放浪者-追撃-
放浪者、前回までは
突然の女子からの接吻に思考が間に合わず
困惑している中女子の攻撃はどんどん威力を増していくのであった
女子の顔から忽然と姿を消した笑みに楽之助は動揺を隠しきれない
(何かまずいことでも言ったか……?)
かろうじて自身が作っている満面の笑み(?)は崩さないで保つことが出来ていたが
それでも心中は今の自分の発言が今の女子の表情と関係があるのかを考えていた
「……そっか……」
しかし、その思考のせいでそれ以降の女子の一言を聞き逃す
「え?何だって?」
楽之介が言うより早いか女子は自分の着ている薄汚れた着物に手を伸ばし
慣れた手つきで帯のようなものをしゅるりと外す
女子が着ている物は"着物"とは言え立派なものでは決してない
足は膝上くらいまでしか丈が無く
乱暴をされた痕なのだろう所々破けているよう箇所もある
腕だって擦り切れている布が肘くらいまでしかない
要は簡単に説明すると女子の着ている物は正に只の着る物であって
"着物"ではない、『身分がとても低い者が身につける様な着物に帯もどきを加えた物』なのである。
帯が外されたことにより服の前部分が開け足や腕と同じ透き通る様な白い肌が見え
そして何よりも、今まで服で抑えられていたであろう豊かな二つの膨らみが
服の圧力から解放され少し顔をのぞかせた
(……!?)
楽之介は絶句する。このくらいの女児は普通胸など無いのが当たり前なのだ
しかし、目の前の女子には手から溢れるかどうかという大きさのが胸がある
いくら四つん這いに近い女子の胸が重力によって下に引っ張られているからといって
とてもこの体躯には似つかわしくない、そう思いつつもつい目の前のモノに目がいってしまう
「ふふっ、やっぱりそうだよねぇ」
その視線に気づいたのか、それとも数多の男をそれで仕留めてきたのか
イタズラにクスクスと笑い何かに頷いていた
「何が……可笑しいんだい?」
気付かれたのだと思い、先程自分が言った言葉と正反対の視線を向けてしまった事に恥じつつ
何に対する笑いなのか、頷きなのか恐る恐る聞く
「ううん、やっぱりおにぃさんはしたいんだなぁって」
そんなはずは無いと楽之介は口で女子に言うのではなく自分に言い聞かせる
(誤解を、解かないと……)
買った買われたの関係としてしか見ていない女子にどうにかして分からせなければいけない
例え何度同じことを言うことになっても、そう思い声を上げて再び意思を伝えようとする
「その事はさっきも言ったけれど、君と―」
が、最後までは言わせては貰えなかった
「……っ!!」
体の内の何か一箇所が握られる感覚、ナニかが今女子の手によって握られている
だらしのない頭でもそれは一瞬に把握することが出来た
「ねぇねぇおにぃさん、したくないのになんでかなぁ?」
女子が声をかけてくる
しかし今はそれよりも現実がどうなっているのかを確かめなければいけない
触っているのが、握っているのが別の場所であってほしいと願いながら
何とか目を自分の下半身へと向け、現実を改めて思い知らされた
丁度女子のお尻の下に位置しているアレは元気に膨れ上がり
その横腹から女子の右手に握られている。
「なっ、て、手を離してくれ!!」
情けないと思いつつも女子にお願いする
その間にも女子のその小さな手は布の上から楽之介のアレを擦り、刺激してくる
背中にまた痺れる様な感覚が走る
「じゃあ、わたしとする?」
究極の二択、しかし、楽之介も負けじと再び声を張り上げる
「だから!!俺は君とこんな事がしたくて連れてきたんじゃない!!」
思わず怒鳴るようになってしまう
楽之介の声に女子は一瞬ビクッっと体を強ばらせたが
直ぐに無表情になると口を開いた
「そっかぁ……さきにぜんぶみせないとだめだよねぇ」
そういい徐ろに女子は立ち上がる
それをチャンスだと思った楽之助は、何とか起き上がり
抜けた腰を何とか動かしながらすぐ後ろの木に寄りかかる事が出来た
だが距離を少し置け、手からも開放されたことで安心した楽之介に女子は更なる追撃を仕掛ける
ぱさっ、と布が落ちる音がして楽之介が思わず目を向けた時にはもう遅く
一糸まとわぬ姿になった女子が表情のよめない顔でこちらに近づいてくる
「ま、待て!!違うんだ、本当にそうじゃないんだ!!」
最早悲鳴に近かった
それでも女子は近づき、目の前で座り同じ目線になる
そして突然楽之介の右手を掴んだと思うと、それを自分の豊かな膨らみへとあてがう
ふにふにとしていて、少し押せば戻ってくる弾力が右手いっぱいに広がり
楽之介の理性をほんの一瞬消し去った
むにゅぅ、と自然と力が入った手が乳房を揉む
とても柔らかくずっと触っていたくなり思わず顔が緩んだが
「……ぁ……んっ……」
女子の喘いだ声に全神経が理性を呼び戻し、頭が冷え思考が復活する
慌てて右手を離そうとするが女子が強くす掴んでいるため離すことが出来ない
「おにぃ……あぅっ……さん」
無理やり剥がすこともできたのだろう、しかしそれをしなかったのは
悲しい男の本能のせいだったのだろう
しかし、息を荒げ喘ぎ声を上げている女子に対してはとても致命的な選択でもあった
再び女子が楽之介のアレに手を伸ばし、今度は上下に擦り始めた
「……うっ、あぁ…………」
その刺激の強さに情けない声が楽之介の口から漏れた
そんな姿を見た女子はクスクスと笑いながら
「おにぃさんかわいぃ」
そう言いながらも楽之介の右手を乳房から外し下半身へと滑らせ
にゅる、と指先に何か暖かいモノが触れ
「ぁ……ぅんっ!!」
女子は体をビクンと少し震わせながらも
楽之介の耳元に口を近づけてさっき断られたはずの言葉をもう一度ささやく
「おにぃ……さぁんっ…………しよっ?」
ここで抵抗しなければ絶対に間違いが起きてしまう
そう頭では思うのだが右手は女子の秘部に当てられ
女子の手によりこちなのアレはしごかれその刺激でまともに力が入らない
せめて説得だけでも、と思い開こうとした口が女子によって塞がれた
「んむぅ……んっ……んんぅ……」
2回目の口内を犯す行為に、せっかく戻ってきた思考が再び真っ白になった
ちゅぱっ、と唇が離され同時に女子の体から手とアレが開放される
そこで改めて女子の裸の肢体を思考が止まった頭で見た
両乳房は大きく、その割には腰周りはやはり細くて心配になってくる
そして先程まで右手が触っていた一本の筋を見て楽之介は
女子に聞こえるくらい大きく特に意識もせず、喉を鳴らした
聞こえてか聞こえてないか、女子の艶かしい笑みが一層深みを帯びた
放浪者-追撃(女子による)-編でした
次回も相変わらずしんどい内容が続きます
いやぁ女性優位というのは
書いていてしんどくもありとても楽しいものですね!!