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アリアンロッドRPG2Eリプレイ『ぼっちだけど分身して派手に遊んでみた』  作者: 桐谷瑞浪
第1話 グランフェルデン・フェスティバル
5/12

PREPLAY02 男ならスタートセットでいい

 桐谷瑞浪:まあ……ぶっちゃけ地名をペンネームにしている時点で人生に敷かれたブラックリストには載っちゃってるわけです。


 桐谷瑞浪は葛藤していた。

 アマ○ンこと某ショッピングサイトは確かに便利。その気になればスキルガイドだけで妥協して、あとは「なろう」掲載のリプレイを読みながら適当に補完し執筆していくことも出来た。

 しかし、……面倒だった。

 全国のTRPGプレイヤーがどれほどの人口か分からなかった。

 高校生のころ、地元のマジック・ザ・ギャザリングのおもちゃ屋さん主催の大会がめっちゃ肩身狭そうだったのを思い出して鬱々とした。


 桐谷瑞浪:もう最終回でいいですかね?


 虚空に向けて呼び掛けた。

 しかし虚空はどこまでも虚空。

 家があるだけマシじゃないか、世の中にはホームレスさんとかいるんだよ、と桐谷瑞浪は謎に暗い真実を見つめた末に決めた。


 桐谷瑞浪:っしゃあ。もうなんか、スタートセットでいいや。


 スタートセット。

 ネット接続されたパソコンやスマホで出来る、最小の努力だ。

 F.E.A.R.社のアリアンロッドRPG2E公式ホームページからダウンロードするだけ。

 割と誰でも出来る手段で、アリアンロッドRPG2Eが手軽に体験していけるツールであるスタートセット――全3書で構成されるシンプルさも売りなのだろう――が、なんとネット環境があればゲット出来るのだ。


 桐谷瑞浪:「アリアンロッド」で検索。……よし、っし。ちゃんとアリアンロッドRPG2E公式ホームページが、……割と上のほうに来るぜ!


 最近、ウソを好まれない風潮が桐谷瑞浪を病的に正直者にしていた。

 だって人間だもの(笑)。


 桐谷瑞浪:出自表、それに境遇表、か。左端の数字がダイスの出目から決まる数字ってことかあ。


 密かに合わせてダウンロードしていた「アーシアン専用ライフパス」に「ぼっち」の境遇があったことには触れないまま、小一時間ほどが経過した。

 少なくともアーシアン専用ライフパスは「本当のぼっちでもいいけど」と、おそらくクリぼっちすら包括してぼっち――友だちがいない人のことだ――を応援しているような気がしないではなかったから、どこか無駄に安心したのだ。


 桐谷瑞浪:へへ。スキルガイドがあれば20~30種族から選べる、だって? いやいや、時代は時短なんだよ。たった4種族でも、破綻なきロールプレイの向こう側に本当に面白いコンテンツとしてのリプレイはあるんだよ。


 もちろん震え声だった。

 かの「ドカッ、バキッ。アタシは死んだ。スイーツ(笑)」を嘲笑していた若気の至りが行き着いた結果だ~よ。


 桐谷瑞浪:尺が有り余ってんな。キャラクターメイキングもしてしまうかな?


 まだ千文字程度。

 真なるTRPG初心者の桐谷瑞浪に、これだけの尺を埋める文章力はなかった。

 これが某きくたけ氏(他人です)なら、曲がりなりにも歴戦のTRPG勇者として超まえがきという名の前口上をして、そつなく暇人を巻き込んでいけることだろう。

 しかし、桐谷瑞浪は違った。

 モンスターハンターをやりこみ過ぎて、ボキャブラリーが死んでいたのだ!


 桐谷瑞浪:レバガチャとか、本体の寿命縮める気かよ?


 余談だが、モンスターハンター自体にはレバガチャはほとんどない。現実のプレイヤースキルがさせてしまいがちな求められてもいないほうの、それだ。


 桐谷瑞浪:これ、TRPGが何なのか伝わる前に私が餓死するよね?


