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第七話『村』①

…牧場物語シリーズが大好きですが

ルーンファクトリー4は3DSででちゃうんですかね…

あのレベルのグラフィックでやることがおもしろいんですが…

――唖然

目の前の光景に呆然自失しかできないことが悔やまれる。

物理法則を無視した状態を維持する彼女――シャルロッテ


「真・雑巾乱舞ッ!」


どこが真なのかなんて知る機会はないんだろうな、と思いながら俺はその背中を見つめ続ける。

…彼女は一度も地面に足をついていない、まさに飛び回る…いや飛んでいるのだ、クルクルと回転しながら。


「あ、シャルロッテさんは魔法使いだよ、複合系に強い。」


「複合系?」


「ん?いくつかの魔法を組み合わせて威力を上げるんだよ。メルシアさんも多思考による高速展開というものが可能だけど、そういったものがない癖に普通と変わらない精度で展開させるんだ。いってしまえば経験の賜物ってやつだね。」


――経験のたまもの、メルシアの最強魔術師、…この城の住民は妙に濃い気がする。

というか経験って何をやっていたんだシャルロッテさんは


「あ、シャルロッテさんは昔傭兵だったらしいよ、それも凄腕の。」


「…えぇっと思考を読む魔法は?」


そう聞くと、ウィルはアハハと笑って首を振る。…どうやらないらしい。


「だいたいこの話をするとみんなどんなやつなんだーって顔をするからね。」


「…みんなってことは城にいる人は?」


「うん、みんな知ってるよ。それでいてシャルロッテさんは面倒見がいい人だからね。結構慕われているよ。」


そういって笑うウィルをみながら、ちらっとシャルロッテさんをみる。

――回転しながら回っている、なんかシュールだ。

だけど空中浮遊の魔法ってなんとなく気持ちよさそうだな、なんて思っていたら、シャルロッテさんが地面に足をつき、こちらにやってくる。


「さて…みたね、アレン…ならばやってみるがいい」


「うん、それ無理。」


「…むぅ、絶対にそう返されるぞ。」





…でしょうね、なんていわない。








――1時間後


「完璧だ、時間短縮は12分、それでより早くきれいになった…アレン、君には期待している。」


反応に困る言葉をシャルロッテさんは俺に向けて言い放つ。

…がんばります、か?それとも精進します!か?

今回驚かせてもらったのはザンバルディアの動きだ。

光の速度を超える雑巾捌きというものはなかったけれど、それでも驚いた。

的確に掃除をしている、俺もがんばってみたが効率は彼にかなわない。

手をみせてもらえば、ひび割れができ、荒れていた、努力の成果だろう。


才能もありながら努力する、そしてこの効率。


――なんだか格好良い。

…でもうらやましくない、なんでだろう


「終わったし、次は王様と姫様の部屋ね…」


そうポツリとシャルロッテさんが漏らしたときに、コンコンッとドアをたたく音が玉座の部屋に響き渡る、この場にいるすべての人がそちらに目を向けると、ドアが鈍い音を響き渡らせながら開いた。


「あ、トゥーナじゃないか、どしたの?」


フレンドリー、というか知り合って長い友人に語りかけるような口調、相棒といった感じだろうか、その声を聞いて、トゥーナさんはこくん、と一度頷くと口を開いた。


「いえ、ちょっと問題が起こったので掃除係兼問題解決班であるシャルに行ってもらおうかと。」


シャル、おそらくあだ名みたいなものだろう、結構友情が深い感じに見えるし聞こえる。

…そうなるとトゥーナさんってどんな人なのだろう。


「…いつなったかはわからないけど、傭兵って感じでお願いされるわけね。わかったわ。あ、でも王様の部屋と姫様の部屋はどうなるわけ?」


「それは大丈夫、もうメイドの手配はした。行く場所は一つ山を越えた村、それと、アレンくんもついていってほしい。」


コチラとみて、言ってくる。

ちょっとだけシャルロッテさんが困ったような顔をする。


「…数が多いなら荷馬車でももっていけばいいし、魔物がでたら素人は足手まといだと思うけど。」


「今回は、アレンくんはシャルの代わりにいくかもしれないということを想定しているの。男手で、ある程度強そうというのは彼だけだから。」


「…ま、たしかに彼は妙に才能がありそうだけどさ、それでも素人じゃない。」


こちらをちらりとみて、そう言い放つ、気遣ってか、小さな声でだが、自身の聴力に関しては自分がよくわかっている、完璧に聞こえている故に、ちょっと肩を落とした。

…だが、才能がありそうとはどういうことなのか


「いえ、素人だとかはいいのです。最近魔物がこの近辺にでていないということにより、道のりなどを知っておけば後々に役に立つということを思ってが一番に来ます。」


そうトゥーナさんがいえば、シャルロッテさんは驚いた顔をした。


「…魔物が近辺にでない?」


「そう、報告がされています。」


「…気味悪いよ、それ。」


「…そうですね、何か準備をしてそうな気配がありますが…それは置いておいて、現状は安全です。」


「ふぅ、まぁいいさ、アレンは旅をしていたって聞いたし、ある程度の危険なら潜り抜けているだろ。」


…嘘ですなんて言えないために黙ってみている。

トゥーナさんはその言葉にコクリと頷くと「後で裏口のほうで」と言い残して帰って行った。

そうすると、シャルロッテさんはこちらを見て、


「さって、アレンは私と来て、それでウィルとザンバルディアは姫様と王様の掃除へ、メイドさんたちが手伝いに来てくれるんだってさ。いつも通りにやって、終わったら各自解散ということで。」


わかりました、と3人が答え、俺がシャルロッテさんについていく。

シャルはこちらに手を振って、ザンバルディアは礼をしてくれたので、二人に手を振って俺はシャルロッテさんへと歩いていく。


そして裏口への道を歩いていく。…当然のことながら道はあいまいにしか覚えていないために背をみながら歩いていく。


「…聞こえてた?」


「あ、はい、えっとどっかにいくってことはわかりました。」


「村、名前は『アルザック村』小さな村なんだけどねぇ、野菜がおいしい村よ。」


「えっと、食材をとりに?」


「まぁ、ほとんどそうだけど…ちょっと気になることがあるんだ。魔物が近辺にいないこと。」


「それが?」


「…村で話を聞くの、近くの町にもいっているだろうから、あの村の人は。その近くでも魔物がいませんか?って。」


そういって、少々不安そうな顔をして、シャルロッテさんはコツコツと足音を響き渡せて裏口へと急ぐ。

近くまでくると、ひょっこりとトゥーナさんが顔をだし、こちらへと手招きする。

そちらへと歩いていると、トゥーナさんから一振りの剣をもらった。


「護身用、シャルは一本持っているからいいとして、気を付けるように。お金は今シャルに渡した」


そういわれて、コクリと頷けば、シャルロッテさんとともに裏口へと向かう。





この出発により、色々なことを知るということは、今の俺には知る由もなかった。

次は人物紹介とともに、世界観設定を書くつもりです。

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