手で稲作するための知識について
私は子供の頃、自宅で手で米を作っていました。
兼業なので自宅分だけあれば良く、機械を買うと赤字になるからです
あと、場所が棚田だったので機械入れにくいのもあったかな。
使った機械は、耕運機と精米機、脱穀機です。
あとはほぼ手作業
ど田舎の地方でも日常的に手作業でやってた人はほとんどいなかったので、体験談を纏めます。
おそらく異世界×稲作の作品もあると思うので、そのヒントになれば
なお当時子供だったので詳しい意味は分かりません。
まず種籾から苗を作ります。通常の田んぼに浅いところを作って、透明なビニールで屋根を作って簡易ビニールハウスを作ってやっていました。
多分、気温が低い時期から準備するからでしょう。
ざざざーっと種をまいて、一気につくっていました。
今時の農家さんは基本的に苗を買ってきます。というかそうしないと田植機で植えるの大変だから
苗は田植えの直前に、根っこを切らないよう優しく取って、泥を洗い落とし纏めます。
gwくらいになると、田植えを行います。
その前に、耕運機で田んぼを一回耕しているはずです。
田植えを行う時は、まず等間隔で苗を植えるために目印をつけていきます。
これは地方によって異なりますが、私は六角柱の形をしたものを使っていました。
丈夫で使いやすく、壊れにくいのが特徴です。その分作るのは難しいと思いますが
目印をつけていったら、すこし田んぼの濁りが収まるのを待って、田植えを始めます。
苗は片手に掴めるくらいの束にして、腰に数束くくり付けます。
左手に苗の束、大人は腰まである長靴、子供は裸足で田植えスタート
田植えは前に向かって進んでいきます。後ろ向きだと水が濁って、目印が見えなくなるからです。
大体5本くらいを一つのところに植えます。本数は感覚で、太い苗が3本、別れてでた分が2、3本くらいでしょうか
慣れると手の感覚で本数がわかるので早く植えられます。
6年生のときにクラス全員で田植え体験をしたとき、3倍くらいの早さで植えられたので、最低でもその位違います。
田植えの時の敵は、石、タニシ、ヒルです。
裸足でやると石やタニシを踏むとめっちゃイタいです。怪我します。
ヒルは気がついたら足に噛みついています。怖いです。
休憩中は、春の山菜を取ったりして遊びます。蕨なんか良く取ってました。後で漬け物になって出てきます。
夏は手伝ってないのでよくわかりません。
雑草抜いたり、水の調整してたりのはずです。
台風に気をつけるくらいです。
秋になると刈り取りシーズンです。
この頃になると、田んぼの水はほぼ抜いて、普通に歩ける状態となります。
稲刈りで最初にやることは、「はさ」を作ることです
稲は刈り取っても直ぐには食べません。まず天日干しします。
はさは、稲を干すための物干し竿的なモノです。
はさは、色んなタイプがありますが、私は4段くらいある縦長タイプでした。
おそらく、日照時間が少ない地域だったので、風通しがよく日に当たりやすいふうにしないと稲が腐るからでしょう。
材料は竹で、縄で結んで組み立てます。
はさがくみあがったら、稲を刈り始めます。刈り取るのは普通の鎌ですが、私はギザギザがついてある鎌が好みでした。
稲刈りの時の注意点として、必ず長袖長ズボン、首は手拭いを巻いてガードしておくこと。
稲のクズが首元から入ってきたりするともうメッチャ痒い。ひどい目にあいます。
ガードしてても痒くなるので、稲刈りが終わるとすぐに順番に風呂に入ります。そのくらいかゆい。
話がそれました。
刈り取った稲は、大体両手の親指と人差し指の輪っか位になったら、束にして、前年度の藁をつかって根元から3割位のところで結びます。
結ばれた束ははさに持って行き、二つに割ってかけていきます。
上のほうの段だと手渡しできないので、稲の束を下から放り投げて渡します。
このとき、根っこ側からアンダースローで投げるとコントロールしやすいです。
しばらく干したら、今度は回収して脱穀していきます。
脱穀はすごく大変なので機械を使っていました。
手でやるならせんばこきなのでしょうが、生憎使ったことはありません。
なお、脱穀精度が悪いと、ちょこちょこ石が混じります。
脱穀したら保存します。うちはその年に取れた新米はあまり食べず、前年度やもっと前に取れた米から消費していましたが、まあマズい。
新米はめっちゃうまいのに。
最高で10年モノとかあったと思いますが、ここまでいくと臭いし米の艶はないしボソボソだしで地獄です。
恐らくちゃんとした環境で保存すればマシなのでしょうが、普通の蔵に保存しているとこんな感じです。
汚い話になりますが、蔵ではネズミがめっちゃいて、そこら辺にフンが落ちていて、全体的にオシッコ臭いです。
脱穀したうち、一部は種籾として残しておきます。
のこりは麻袋に入れて保存です。
次は精米です。精米はメッチャ重要です。
なので、やっぱりこれも機械をつかっていました。
なお、精米機は凄く煩いです。
手作業について知りたければやっぱりググってください。
ここまでくると、漸く皆さんが食べる米になります。
あとは思い出した事があれば順次追加していきます。