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 俺は汚い家を後にした。

 もう最悪な気分になった。

 これからどうしよう。寝ないといけないのになぁ。宿にどうしても泊まりたいんだよなぁ。そんなことなかなか無理なのかなぁ。


「もうだめだ、本当に疲れた。今日はもうお腹も満たされたし、本当に休みたい。こうなったら最終手段に出るしかないのか?」


 俺はとぼとぼ歩きながら考えた最終手段に手を出すことにした。


「探知!」


 俺は適当に探知魔法を発動させた。

 うーん、この辺は住宅街。やっぱり結構人はいるけど、この辺はいないんじゃないか……


 探知魔法は人間の反応が脳内マップに赤く表示される。

 それでいくと、例えば、あそこの家とかあそこの家なんかは現在人がいないっぽい。そこに反応がないからな。何を当然のことを言っているのかということだが、いわゆる俺の作戦は人がいないことも大事なのだ。


「まぁ適当にあそこでいいかな」


 俺はそんなに真新しくはないが、結構大きめな家に狙いを定めた。


「おじゃましまーすって鍵がかかってるよなぁ。くそ、これじゃ無理じゃないか。ガチでくそだな。穴でもあけるか? いや、瞬間移動でもいいのか。すぐそこに行くくらい余裕だろ。えい」


 俺は目の前の鍵のかかっていた扉を越えた。

 中に入ることができた。よーし、あとは適当に隠れれる場所を探すだけだな。

 俺の作戦は単純だ。他人の家にあがりこんで、隠れて寝ようというものだ。

 家の持ち主が帰ってこなければもちろんそのまま眠れるが、隠れてるんだからもし仮に家の持ち主が帰ってきたとしてもなんとか大丈夫という完璧すぎる作戦だ。


「どこに隠れようかなぁ。やっぱりクローゼットの中とかかな?」


 俺は二十分くらい部屋の中を調べた。

 するとやっぱりニ階の押し入れっぽい場所がいいんじゃないかという結論にいたった。

 まぁなんかこんもり布団が積まれてる感じだし、ここならそうそう開けるということもないだろう。たぶん。本当に知らないけど。


 俺はその押し入れに入り、布団に挟まれるようにしてくるまった。

 うお、なんかこれきもちいかも。すごく眠たいところに、この挟まれ具合はガチでやばいな。もうとろけてしまいそうになるかもしれない。しかもそんなに息苦しいというわけじゃないぞ。うまい具合顔をだせば、すごくいい感じになる。隠れながら寝れるって最高だな。ここまじでいいよ。すごく気に入ったよ。仕方がない。まじで俺は頑張るとしようかな。ここでもう寝ようっと。また明日、いい気分で起きれたらいいなー。


 俺はつい気持ち良い睡魔に襲われ、目を閉じてしまった。そして意識がだんだん遠のいていった。






「う、うぅ……あれ」


 俺が目を開けると薄暗い場所にいた。ああ、なんじゃこりゃ。なんだかすごく狭いな。こんなところになんで俺は……あ、そうか。


 一瞬すごく寝ぼけていたがこれはもう完璧なのかもしれなかった。とにかく完璧で、なんかいい感じなのかもしれなかった。


 ああ、そうか、俺他人の家で寝てたんだっけな……ああ、それにしてもいい寝心地だった。布団は別にいい匂いがするとかはないんだけど、シンプルになんか気持ちいんだよな。そこまでふわふわもしてないけど、なんか気持ちいいんだ。これはもう布団の神様ばんざいだな。布団はもう本当に完璧すぎて最高の代物だよ。布団を発明する人になろうかな。ガチでふとんを本気で発明してみようかな。


「でも俺がこのままいるってことはやっぱり作戦は大成功だったんだな。バレずにすんだんだ。てことはやっぱりこの家には誰も帰ってこなかったんだな」


 俺は一応その場で探知魔法を発動させた。

 この家の中に反応があった。

 あ、まじかよ。帰ってきてるのか。てことはここがバレなかったのは本当にたまたまなんだな。そうだったのか、何人いる……? 三人か。三人もこの家にいやがるぜ。ふぅ、危ないところだった。ここはもう脱出してしまおうかな。それとも挨拶してみようかな。いや、こうなったらここに住んでやるか。いつどの瞬間にバレるか、掛けるとしようじゃないか。そうだなぁ。この感じだとガチでバレないだろうからな。まぁ二十六日くらいかな。そのくらいがガチで最適な気がするんだよな。よーし、そこにかけようそれまで俺はずっとここにいるとしようじゃないか。それがガチで完璧なんだわ。



 俺は賭けにでることにした。ここで暮らして一体何日後に住人にバレるのかという賭けだ。参加者は俺しかいない。まぁそれでもかなり楽しめると思うから、ガチで楽しみだ。よーし、となるとちょっと食べ物は必須だよな。まぁ生成すればすむ話か。どうせなら近くの住居から集めてくるか? その方がこの住居に済むものとしてかなりいい感じになるだろ。まとまりがでるというか、俺が勝手によそのものを食べてたら全然意味がわからないからな。それは本当に当たり前のことだよな。よーしガチでいい気分になってきた。じゃあ適当に近くの食べ物を検索してっと……


 俺はこの押し入れでの暮らしに適応するため力を入れ始めた。

 すごく頑張ろうと思えた。

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