表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/52

41話 破滅への一歩へ

「奥様」


「……この部屋には元からかけてあるけど、二重にかけておくわ」


 そう言うと、何かを察したお母様は水晶玉のようなものを取り出した。

 これは見たことがあった。傍受されるのを防ぐための魔法だ。


「尻尾は出しませんでしたが、奥様の予想通りの可能性が高いかと」


「……最悪ね。汚職まみれだとは思っていたけど」


 翌日、ルーシーの報告にお母様は頭を抱えた。

 何が最悪なのか、私にはまるで分からなかった。お母様からは何も聞かされていない。


「でも、あいつと組む理由は何? 闇魔法の悪用で金儲け? それほどまでに利益が出るの?」


「恐らく、私達がまだ知らない()()をやっているかと」


「金儲けのために麻薬の他に()()をして利益を出しているのか、()()のために金儲けをしているのか……」


 ブツブツと呟きながら、お母様はそう言った。

 私には何がなんだか分からなかった。()()とは、一体何なのだろうか?


「……どうやら第一王子との婚約は回避できそうにないわ」


「えっ」


 できれば回避したかった現実。私の破滅への近道ともなり得る婚約。

 権力にも興味はない。第一王子は別に推しでもない。婚約する理由は私にはなかった。


「学園の入学も回避できないわ。女子の入学は任意だけど……」


 そしてお母様はまた頭を抱えた。

 ため息をついた後、重い口を開けるように言った。


「最悪の場合、貴方が死ぬわ」


「なっ――!?」


 思わず困惑したような、驚いたような、そんな感情が混じった声が出た。


「それも、貴方が追放されるよりももっと前に」


「な、何故ですか?」


 恐る恐る尋ねると、お母様は神妙な面持ちで言った。


「今から言うことは口外禁止よ。貴方もね、ルーシー」


「はっ」


 お母様は深呼吸をすると、私に大きな紙をを見せた。そこには、世界地図に何かを書き込んだものだった。


「貴方の敵は、端的に言うと世界よ。あの男は、世界と組んでると言っても過言ではないわ」


 お母様は世界地図を指差して、そう言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