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 ごはんを食べよう。そうして、俺は寝て、明日に備えるんだ。


「適当にどっかで食べてしまおう。ラーメンとかないかな。ラーメンがガチでいい気がしてきたんだよな」


 俺はとりあえず図書館から外に出た。

 ここが図書館という建物名で本当に合っているのかはわからなかったが、俺はもう図書館と呼ぶことにした。


 外に出て、とりあえず大きめの通りがあったので、そこを歩いていく。

 結構人通りも盛んなようだ。

 まぁ夕方だから、みんなこの道を利用して家に帰ってるのかな。多分そうだよな。俺も家に帰りたいなぁ。こっちではマイホームとかまだないからな、ちょっと余裕をみて買いにいくというのもガチでありなのかもしれないな。


「まぁまずは腹ごしらえだ」


 適当に歩いていくと、ところどころでいい匂いが漂ってきた。

 おお、あそこは焼鳥みたいな屋台があるぞ。結構歩いてみるといろいろ屋台が出てるな。いや、屋台以外にも普通に飲食店のような建物なんかもちらほらと。あれ、あそことかカレー屋さんと書いてあるぞ、カレーなんてこの世界にあったのか、カレーはガチで俺の大好物だったからな、ちょっと寄ってみて、味の方を確かめてみるのもありかもな。


 せっかく見つけたので、俺はカレー屋さんに入ることにした。

 中には一人二人くらい客がいた。


「らっしゃい、適当にかけていいよ」


 中に入ると三十代くらいの男の店員が接客してきた。

 適当と言ってもな、とりあえず一番近い席……はあれだから、それよりも一つ先の席でいいか。

 俺はテーブル席に腰掛けた。


「メニューはこれね。これは水、もちろんサービスだ」


 お冷を渡され、メニュー表は机の端に用意されているらしかったので、とって中身を確かめてみる。ゴワゴワとした紙だな……これも異世界ならではか。雰囲気あるな。


 えーっと、メニューは……うーん、意外といろいろあるのかな。でもなんか名前が独特すぎてあまりわかんないな。ペリコカレー……リンソウカレー……なんのことか全然わからん、あ、ベモ肉カレーなんかはなんとなくわかるな。肉のカレーってことだよな。結局何を頼めばいいんだろう。まぁとりあえず所見だし、一番上のオーソドックスなカレーでいいか。


「すみません! 注文いいですか?」


 俺が声を上げると、先程の男がすぐに来た。


「へいよ。注文決まったか?」


「カレーを一つお願いします」


「へいよ、サイズはどうする?」


「サイズ……」


「小、中、大、エレファントがあるぜ。ここの部分だな」


 メニュー表の該当する部分を指差してくれる。


「ああ、えーっと、じゃあお腹も空いてるし、ひとまず大でお願いします」


「へいよ。注文はそんだけでいいか?」


「はい」


 そうして無事注文を頼み終えることができた。

 ああ、なんか楽しみだな。こんな感じで異世界料理頼むのガチで久しぶりというか、ガチで初めてなんじゃないか? 今までどうやって腹を満たしてたんだっけ? クリョリョを食べてた記憶しかないな。結局なんか適当に済ませてたのかな。やべー、おなかすいたー、早くこないかなー。


 俺がいてもたってもいられず貧乏ゆすりを加速させていると、数分後、さっきの店員が皿を持ってこちらにやってきた。


「へいお待ち、カレーの大だ」


 そうして机の上に、その皿が置かれる。

 皿には確かに料理と思われるものがのっていた。


「えーっと……これはカレー、ですよね?」


「ああ、そうだぞ。それじゃごゆっくり」


 男は去っていった。

 あのー、たしかに俺はカレーを頼んだはずなんだが、なんか皿にのっているやつは妙に緑色なんだけど、これは一体全体どういうことなのかな。匂いもそんなにカレーって感じの匂いはしない……なんかちょっとスパイス臭いというか、独特な匂いがする。やばい、もしかして俺騙された? いや、そもそも日本のカレーをイメージしていた俺が悪かったのかもしれない。


「でも言われてみれば日本のカレーも生物の糞のような色をしているし、色合い的にはどっこいどっこいか!」


 俺はそう自分に言い聞かせ、食べることにする。

 ここで食べずに帰るというのも違うからな。


 スプーンを手に取り、緑色の液体を口に運んだ。

 パクリ。


 …………こ、これは……




「う、うまい……かも」




 と言った感想だった。

 なんだろう。カレーじゃない。もう想像していたカレーとはまるで違う感じの味わいだ。でもこれはこれでいい。なんか落ち着いた感じのスパイスが効いていて、日本料理で例えるなら中華って感じの味。化学調味料がどんと効いているというか、これはもうこれはこれでガチでありだ。



「うまい、うまい」



 俺はうまいうまいと言いながらカレーを黙々と口に運んだ。

 気づけばぺろりと食べあげてしまっていた。皿を舐め回し、きれいにしてあげる。

 ああ、なんかあっという間だった。これだったらもう一段階上のサイズを頼んでも良かったかもしれない。でもお腹はいっぱいだな。案外これくらいでちょうど良かったのかもしれないな。


「ごちそうさま! 会計で!」


「へいよ」


 俺が叫ぶとおじさんがやってきた。


「会計は八百エリペだ」


 出た。エリペ。

 でもさっきは確か千エリペだったよな。


 先程の記憶を頼りに、俺は銀貨一枚を手のひらに生成し、渡した。

 おつりで銅貨ニ枚が返ってきた。

 おお、こういう感じなのね、初めてお釣りもらっちゃった。ガチでラッキーとしかいいようがない。なんか意外と安いのかもしれないな。


 俺はそうして異世界初カレーを堪能した。悪くないという感想だった。



 

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