第10話 ファーストアタック①
翌朝
「ん・・・」
(久しぶりに亜美の夢見たな・・・)
裕也は朝食を済ませる。
「それじゃ、行ってくるね」
「気を付けるんだよ」
裕也はいつもの仕事着で家を出て行った。
(汚れてもいい服ってこれしかないよなぁ)
敷地の前には正樹の車があった。
「お待たせ」
「俺も今来たとこ」
正樹は上下ミリタリー服で、サバイバルゲーム用に買ったやつだ。
「中はいってー」
裕也は門を開ける。
2人が中で車を止めたところに、健治と京子が来た。
「おはよー」
「「おはよう」」
京子が車から降りてくる。
上下ジャージにアーチェリー用の各ガードを装備済みだ。
そして、トランクからアーチェリーと矢を取り出す。
健治はというと、上下黒のツナギだった。
「これが俺の戦闘服だ」
そう言って健治が車を降りてきた
「今んとこ京子が一番装備かっこいいなぁ」
裕也が羨ましがる。
「でしょー、ちなみにね、ステータスでも守備力2増えてたの!笑」
「おー!装備認定されてるんだー!」
正樹が驚く。
「俺ステータス変動無かったわ、軍服でも服は服なんだなぁ、それとエアガンも持ってきた。
当たってもダメージにはならないかも知れないけど、目潰しくらいにはなると思うわ。
ちなみに、これもステータスに装備認定ありません・・・」
「判定そんなに気にしなくていいじゃん!笑」
裕也が笑いながら肩を叩く。
「ちなみに、アーチェリー持った状態だとステータスって変わんの?攻撃力のとこ」
「うん、今見たら2増えてた」
「アーチェリーつよ!」
「頼りにしてまーす!」
裕也と正樹が言う。
「俺さ、夜工場行って、板金で盾作ってきた」
健治がまさかのお手製の盾を持参した。
「板金を切って、取っ手溶接しただけだけど、なんと守備力3頂きました!」
「おー!!!パチパチパチ」
3人が拍手する。
「使えそうだったら今度みんなのも用意するな」
後は各自、リュックサックに、着替え、懐中電灯、救急セット、非常食、飲料水などを持参していた。
「みんなの荷物、アイテムボックスに入れちゃうから、ここに置いてー」
裕也の前へ、リュックサックを置く。
「弓の余りも入れといてー」
京子が、追加で箱を置く。
最初の武器は、裕也:バール、健治:錆びた剣、正樹:エアガンと鉄バット、京子:アーチェリーである。
「さて、これからあの穴を捜索しよう、健治、裕也、俺、京子の順で進んでいこう」
正樹の言葉で、4人は第三倉庫へ進む。
昨日、塞いでいたロッカー、パレットをどかした。
「ちょっと緊張するな」
「さぁて、何が出てくるかな」
「記念すべきダンジョンファーストアタックだ。命を大事に!で、いこう」
裕也、健治、正樹が言う。
穴を見ると、傾斜になっていて、そのまま歩いて進んで行けそうだった。
「よし、行こう」
4人は穴の中へ入っていった。
「あれ?暗くないね」
京子が言う。
「これなら懐中電灯いらなそうだね」
裕也がみんなから準備していた懐中電灯を回収し、収納する。
ダンジョンの中は幅5mくらいの道が続いていた。
「お、最初の分かれ道だな。どっちに進む?」
「右の壁伝いで攻略していこう」
「了解」
正樹の提案で健治が先頭で進んでいく。
「居た」
健治がゴブリンを見つけた。
「一体だな。どうする?」
「私にやらせて!アーチェリーが通用するか試したい」
「おーけー、やってみて」
京子が構える。
ビッ
ドス!
ゴブリンの頭に突き刺さり、声も出さずに倒れる。
「よし!」
「ヘッドショットかよ!すご!」
健治が興奮する。
「十分ゴブリンに通用するな、大分戦闘が楽になるね」
正樹がニヤリとする。戦闘パターンを考えているんだろう。
ゴブリンが黒い煙と共に消える。
小石が残った。
「収納」
裕也が小石を回収し、進んでいく。
その後も、数回ゴブリン、スライムと接敵した。
いずれも単体である。
ゴブリンには盾でけん制し、それぞれの武器で討伐。スライムは、囲んで距離を取りながら、隙をついて、核を突き刺していった。
「あ、レベルが上がった」
裕也のレベルが上がったのだ。
「ステータスオープン」
【名前】 榊 裕也
【レベル】 2
【経験値】 0/50
【体力】 14
【魔力】 6
【攻撃力】 4
【守備力】 3
【知力】 4
【器用】 4
【敏捷】 4
【スキル】
結界術1、アイテムボックス、経験値ブースト
「またあの声が聞こえたのか?」
正樹が聞く。
「うん、レベルが上がりましたって」
よし、この調子でやってこう!
「見て!宝箱!これぞダンジョンだね!」
京子が宝箱に気付く。
ここまで、得てきたものは、ゴブリンからドロップしたこん棒と魔石のみだ。
「よし、開けてみよう」
健治が宝箱を開ける。
小瓶が入っていた。中には透明の液体が入っている。
「鑑定」
・回復ポーション
対象の体力を10回復する。
「回復ポーション。体力10回復するって」
「やっぱ、こういうアイテムあるんだな!」
「取り敢えず裕也、収納しといて、ピンチになったら使おう。それまでは俺の魔法でいくね」
「了解、収納」
裕也が回復ポーションを収納した。
そして、また何度か戦闘を繰り返し、裕也がレベル4、健治、正樹、京子がレベル2になったところで、下りの階段を見つける。




