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私の わがままな ただの 愚痴

作者: 黒木八冶

愛なんてずっと与えられるもんじゃない。

そんなのわかってるはずだった。


私には私を好いてくれる人がいる。

きみはいつも言うんだ

「愛してる」

「大好きだよ」

私はいつの間にかそれが当たり前のように感じていて、いつの間にかきみの愛を受け入れることが億劫になっていた。

冗談で言われる「きみがいないと生きていけない」とか「結婚しようね」って言葉がいつからか私を暗い場所へ導いているように感じていた。


たまにやってくる君を嫌いになる日。

そう言う日に君と話すとイライラする。

君の大好きな洋服の話、君の課題の話、自主制作をしない話、その言い訳。

私はその日、君が大嫌いだった。

なぜかいつもは気にならない違いにイライラするんだ。

私は自主制作を毎日のようにしているが君は全然やらない。

やるように話しても今はその時ではないと笑って話すんだ。

専門学校に入ったのだから自主制作して実力をつけておいて行かれないようにしないといけないのに。

私は一年だが君は二年生。

もうすぐ就活が始まるはずだ。

周りと何か違う部分がないと業界では生きていけないはずだと私は思っていた。


しかし、私はふと気がついた。

「あ、そういえばあの子は優秀だった。」

そう、私と違ってあの子は優秀だったのだ。

私は勉強したって結局中の下にもなれないどうしようもない人間だが、君は二日三日勉強すれば難しい試験だって問題なくクリアできてしまうような人間なんだ。

私はこの分野でしか生きていけないが私と違って君には別の道があるのだと私は気づいた。

だからあの余裕なのだなと私は笑っていたがやはり自主制作しないのはどうも許せない。

「やり始めたら楽しいけどそれまでが大変なんだよね〜」などと腑抜けたことを話す君が許せないのである。

なんと意識の低いことか。

自分はセンスがないからあの人みたいにはなれないとか、時間がないから自主制作する時間がないとか、課題忙しいからできないとか、言い訳ばっかだ。

自分がセンスがないのはやらないからセンスがつかないのだ。作品をたくさん見たって作品を作らなきゃ全く意味がないのだ。

インプットしたらアウトプットしないと意味がないんだ。


まあ私個人の意見だけど。

というか、これは小説というよりただの愚痴だ。

馬鹿で子供で幼稚な私の意見、思いを綴っただけの、ただそれだけのものである。

絶対にここに書くべきものではないとわかっている。

しかし、ここ以外にかけるところが思いつかなかったのだ。


話は戻るが、私とセックスするために課題をするぞというのは本当にやめてほしい。

なぜ普通に課題ができないのか。

制作もそのためならするという。

制作いやなのかな、、というとそうわけでもないらしいし。


こうも愚痴ばかり言うと別れれば良いのにと思われるかもしれないがここまで私は一度も『付き合っている』とはいっていない。

そう、私はこいつと付き合っていないのである。

昔は付き合っていた、しかし一度こいつに振られてからと言うもの、私はこいつともう付き合いたくなくなってしまったのだ。

いまだに言われる、付き合ってくださいと。

絶対に嫌である。

女とばかり遊んで女の話ばっかして、貯金しているとはいえ洋服に散財して、お金がないと泣いている

そんな男となんて付き合いたくないのである。

なんといっても私の親にマザコンと思われているのである。

そんな男と付き合えない。


しかし、だからといって縁を切るなどと言うと単位を落とすとか留年するとかいってくる。

たまに嫌いな日もあるが基本的に嫌いじゃないし、いい人なのだと思うからだから私は縁を切れずにいる。


きっとこの先も私はこいつと一緒にいるのだと思う。

好きな人ができても、別の人と付き合いたいと思っても。

私はこの男に縛られて、ずっと他の人を知らないまま、大人になっていくのだと思う。

私がこの男と離れる時なんてきっと来なくて、離れてしまったら私もひどく寂しくて、辛くて仕方がないのだろうから。


多分、いつまでも、いつまでも。


最期の時まで私は、君に無理に笑いかけているのだろうな。




ただの愚痴です。

ただ不満を何も言えずに抱えているだけの。

そんな人間のただの愚痴。

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