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アリアンロッドRPG2Eリプレイ『ぼっちだけど分身して派手に遊んでみた』  作者: 桐谷瑞浪
第1話 グランフェルデン・フェスティバル
9/12

OPENINGPHASE03 突撃!馬車スペシャル

 GM:馬車のくだりやります。

 リ:はあ、これが馬車かあ。馬っていうよりこれは……ダックスフントだよな?

 ラ:あっはは。なぜダックスフントが客車に繋がれてるんだ?

 ロ:そういう設定ですか。

 ラ:お前には見えないのか?

 レ:ダックスフントなんだ。無理もない。

 ロ:素に返るの禁じられたんですか?!

 GM:馬車のスタッフ「いらっしゃい。どちらまで?」

 レ:ソーンダイクから紹介がなかったか? リックがリーダーの、神殿の冒険者だ。

 GM:スタッフ「ああ。話には聞いています。お代は結構。ただし砦に直行いたしやす」

 リ:それで構わない。よろしく頼むよ。

 ラ:待て。

 リ:なんだ?

 ラ:リーダーなのお前?

 リ:さあ。

 レ:リックがリーダーの、神殿の冒険者だ。

 リ:うっ、洗脳された。俺がこのパーティーのリーダーだ。

 ロ:早く馬車に乗りましょう。

 GM:そういえば、お前らに謝らなければならないことがあるんだ。

 レ:なんだ?

 GM:幸運判定など基本判定は、能力値に2Dを足すのが正しい。よって本当は熟女のくだりでの幸運判定は……間違ってたんだ!

 一同:えーーーーーーーー!?

 GM:今回は「みんな久々のTRPGだからアッパラパーになっていた」などとします。次からはプレイヤーブックに基づいて判定していくぜ。

 ロ:今から判定し直してもいいのでは。

 レ:いや。理不尽かもしれないけど、アリアンロッドに限らずTRPGでは時間を巻き戻すのはマナー違反だ。

 ロ:マナー違反、ですか。

 GM:ゲームマスターブックにしか書いてないことだけど、もちろんアリアンロッドRPGでもそうだね。スポーツでも審判が判定ミスしたところで、よほどでないと判定は覆らない。

 ロ:そんなことないですよ。監督が申し立てれば判定し直しはあります。

 GM:えっ?

 リ:いつかは見直されるマナーかもね。やっぱり、みんなが納得して遊ぶほうが楽しいに決まってる。

 ラ:だな。だけどまあ、今回は馬車まで進んだことだし、GMがかわいそうだから次からでいいよ。

 ロ:それもそうですね。細かいことですみません。

 GM:ううん、気にしないで。じゃあ、馬車のくだりに進んでも構わないかな?

 リ:オッケー、よろしく!

 GM:馬車はダックスフントが引いていくからといって、砦に着くのが大幅に遅くなるようなことはなさそうだ。なぜなら、このダックスフントは腹ペコゆえにダックスフントにしてはとても速い。

 ラ:やったぜ。

 リ:腹ペコとか、かわいそうだよ。

 ラ:MPポーションで空腹が治まるだろうか。

 レ:GM。アイテムをNPCに使うというのは、どういう扱いになるのかな?

 GM:プレイヤーブック49ページの「NPCとの交渉」をやってみようか。だけどダックスフントが腹ペコでなくなると、砦に着くまでに時間がかかるかも。それは依頼に対してはデメリットになるように思うけど、どうしようか?

 ロ:リーダー、判断をお願いします。

 リ:えっ、俺。うーん、まあ折角だからやってみようか。

 GM:ラントとレイもそれで大丈夫?

 ラ:オッケー。

 レ:シックスセンスのおもむくままに。

 GM:対決判定だから、プレイヤーブック32ページを見ながらだ。ちなみに、精神の対決だけどダックスフントの精神は8とする。

 ラ:ドSかよ!

 ロ:レイさんの精神がせいぜい5。くっ、厳しい対決になりそうですねえ。

 GM:アクション側は当然、あなたたちプレイヤー側で構わない。さあ、PC②のレイとの対決としよう。ちなみにリック、レイ、ラント、ローニャの順番でPCの通し番号にしておいたぞ。

 ラ:頑張れ~。

 レ:能力値は5。ダイス、8。

 GM:では私がリアクション側の代理だ。精神値が8。ダイスを振るよ。出た、5だ。つまり最高値であるレイの13と同じ。だけどリアクション側優先だから、悪いね、ダックスフントの勝ち。

 ラ:つまり、どういうことだってばよ。

 リ:ダックスフントは腹ペコだから、砦にはすぐに着くよ。おめでとう。

 GM:ダックスフントとの交渉で勝っても砦には普通に着けるようにしていたつもり。で、あなたたちにはクレイモアをあげる予定だったよ。

 レ:ダックスフントとクレイモアに何の関係性が?

