↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/13

第5話 初めての戦闘①

「今、音したよな?」

「うん、聞こえた。殴ったような音だったよね?」

「昨日ゴブリンが居たのも第三倉庫の近くだった。行ってみる?」

健治、京子、裕也が反応する。


「ちょっと、待って。何か武器とか防具みたいなものを集めよう」

正樹は冷静だ。

いつもゲームではオーダー的ポジションで、みんなを引っ張って行ってくれる。


「裕也、倉庫の備品使っていいか?」

「うん、備品はあっち」

裕也が案内する。


「俺、剣使ってみてもいい?ほら、いつも前衛でアタッカーじゃん、動きは分かってるつもり」

剣で素振りしながら健治が言う。


「重くない?」

裕也が心配する。


「これくらいなら大丈夫。これでも鍛えてるからな!」


健治は自動車工場で勤務しつつ、筋トレ大好きなやつで、結構マッチョだ。


「健治無茶するなよ。現実で剣なんか使ったことないんだから。で、ここで武器と防具になりそうなやつは、これくらいか」

正樹がバール、鉄パイプ、スコップ、ロープ、ヘルメットなどをピックアップする。


「私も家に帰ればアーチェリーあるのになぁ・・・」

京子は学生時代アーチェリーで全国に行ったこともある実力者だ。


「本格的に攻略始めるときはちゃんと揃えよう。取り敢えず、これで様子見にいくか。」

皆がヘルメットを装着し、裕也がバール、正樹が鉄パイプとロープ、京子がスコップを持つ。


第三倉庫に近づく。


健治が先頭で進むと、正面の大きなシャッターから見て、人が出入りする用の左側のドアが少し開いていた。


(第三倉庫に今は何もないから使ってなかったはずだけどなぁ・・・)


健治が覗く。


「何か見える?」

京子が緊張した顔で聞く。


「何か動いてるっぽい・・・、複数人いる。けど、暗くてあんま見えない」

「健治、ドアのすぐ右に電気のスイッチあるから押せる?」

「分かった」

「ちょっと待って。ゴブリンがどれくらい強いか分からないから、確実にやれるようにしよう。一体ずつ外に出して、扉を閉めて分断。扉を開ける知能までは無いだろう。健治がヘイト役な」

正樹がロープを広げる。


「俺と京子でロープ持って、足を狙って転ばせよう。裕也は扉を抑えててほしい。健治、最初は防御に徹してな。攻撃を食らったらゲームオーバーだぞ?」

「了解」

「もし武器を持ってたら取り上げるかして無力化したい。出来たらでいい」

「よし!やるか!」

健治が気合を入れる。


パチッ


倉庫内が明るくなる。


ギャ!ギャ!


居た。そこにはゴブリンが2体とスライムみたいなものが跳ねていた。

ゴブリンはそのままイメージ通りで、小学生くらいの身長で頭がデカい。

服装は腰蓑だけだ。二人ともこん棒のようなものを持っている。

そして、スライムはバスケットボールより少し大きいくらいで、白っぽく半透明で、

真ん中に核のようなものが見える。


「スライムは真ん中の核に剣で突き刺せばOKだろ?よし!釣るぞ」

カンカン!

健治が剣でドアを叩く。

すぐに距離を取り、「こっちこい!」と叫ぶ。


ゴブリンが気付き、すぐに近寄ってくる。


一体目のゴブリンが出てきたところで、正樹が叫ぶ。

「裕也!閉めろ!」


ドアを閉め、分断に成功。


健治が「かかってこい!」と叫び注意を引く。


ドアからはドンドン!と中から殴っている音がしている。


「京子やるぞ!」

「うん!」

正樹と京子でロープを引っ張り合いながら、足へひっかける。


ギャ!

ゴブリンが転倒し、持っていたこん棒を手放す。


「収納!」

手放したこん棒を裕也がアイテムボックスで収納した。


「ナイス!」

健治が叫ぶ。

と、同時にゴブリンの頭部へ剣を突き刺した。


ドス!鈍い音がする。


ゴブリンが動かなくなり、黒い霧になって消える。

その場には昨日と同様に小石が残る。


「やれたみたいだな」

正樹がほっとしたように言う。

「だな。てか、相手の武器を収納するって、ちょっと反則じゃね?笑」

健治が裕也に行った。


「アイテムボックスの正しい活用はやっぱこれでしょ!思い描いてた通りになって良かった!」

「私もラノベの戦闘シーン見てて、そうやって活用すればいいのにって思ってたー」

「だよね。だって生物以外収納出来るなら敵の武器も出来ない理由ないでしょ」

「よし、二体目いこう。裕也、残りの敵の距離が分からないからドアの開閉気をつけてな!」

「おけ、最悪逃げる!」

正樹の言葉で、全員体制を整える。


「いくよ!」

ドアを開ける。


すぐにもう一体のゴブリンが出てきた。


「かかってこーい!」

健治が叫ぶ。


ウギャー!

ゴブリンが健治に飛び掛かる


「やば!」

「健治!逃げろ!」


ガン!

健治は動けず、剣を横に構え何とか最初の一撃を受けきった。

そのままゴブリンは健治に馬乗りになる。


「京子!ロープを首にかけて健治から剥がすぞ!」

「おけ!」

正樹と京子はロープをゴブリンの首に掛け、引っ張る。

裕也はその光景に目を取られ、ドアを閉めるのが遅れる。


ピョン

ドアからスライムが飛び出てきた。


「やば!ごめん!スライムも出てきた!」

裕也が叫ぶ。


ピンチが訪れる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。