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驚き

あれから一ヶ月が経った。そして俺は時間が経つにつれて綾と会うのに緊張するようになっていた。理由は恐らく美人になっているからだ。見違えるほど良くなった彼女に恐れを抱いているのだと感じた。

ただバックれられる訳もなく、普通を装い続けた。すると

「今週の日曜日、遊びに行かない?毎日頑張ってるからご褒美ってことで!」

乗り気ではないが、褒美がないと続かないんじゃないかと思い承諾した。

「じゃあ都心の方にいこ!」

そしてその日曜日、俺は人生で初めて寝坊した。

たった五分だったが川島にとっては衝撃的だった。

とにかく急いで電車を調べる。一本遅いので行くという旨の連絡をし急いで乗る。

待ち合わせの場所に行くと綾がいた。ふくもあいまってとにかく洒落っ気のある美人にしか見えない。綺麗化は大成功だななんて内心で思っていると綾の近くに居た男のグループが綾に声をかけていた。何故か少しモヤっとした。

助けてやらねばと思い近くに行くと、

「彼氏と待ち合わせしてるので」と断る綾がいた。

ほっとした。こんなに強い子だったのかと思いつつ、

「彼氏です。ごめんね」なんて言って離れていく男たちに背を向け歩みを始めた。

「今日はみたい映画があって...」

そういう綾の声は曖昧にしか聞き取れなかった。

なぜなら俺はすごいことに気がついたからだ。


俺は多分、綾に惚れている。

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