決意
信頼?ナニソレ?の続編です。
信頼?ナニソレ?の「私」のその後の話
私は、ピエロだった。
哀しみを、憎しみを笑顔と言う名の仮面の裏側に隠していた。
そして、馬鹿みたいに悪ふざけして人を笑わせていた。
人を信頼してない私は、一人になりたくなくてピエロになった。
「私」は、人を信頼している様に見せた。
[私]は、人を信頼しようとしなかった。
「私」は、笑った。
[私]は、泣いた。
「私」は、本心を沈める。
[私]は、本心に沈む。
[私]は、いつまでも沈む。
「私」は、いつまでも沈める。
人は、私を嗤い陥れる。
だから、信頼なんてできない。
そんな時君達が私の前に現れた。
二人で一人の君達。
私と一緒で、人を信頼出来ない君達。
何も言わずに手を差しのべてくれた。
私を信頼して手を差しのべてきた君達。
優しくて脆い君達は、優しく仮面の裏側で泣いている私を見つけてくれた。
そんな君達を私は、守りたいと思った。
初めて私を見つけてくれた君達を…言葉だけでは足りないけど信じて、守る。
君達が私を信じれなくなっても良い。
私が信じるから。
君達が自身を傷付けたなら私が治してあげる。
君達が背負ってきたものを全て受け入れる。哀しみを、憎しみを、嬉しさを、罪を…。
どんな過去が君達に有ろうと、
君達が罪を犯そうと私が赦そう。
そして、私もそのモノを背負おう。
君達が自身を価値のないものと蔑んだとしたら私は言おう。
――私にとって君達がとても大切だと。
――ピエロだった私を信頼してくれた君達を…私は全て受け入れ、信頼していると。
私はここに誓おう
君達を信頼し
決して裏切らないことを。
それは、ピエロじゃない
ありのままの私の本心――
信頼しないことは、決して悪くない。
皆、心の中では信頼してないから。
なんて…ね。