 リ:ナンセンスだよ。GMによっては、ソーンダイクさんに挨拶しただけでバックパックくれることすらある。

 ロ:いかれた貴族みたいですね。

 リ:熱中症注意ならぬ、熱中注意ってね。

 ラ:クレイモアだったら、リックに装備させるか売り払うか悩むなあ。

 GM:ちなみにローニャ以外は知ってるだろうけど、プリプレイからアフタープレイまでを通じて、いつでも買い物出来るからね。

 レ:親切にどうも。

 ロ:いつでもって不自然なような……。

 ラ:でもルールだから仕方ないよ。

 レ:いや。リアリティにこだわる変態プレイヤーたちは、プリプレイとアフタープレイでしか買い物は認めない。後はシナリオ内で店が出るか行商人が通りかかるか、はたまたプレイヤーの中に商売用のバックパック隠し持ってる人がいて不意に商売おっ始めるかしない限りは頑として売買しない。

 ロ:なるほど。そう考えると現実的でなくても随時買い物許可が圧倒的に面倒じゃないですね。

 リ:変態プレイヤーって俺たちな。

 ロ:……。

 ラ:聞き込みが嫌いなだけで、それ以外は変態。これ、マメ知識な?

 ロ:……。

 GM:じゃあ、こんなのはどうかな。スタッフ「実はここでしか取り扱っていない、特製ポーションがたったの50ゴールドでっせ。在庫が1本限りですが、これさえあれば元気ハツラツ。冒険がスムーズになること間違いなしでござい」

 リ:実際の効果は?

 GM:そうだな……。使ってみてのお楽しみ、としよう。

 ロ:どうします?

 レ:買わなくても、手持ちで十分だな。

 ラ:値段からして、プレイヤー復活効果まではなさそうだな。でも、1本っていうのが気になる。

 リ:俺が買おう。はい、50ゴールドだ。

 GM:スタッフ「まいどありぃ。」リックの荷物に効果不明の特製ポーション1つ追加。ちなみに、ダックスフントとの対決でラントのMPポーションは1つ減るね。

 ラ:そんなあ。時間の巻き戻し反対!

 GM:いいじゃん。3分ルールみたいなもんじゃん。

 リ:3分ルールみたいなもんだ。

 ロ:そ、そうですね。

 レ:お前らどうした(笑)。

 リ:大体で良くないかなって思えてきた。

 ラ:クオリティ低いと人非人みたいな風潮だけどさ……。

 レ:くさくさするな。どうせ世間ではプロで通ってる人たちも週刊誌には、ごまんとルール違反を叩かれて成長していく。

 GM:週刊誌を取り沙汰すの禁じるルール発動な。

 リ:まあ、これTRPGだからね。

 レ:なんて殺伐とするのが急激なんだ。

 ラ:タレントさんとかに親切にしないといけない気になってきた。

 GM:MPポーション、ラントさんお願いします。

 ラ:しゃあねえ。やるよ。

 GM:イエーイ!

 ラ:どんだけ!

 リ:ぐだぐだだ。ポスト・アポカリプス的ぐだぐだだよ。

 ロ:ポストが何ですか?

 リ:えっ、あんま知らないで使ってる。

 レ:世紀末寸前みたいな世界がポスト・アポカリプスな。

 GM:よし。そろそろオープニング終わりますけど、いよいよ次回から砦のくだりに行きますけど、着いて来れてるかな?

 ロ:思ったより頭を使うみたいで、とんでもなく不安でいっぱいです。

 ラ:何割のファウルで埋まるかワクワクしてくっぜ!

 リ:そんなワクワクいやあああ。

 レ:むしろ闇の一族のボクらのセリフだから!

 GM:ライフパスならではのロールプレイ、思ったより案内忘れてしまうよ。ショボい進行ですまぬ。

 リ:いいよ。俺でもそう違わないって。

 レ:ただ、スタートセットとは思えないほどやることあったな。

 GM:ミドルフェイズに続く。みんな、お疲れ!

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