 そう判断した桐谷瑞浪は、申し訳程度にここでTRPGをしっかりめに解説することにした。


 桐谷瑞浪:そもそもの発祥までは知らないんですが、『ワーロック』誌がTCGやゲームブックのバイブル的存在かと。


 かのマジック・ザ・ギャザリングなど名だたるTCG、そしてダンジョン&ドラゴンズなど知る人ぞ知るゲームブックの情報といえば欧米発の『ワーロック』誌というのがTRPGなどゲームファンの常識だろう。


 桐谷瑞浪:ゲームブックのファンには『ソーサリー!』収録の『火吹き山の魔法使い』も捨てがたいらしいですね。


 桐谷瑞浪は所持していないが、往年のゲームブック愛好家たちには知られた存在なのが『火吹き山の魔法使い』だ。


 桐谷瑞浪:ゲームブックの醍醐味は、ロールプレイ。そしてそれを細かくしていくとゲームマスタリー、プレイヤビリティ、あるいはサプリメント・エフェクトとなるでしょう。


 ゲームマスターはルールを熟知しているのが望ましい。もちろん、初々しいマスターにどきまぎしながら楽しむゲームも良いが、頼れるムードメーカーとしてのGMはゲームを極め、司会を極めてこそという期待感はゲームブックの新規シリーズになるほど高まっている。

 プレイヤーはキャラクター・メイキングに慣れるのが最優先事項だ。キャラクターをラクに作れないと、折角のシナリオの面白みを見逃してしまって非常にもったいないことになる。それからスキルやアイテムの運用を試行錯誤し、GMも驚くような奇想天外の冒険をほとんどリアルに演じきっていく。

 サプリメントとは、基本ルールブックという最低限の環境から拡張していけるという意味で遊びのアップグレードだ。各種のサプリメントセットを導入するのは、さながら昨今のWi-FiありきのテレビゲームにおけるDLC――ダウンロード・コンテンツ――を購入するのと同値といえよう。種族、職業、スキル。モンスター、アイテム。そもそものルールすら、サプリメントにより動的に進化していく。それを楽しんでいけばいい。


 桐谷瑞浪:全部妄想です。


 流石にググった情報まではウソではないので悪しからず。つまり読め。ひたすらこの糞リプレイを読み直すんだ。


 桐谷瑞浪:ひゅーりん! ひゅーりん!


 東方の二次創作をしていたので、「えーりん! えーりん!」みたいにやってみただけだよ!


 桐谷瑞浪:やらかし先生に出演予定はありません。


 ちな、しくじり先生な。


 桐谷瑞浪:ジョニー、まだ出れる回だったな。


 でもジョニー出ないけどな(圧倒的爆発)。


 桐谷瑞浪:でもヒカ○ラにすら、あやからないと。


 完全に消えてるわけじゃないヒカ○ン先生と大差ありません。

 違うのはコメント数とフォロワーくらいのもんですから!

 残念!


 桐谷瑞浪:スライムチャンク作れるようになってもうたがな。


 読み人知らず。合掌。大地讃唱。

 インテラパックスとインテルは似て非なる物。


 桐谷瑞浪:次回はしっかりキャラクター作成していきたいです。


 ヒカ○ラでも滅多にしない規模の脱線だらけでしたが、次回以降は残念ながら意外なほどまともなリプレイになります。

 演じるのはただ私ひとりというだけだよ!


 桐谷瑞浪:アリアンロッドRPG2Eは4人用のゲームブックです。


 以下同文。


 桐谷瑞浪:ダイスとかないから!


 拙作『遊ぶなら安く上げたいねシリーズ』の二進法サイコロをガチで使用しています。

 コタツとか和式トイレとかが浮かんできましたか?

 ちゃんとTOTO製品もSONY製品もあるよ。

 ほんのりリア充だよ。


 桐谷瑞浪:誰がミライモンスターやねん!


 特にこれ以上、ゲームブックに造形が深いわけではない。

 ただ尺を埋めたいだけ。


 桐谷瑞浪:なんて声出してやがる、ライドォ。


 止まるんじゃねえぞ。

 俺たちが止まらない限り、道は、……続く!


 桐谷瑞浪:逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ。


 初号機、微動だにせず。


 桐谷瑞浪:DQビルダーズくらい、どさくさに紛れて買えば良かったわあ。


 案ずるより産むが易し。

 ユーチューバーには、なったもん勝ちみたいな風潮。

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