標ができた。
これはかなりの優等生ぷりじゃないのか?と、目標を決めたところで村上の登場だ。
村上の周りには不良らしき生徒が数人。
中学校の時から他校との交流があったのか。標的は俺かもしれない。
そんな不穏な考えが俺の脳裏をよぎった。
考えていても仕方がないので、自分の名前が書かれた紙が置いてある自分の席に座って落ち着いた。
まずすることは、可愛い子が何人いるか教室を見渡す。
しまっ、村上と目が合ってしまった。
冷静でいて冷静じゃなかった。
その時間は実際には短かったのかもしれないが俺には一生に感じた。
き、気のせいか………。
「はーい、おはようございまーす!」
と、元気の良い女性の声が聞こえた。
顔を黒板の方へ向けると長いすらっと綺麗な黒髪の女性が立っていた。
「それではこれから入学式なので、体育館へ向かいまーす。」
今日が入学式ということをすっかり忘れていた。
まさか一日目からこんなに疲れが溜まるとは想像していなかった。
体育館には来賓の方や教職員や保護者が事前に並べられていたであろうパイプ椅子に座って待っていた。
入学式、高校最初の式典。
俺たちは大きな拍手で迎えられた。
俺はここのシーンが作者の友人の記憶上、描写が雑だということにもメタ発言をまたしてしまったことにも気がついた。
高校の入学式は記憶に残りにくいんだろうなというのが俺の中での印象だった。
入学式が終わり、教室に戻るとLHRが始まった。
担任の先生が決まった。
林先生。体育教師だ。この先生はどうやらアマチュアのレスラーで、自身でプロレス団体を立ち上げただとか。
もちろん体は溢れんばかりの男性ホルモンと筋肉でできているような体だ。
もう一人の先生は藤木先生。情報系の担当の先生らしい。
完全にミスマッチな組み合わせだと思うが個人的に面白そうなので良しとしている。
そして、新学期定番の自己紹介タイムがやってきた。
別に喋るのが苦手なわけではないが、ここで好印象をクラスの人に与えれるかどうかで今後の高校生活が変わってくると言っても過言ではない。
ポイントは高校受験の面接と同じ様に大きな声でハッキリと笑顔で!
これを守れば大丈夫だ!と自分に言い聞かせる。
「僕の名前は綾野 楓です。え、えーと、アニメとか萌えキャラ大好きです!も、もし良かったら一緒に好きな美少女キャラについて話し合いましょう!よろしくお願いします!」
よ、よし!
い、言えたぞ!
これでバッチリ好印象だ!!
しかし、彼は気づいていなかった。
クラスの空気が一瞬凍ったのを。
クラスの大半の人が失笑したのを。
そして先生までもが苦笑いだったのを。
こうして俺はバッチリ好印象をクラス全員に与えれられることができ、高校生活最高のスタートダッシュを決めたのだった。




