【プロットタイプ】私とお話しよぉ〜
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
初めての絡みじゃない? 諭羅妹との関わり。
あ、名前は羈裡ちゃんです。
多分鏡花、『きりたんぽぽ』とか呼んでそう。
もしくは『きらりん』とか。
普段は瑠衣が面倒を見ている諭羅の妹、羈裡とは余り接点がない。そもそも瑠衣が行うスパルタ教育に私が関わろうものならば、羈裡が困惑する前に瑠衣の拳が飛んでくる。
だから大抵は趣味を優先し、ふらりと何処かへ雲隠れするか、休憩を見計らって一言、二言、言葉を交わすぐらいに留まっていた。
数少ない関わりの中で感じ取ったのは、諭羅と比べて非常に大人しい。瑠衣の指導に対しても、口答えせずにただ黙々と物を書く。だからある意味、瑠衣とは相性が良いかも知れない。
でもそろそろ、私も興味を持っていたので、最近起きた出来事を話すことにしてみた。
「最近見た映画がさ〜、凄いクオリティ高いのに、全国映画館上映してくれないの〜。だから大都会に足を踏み入れて、映画見に行ったんだ〜」
すると興味を持ったのか、顔を上げてじっと此方見詰めて来た。
「それって『怪異』ですか?」
どうやら羈裡も知っている様だった。だから私は僅かに口角を上げて頷いた。
「そっそっそっ。ネームバリューある有名人が挙って『良かった』って言ってたから、もっと皆見て!! 食らいつく様に見て!! 推しのススメは黙って従って見て!! なんて思っちったぁ。
まぁ私も相手が嫌がらないぐらいに、布教はすっけどね」
相手がどんな子が好きなのか分からない。もしかしたら兄の諭羅と同じくらい、壁が厚いかも知れない。だからあえて壊す勢いで話す。
私が好きな物が、名の知れた人々一緒だと其れだけで嬉しくなる。有名な人が宣伝してくれたら、多くの人に知って貰えるという事だから。そして多くのお金が集まって、続編、映画化、グッズ展開、コラボ、という風に様々なメディアミックスが行われるという事だから。
こんな一般人が懸命に宣伝しても、貢いでも、たかが知れてる。だからこそやはり、ネームバリューのある人に頑張って貰いたい。
「私も、兄さんに勧めました。そしたらハマってくれて……」
固く強ばっていた顔付きが少し柔らかくなった。人見知りはするけれど、人嫌いでは無いのだと知った。うん。上手くやってけそう。
そう、一人花を飛ばしていると、其れを散らす様にドスの効いた声が聞こえてきた。
「おい。邪魔」
「なぁに〜? ほっとかれて寂ち〜の? 瑠衣たん」
そんな煽り文句を無視して瑠衣は羈裡の前に座る。第二の指導に入ったらしい。
オマケ
「今日は鏡花さんと話したよ」
妹の羈裡が小さくまとまった状態で、話し掛けて来た。丸くなるのは不安を感じている時であるが、今はその逆のようだった。
「そう。うるさ……賑やかだったでしょう?」
「兄さん、失礼だよ」
おっとこれは失敬。
一方その頃。千房邸。
「ぐっしゅっ……。あーもう……寝る前だからナイトアタック(鏡花ちゃん命名)が……。この世の杉粉末全て燃えれば良いのに」
「諭羅妹が噂でもしてんじゃねぇか。昼のお前がうるせぇって」
瑠衣が此方に注意を向ける事無くそう呟いた。でもさ、そんな事言うのって。
「そんな悪い子じゃありませ〜ん!! つか、ゆらりぃの方でしょ。それ言うの。『鏡花、うるさ……いいえ、騒がしいよ』って。
私の母よりお母さんかっつーの!!」
なんか想像したら実際に言ってる気がした。
名前打つの大変だから、私も『きりたんぽぽ』と呼びたい。もしくは『きらりん』。
そ、考えたんですよぉ。また苦手なりに名前考えるの!!
羈 の意味は繋ぎ止める。拘束する。
裡 の意味は着物の裏。内側。
つまり、心を留める。という意味。内に秘めた思いは絶対に渡さない。手放さない。
ここで諭羅のゆらいを振り返りましょう。
諭 の意味は言い聞かせる。
羅 の意味は金網。薄衣。
諭して閉じ込める。相手の事も言いくるめる。という意味です。
同じ衣に関わる名前です。
羅と同じ部首、網頭です。
名前の由来も非常に似ています。
でも覆い隠す対義語として、錐と同じ音をしてます。
兄の覆いさえ打ち破る、錐のような意志を持っていて欲しいからこの名前。
疲れたよぉ〜!!!!!! これだから名前はよぉ〜!!!!!!
誰か褒めて。本当に。褒められないなら自分でウザイくらい褒めてやる。
―名付けはここまでにしてっと―
いっつもマイナージャンルを好きになるので、見向きもされないんですよ。
そうして縮小されて、公式サイトもなくなり、ドラマCDを手に入れる機会を失うという……。
自分が好きな物が有名な人と一緒だと、嬉しくなります。
有名な人が布教してくれると、多くの人が興味持って、お金落としてくれるから。
一介の社会人の貢ぎ金とか、たかが知れてますから。
数千人のが千円落とすのと、私が三千円落とすとのでは訳が違う。
だから白髪好きな人は、もっと沢山色んなところで宣言して欲しい。
推しが進めるものは、とりあえず手を出して欲しい。
有名著者が好きな作品ももっと呼んで欲しい。
私があーだこーだ言ったって、たかが知れてるんだから。