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第1話 これって、あれだよね

始めまして、yuuxxyゆーしーです。

初めての作品投稿です。


ゆっくり、自分のペースで、楽しみながら更新していこうと思っております。

温かい目で見守って頂けたら幸いです。

ある日、さかき 裕也ゆうやは、その日の運送業務を終え、2tトラックを運転し事務所へ帰ってきた。


「裕也、お疲れ様」

事務所の敷地へ入ったところで、会社の社長である親父のさかき 裕次郎ゆうじろうに声をかけられる。


「お疲れ様、トラック置いてくるわー」


敷地の奥にある駐車場へトラックを回す。

いつも通りに、いつもの場所へトラックを止めようとする。


ドン!


「え?・・・(やばい!誰か轢いてしまった?)」


(この時間は一緒に帰宅する為に残っていた親父しか居ないはずなのに・・・)


慌てて裕也はトラックを降り、後ろへ回る。


小学生くらいの子が倒れていた。


「すみません!大丈夫ですか!?」

慌てて駆け寄り、声をかける。


(敷地に迷い混んでしまった子供が居たのか?)


そこで、気付く。

普通の人間よりも、頭がデカい。そして、上半身裸なのだ。


グギャ・・・、ウゥゥ・・・


え?これって・・・ゴブリン?


(何故?どうして?)

思考をフル回転しても答えは出ない。


そして、ゴブリンの傍らに落ちているものに気付いた。


トラックに常備してある懐中電灯を持ってきて、照らしてみる。


(これって、剣か・・・?)


その時、ゴブリンは黒い煙を吐き出し、消えていった。

(死んだのか?)


剣と小さな青みがかった石が残る。

(ゴブリンが死んで、ドロップアイテムが残ったってこと?)


=告知、あなたは世界で一番最初にモンスターを討伐致しました=


「え?」

突如女性のような声が聞こえ、驚く。


=討伐ボーナスとして、特別なスキルを3つ授けます=

(スキル?てか、どこでしゃべってるんだ?)


「おい、いつまで待たせるんだ?」

突然の出来事に困惑していると、親父の裕次郎が声をかけてきた。


「ごめん、今、テンパってる・・・」

「ん?どういうことだ?」

「これ見て」

懐中電灯で、落ちている剣に光を当てる。


「それなんだ?」

「多分、剣だと思う」

「剣?は?」

裕次郎は何を言ってんだこいつ?みたいな顔で、剣に近づく。


カチャ


裕次郎がおもむろに剣の柄の部分を持つ。

鉄製っぽい見た目の両刃で西洋風な剣であった。


「裕也、これどこから持ってきたんだ?」

「いや、持ってきたっていうか、ここにあったというか・・・」

「お前も知らないってことか?」


裕也は、考える。

(これって、あれだよね?)


裕也はゲーム、アニメ、ラノベが大好きであった。

その世界観が大好きで、いつか自分も、いや自分だったら・・・なんて馬鹿なことを良く考えている程であった。


(もし、この世界がゲームやラノベの世界みたいになったのであれば・・・)


「さっきね、トラックを止めるときに、何かにぶつかったんだ。

で、慌てて見に来たら、ゴブリンが倒れてた」

「は?ゴブリンってなんだ?」

「えっと、ゲームとかで良く出てくる、モンスターって呼ばれてるやつかな」

「ゲーム?あー、RPGとかで出てくるやつか?」


(親父も昔ゲームとかやってたみたいだから理解が早くて助かるなぁ)


「そうそう、でね、少ししたら黒い煙になって、その剣とそこに落ちてる青っぽい石が残ってたの」

「お前なー、いくらゲーム好きだからって、おかしくなったのか?」

真顔で親父が言ってくる。


「いや、俺だって、テンパってるって言ったじゃん!

けど、今起きたこと全部ほんとなんだって!」

「取り敢えず、一旦これは倉庫に置いて、明日もっかい見に来よう。

明日は土曜で休みだしな。これ以上遅くなったら家に心配かけちまう」

「うん、そうだね、考えるのは明日にする・・・」


倉庫に剣と石を置いて、二人は自家用車で自宅に帰ることにした。


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